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こんにちは! 地球の歩き方特派員のかんです。
JALグループの国際線中長距離LCC「Zipair(ジップエア)」。成田‐サンフランシスコ線は、直行便でありながら、圧倒的な低価格(片道283ドル〜)で利用できるため、旅行者や一時帰国者に人気の選択肢でした。
しかし、現在、成田‐サンフランシスコ線の最安値は、430ドル〜となっています。
本記事では、現在の成田=サンフランシスコ間の料金体系や各種オプション料金、購入時の注意点に加え、「実はJAL(FSC:フルサービスキャリア)を選んだ方がお得になるケース」も、わかりやすく紹介します。
Zipairは、基本運賃では「座席のみ」を提供し、それ以外のサービスは、オプションとして追加していく課金制モデルを提供しています。
【運賃タイプ】
Standard(エコノミークラス相当): 片道約4万〜8万円前後(諸税別/時期により変動)
ZIP Full-Flat(ビジネスクラス相当・フルフラット): 片道約15万〜25万円前後
U6 Standard(6歳以下専用運賃): 一律定額(片道定額設定があり、ファミリー層に有利)
【基本運賃に含まれるもの】
座席の利用
無料機内Wi-Fi(テキスト通信やブラウジング可能)
持ち込み手荷物 7kgまで(身の回り品含め計2個)
【基本運賃に含まれないもの(有料で提供を受けられるもの)】
荷物の預入れ(受託手荷物)
機内食・飲料・お水
事前座席指定
アメニティ(ブランケット、スリッパ等)
個人用モニター(機内エンタメは自身のスマホ・タブレットを使用)
キャンセル・予定変更の保険
【主なオプション料金(サンフランシスコ線)】
個別に購入するか、お得な「パッケージ(Value / Premium等)」としてセット購入をします。
受託手荷物(30kgまで/個・5個まで預入可):
成田発:1個につき約 11,000円
サンフランシスコ発:1個につき約 85ドル
機内持ち込み手荷物の追加(+8kgで計15kgまで):
約 5,000円〜6,000円(または$40前後)
事前座席指定:
スタンダード席:約 1,500円〜3,500円($10〜$25)
非常口座席・前方足元広め席:約 5,000円〜9,000円($40〜$70)
機内食(事前予約制):1食あたり約 1,300円〜2,800円(カツカレー、牛丼、パスタ等)
アメニティセット(ブランケット等):約 2,500円〜3,500円
1.手荷物の重量チェックが非常に厳格
無料枠の機内持ち込みは、鞄2つ、合計7kgまでです。
空港カウンターで厳密に計量されます。
当日、お土産やPC等で7kgを超えていると、受託荷物費を支払い、受託荷物として預けることになってしまいます。機内への持ち込み重量の追加購入は、搭乗時間の24時間前までに事前購入が必須です。
2.機内への「アルコール持ち込み・飲酒」は禁止
飲食物の持ち込み自体は可能ですが、保安上の理由から持参したアルコール類を機内で飲むことは禁止されています(アルコール飲料は機内販売での注文が必要)。
3.原則「自己都合のキャンセル・変更による返金は不可」
最安運賃だけでなく、オプション料金を含めて決済後の払い戻しは基本的にできません。但し、Flex Biz等のオプションを付けた場合、日程変更が可能になりますが、搭乗日による差額は追加で支払う必要があります。
3.他社便への乗り継ぎ保証がない
SFOから米国内線へ乗り継ぐ場合、Zipairの遅延によって乗り継ぎ便に乗り遅れても、補償・振替はありません。
乗り継ぎ時間には十分な余裕(3〜4時間以上)を持って旅程を組むことが必要です。
「LCC=常に最安」と思われがちですが、荷物の個数、フライトの付加価値、マイル還元などを合算すると、フルサービスのJALの方がトータルコストや満足度で勝るケースがあります。
1.受託手荷物が2個以上(または往復で荷物が多い)場合
JALのエコノミークラスは「23kg×2個(計46kg)」が無料です。また、機内持ち込みも10kgまで無料です。
Zipairで往復2個ずつ受託荷物を預けるた場合、手荷物代だけで往復約4万円〜5万円が上乗せされます。
2.羽田発着・国内線乗り継ぎを利用したい場合
Zipairは成田発着のみとなります。都心や地方都市からのアクセスにおいて、羽田発着のJALや、国内線乗り継ぎを1本で通し購入できるJALの方が、日本国内の移動費・移動時間を大幅に節約できます。
3.マイル積算とステータス特典がある場合
Zipairもポイント制度はありますが、Zipairに限定されており、また円建てでの支払いに限定されています。
JAL便なら、支払い方法に関わらず、区間マイルやFLY ONポイントが貯まります。JALの上級会員(JGC等)であれば、ラウンジ利用や優先搭乗、手荷物許容量の追加(3個まで無料)が受けられるため、実質的な価値が跳ね上がります。
4.燃油サーチャージ下落時やJALのセール時
サーチャージが低い時期やJALのスペシャル運賃が出ている場合、機内食2回+お酒+映画+受託手荷物46kg分を考慮すると、JALの方が割安になります。
【事例比較】
お土産たっぷり&快適さを求めた往復フライトは、どちらがお得?
