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【北海道】「札幌芸術の森」でアートと自然を満喫する1日

谷内 智美

谷内 智美

北海道特派員

更新日
2026年8月19日
公開日
2026年8月25日
蜷川実花《Liminal Pathway》©mika ninagawa, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

札幌市南区にある「札幌芸術の森」は、広大な敷地に美術館や工芸館などを有する複合施設。豊かな自然の中で、大人から子どもまで「観る・体験する・創る」と、さまざまな形でアートに触れられます。現在は開園40周年を記念した「花と獣 いろとかたち」を9月27日(日)まで開催中。園内のさまざまな場所で作品を楽しめます。2026年のシルバーウィークは9月19日(土)から23日(水)までの5日間。秋のおでかけにもぴったりなこの展覧会の見どころをご紹介します。

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多彩な表現で花と動物に出会う「札幌芸術の森美術館」

土屋仁応(木彫)と田中福男(ガラス)の作品展示風景 撮影:前澤良彰

「花と獣 いろとかたち」のメイン会場となる「札幌芸術の森美術館」。タイトルの通り、動植物をテーマにした作品が展示されています。
入口へ続く廊下では、鮮やかな花や蝶をモチーフにした蜷川実花さんの作品《Liminal Pathway》がお出迎え。色彩豊かな作品が並ぶ空間に、これから始まる展示への期待が高まります。

館内では、絵画や彫刻、写真など、さまざまな手法で表現された花や動物たちに出会えます。野生の厳しさを感じるもの、草木の色彩の美しさに目を奪われるもの、動物の愛らしさや生命力が伝わってくるものなど、同じ「花と獣」がテーマでも表現は実にさまざま。芸術家によって異なる自然の捉え方や表現方法を見比べながら鑑賞するのも、この展示の楽しみ方のひとつです。
個人的に心惹かれたのは、木下めいこさんの《空創》という日本画。植物に青色を効果的に取り入れた作品で、現実と空想の間にいるような幻想的な雰囲気が印象的でした。

館内は写真撮影ができないエリアがほとんどなので、作品の色彩や質感、実際の大きさから受ける印象はぜひ会場で。写真だけでは伝わらない作品の魅力を、目で見て感じてみてください。

■札幌芸術の森美術館
住所:札幌市南区芸術の森2丁目75番地(札幌芸術の森)
アクセス:札幌中心部から車で約40分、地下鉄南北線「真駒内(まこまない)駅」からバスで約15分
電話番号:011-591-0090
営業時間:8月は9:45~17:30(入館は17:00まで)、9月は9:45~17:00(入館は16:30まで)
休館日:「花と獣 いろとかたち」開催中は無休
観覧料:一般1600円、高大生1000円、小中学生500円、未就学児無料
(各種割引は公式サイトにてご確認いただけます。)
「花と獣 いろとかたち」URL:https://www.hanatokemono.com/
※「花と獣 いろとかたち」は9月27日(日)までの開催です。

美術館URL:https://artpark.or.jp/shisetsu/sapporo-art-museum/
※展覧会開催期間以外の営業時間・休館日及び入館料は美術館公式サイトにてご確認ください

森を歩きながらアートに触れる「札幌芸術の森野外美術館」

はしもとみお作品が展示されている「佐藤忠良記念子どもアトリエ」
  • 新宮 晋《雲の牧場》
  • 森の中に佇む「佐藤忠良記念子どもアトリエ」
  • 福田 繁雄《椅子になって休もう》

今回の展示は屋内だけでなく野外にも広がっています。春から秋にかけて開館する「札幌芸術の森野外美術館」は、森の中に点在するアート作品を間近で見たり、触れたりしながら楽しめるユニークな美術館。受付でもらえるマップには作品の配置図や鑑賞のポイントが載っているので、見どころを押さえながら巡ることができます。

「花と獣 いろとかたち」の出品作品のほか、園内には70点を超える彫刻が展示されています。木々のざわめきだけが聞こえる静かな森を歩いていると、次々と個性豊かな作品が現れます。自然の中に溶け込むように佇む彫刻は、屋内の美術館で鑑賞するのとはまた違った趣があります。森林浴を兼ねてのんびり散策したり、マップを片手にラリー感覚で家族と巡ったりするのも楽しそうです。

エリア内の「佐藤忠良記念子どもアトリエ」では、今回の展覧会に合わせて、はしもとみおさんの作品を展示。動物をモチーフにした彫刻や絵は、思わず笑顔になる愛らしさです。実際に触れられる彫刻もあり、子どもと一緒にアートを身近に感じながら楽しめます。
季節とともに表情を変える森を散策しながら、自然の中でアートに触れてみてはいかがでしょうか。

■札幌芸術の森野外美術館
電話番号:011-592-5111
営業時間:8月は9:45~17:30(入館は17:00まで)、9月は9:45~17:00(入館は16:30まで)
休館日:「花と獣 いろとかたち」開催中は無休
入館料:「花と獣 いろとかたち」観覧チケットで入場が可能です
URL:https://artpark.or.jp/shisetsu/yagai-sapporo-art-museum/

■佐藤忠良記念子どもアトリエ
電話番号:011-591-0090(札幌芸術の森美術館)
営業時間:8月は9:45~17:30(入館は17:00まで)、9月は9:45~17:00(入館は16:30まで)
休館日:「花と獣 いろとかたち」開催中は無休
入館料:「花と獣 いろとかたち」観覧チケットで入場が可能です
URL:https://artpark.or.jp/shisetsu/kodomo-atelier/

※展覧会開催期間以外の営業時間・休館日及び入館料は各公式サイトにてご確認ください

美術館以外にも!園内各所でアートを楽しもう

  • 有島武郎旧邸

2つの美術館だけでも見応え十分ですが、今回の展覧会では園内のほかのエリアにも作品が展示されています。そのひとつが、札幌にゆかりの深い作家・有島武郎の邸宅を移築復元した「有島武郎旧邸」。大正時代に建てられた趣ある邸宅は、レトロ建築好きにもおすすめです。当時の暮らしに思いを馳せながら、邸宅内部や関連資料を見学できます。

美しい幾何学模様が施された窓の向こうには、鮮やかな木々の緑。趣ある窓枠が額縁のように景色を切り取り、思わず足を止めて眺めたくなります。木の階段を上がった2階には、澁谷俊彦さんの《White Collection /いのちのうつろい》を展示。繊細な表現を、細部までじっくり鑑賞したくなる作品です。

また、クラフト工房では展覧会と連動したクラフト体験「ちいさなお庭をつくろう」も開催中。木でできたパーツに色を塗り自由に組み合わせ、動物や花がいっぱいのミニチュアのお庭を作ります。小さな子どもでも楽しめるので、家族での思い出づくりにもおすすめ。作品を観るだけでなく、自分の手で「創る」体験も楽しんでみてはいかがでしょうか。

■有島武郎旧邸
営業時間:9:45~17:00(6月1日~8月31日は17:30まで)
休館日:4月29日(水・祝)~11月3日(火・祝)/無休
入館料:無料
URL:https://artpark.or.jp/shisetsu/arishimatakeo-kyutei/

■札幌芸術の森クラフト工房
お問合せ:011-592-4122
受付時間 9:45~17:00(体験は10:00〜16:00までの受付)
「ちいさなお庭をつくろう」の詳細はこちらからご確認いただけます
URL:https://artpark.or.jp/koshukai-workshop/huratto_wood_garden2026/

見どころいっぱいの「札幌芸術の森」へ

野外美術館で森林浴

広い園内を歩いてみると、美術館の中だけでなく、森の中や歴史ある建物など思いがけない場所で作品に出会える「札幌芸術の森」。アートに詳しくなくても、自然の中を散策する感覚で気軽に楽しめるのが魅力です。
札幌では少しずつ暑さが和らぐ9月。屋外を歩くのにも心地よい季節です。これから色づいていく木々や秋の空気を感じながら、いつもとは少し違う芸術散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。「花と獣 いろとかたち」とともに、秋の札幌を満喫してみてください。

■札幌芸術の森
電話番号:011-592-5111(代表)
URL:https://artpark.or.jp/
※車で訪れる際は駐車場料金500円(普通車)がかかります。

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