旅程:東京 ⇄ サンフランシスコ(大人1名・往復)
条件:受託手荷物2個(行き1個・帰り2個)、機内食往復あり、座席指定あり
| 項目 | ZIPAIR(スタンダード+オプション) | JAL(エコノミークラス・Standard運賃等) |
| 基本運賃+諸税 | 約 120,000円 | 約 175,000円(サーチャージ込) |
| 受託手荷物 | 行き1個(11,000円)+ 帰り2個(約26,000円)= 約 37,000円 | 無料(23kg×2個まで運賃に含まれる) |
| 機内食(往復) | 約 4,000円(各1食) | 無料(温かい食事2回+ドリンク・アルコール込み) |
| 座席指定(往復) | 約 5,000円(通路側・前方等) | 無料 |
| 合計金額 | 約 166,000円 | 約 175,000円 |
| 付帯メリット | 無料Wi-Fi | 機内モニター映画、マイル積算(約5,000〜7,000マイル)、手荷物通し預け対応、羽田便選択可 |
上記のように、荷物が複数あり、食事や座席指定をつけると差額は1万円未満まで縮まります。
この差額で「機内エンタメ、アルコール含む飲食、マイル積算、手荷物許容量の余裕、万一の遅延時の手厚い補償」が得られるため、荷物が多い渡航ではJALを選んだ方が実質的な価値が高くなります。
では、今回、筆者が選んだ条件で、比較してみましょう。
| 項目 | ZIPAIR(スタンダード+オプション) | JAL(最安値のSuper Saver利用) |
| 基本運賃+諸税 | 984ドル | 1230ドル |
| 受託手荷物 | 往路 30kg(85ドル)+7kg
復路 60kg(150ドル)+7kg 235ドル |
往路 46kg(23kg×2個)+10kg
復路 46kg(23kg×2個)+10kg (基本運賃に含まれる) |
| 機内食(往復) | 頼まない | 基本運賃に含まれる(温かい食事2回+ドリンク・アルコール込み) |
| 座席指定(往復) | 選ばない | 窓側を選ぶ(往路は選択肢なし・復路のみ選択) |
| 合計金額 | 1219ドル | 1230ドル |
| 予定変更・キャンセル時 | 変更不可・返金なし(Flex Bizを購入した場合は別対応) | 変更不可・キャンセル時に施設使用料等の返金あり |
機内食サービスや座席指定を選ぶ場合、Zipairの価格に100〜150ドルほどが追加されます。
Zipairの価格が、JALを上回る計算になります。
では、どう使い分けるのが北米線航空券の賢い買い方につながるのでしょうか?
ZIPAIRが最強な人:
①荷物が少なく(スーツケース1個以下、または手荷物のみ)、機内食も不要・または軽食持参で済ませられる一人旅・身軽な出張。
②もしくは、引っ越し等で3個以上の受託荷物を預け入れたい人
③「フルフラット座席(ZIP Full-Flat)」を他社ビジネスクラスの半額以下で体験したい人。
JALで飛ぶべき人:
①引っ越し・留学・長期滞在・爆買いなどで、受託荷物が2個(計46kg)になるけれども、それ以上は受託荷物が不要な人。
②地方発着で国内線乗り継ぎがある人や、羽田空港を利用したい人。
③マイルを貯めたい、または万一の旅程変更リスクに備えたい人。
このように、以前は圧倒的に魅力だった国際線中長距離LCC「Zipair(ジップエア)」も、時期や組み合わせによってフルサービスの航空会社より割高になる場合があります。
北米路線の航空券を購入されるときは、Zipair以外の選択肢も一つ確認しておくのが、北米路線の航空券の賢い買い方ではないでしょうか☺
どうぞよい飛行機の旅を!