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2026年7月、奈良県の橿原市・桜井市・明日香村にまたがる「飛鳥・藤原の宮都」が、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。19の構成資産は3市村に点在していますが、訪れる構成資産を絞れば大阪から日帰りでも楽しめます。今回は観光の起点となる飛鳥駅から、3つの構成資産を自転車で巡るモデルコースをご紹介します。
旅のスタートは、近鉄大阪阿部野橋駅。飛鳥駅までは特急で約40分。乗り換えなしでアクセスできます。
今回は、「飛鳥・藤原の宮都」をモチーフにした特急「飛鳥・藤原 四神ライナー」に乗って飛鳥へ。 大阪阿部野橋駅と吉野駅を結ぶ特急「さくらライナー」の1編成を、世界遺産登録にあわせてラッピングされた特急で、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神が車両ごとにあしらわれています。
まず向かうのは「キトラ古墳」です。飛鳥駅からキトラ古墳までは、自転車で約8分。
7世紀末から8世紀初頭頃に造られたと考えられている古墳で、石室の壁には東の青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武という四神をはじめ、十二支像や天文図などが描かれています。
古墳のそばにある「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」では、壁画や石室を再現した展示を通して、内部の様子を詳しく知ることができます。実物の国宝壁画は、期間限定・事前申込制で公開されています。
日本の古墳壁画で四神すべてがそろっているのは、キトラ古墳のみ。また、天井に描かれた天文図は、本格的な中国式天文図として現存する世界最古の例とされています。大阪から乗ってきた「四神ライナー」の四神を、現地でより深く知ることができるのもおもしろいところです。
■キトラ古墳壁画体験館 四神の館
住所:奈良県高市郡明日香村阿部山67
TEL:0744-54-5105
開館時間:9:30~17:00(3月~11月)、9:30~16:30(12月~2月)※入室は閉室30分前まで
休館日:公式サイトで確認
入館料:無料
URL:https://www.nabunken.go.jp/shijin/
キトラ古墳から橘寺までは、自転車で約18分。世界遺産の構成資産のひとつ「橘寺跡」の一角に、現在の橘寺が建っています。
橘寺は、聖徳太子誕生の地と伝えられる寺です。古代には現在よりも広い寺域を持つ寺院があり、発掘調査によって五重塔や金堂などの遺構が確認されています。現在の本堂(太子殿)と観音堂は、江戸時代に再建されたものです。
境内でぜひ見ておきたいのが往生院(おうじょういん)の天井画。格子状に区切られた天井には、色鮮やかな絵が一枚ずつ描かれ、見上げると華やかな光景が広がります。古代寺院の遺跡と、現在の寺院の美しい意匠をあわせて楽しめるスポットです。
■橘寺
住所:高市郡明日香村橘532
TEL:0744-54-2026
開館時間:9:00~17:00(最終受付16時30分)
定休日:年中無休(ただし特別な事情がある場合は除く)
料金:大人500円、中学・高校生300円、小学生150円
URL:https://tachibanadera-asuka.jimdofree.com/
橘寺から石舞台古墳までは、自転車で約10分。のどかな田園風景のなかを走り、飛鳥を代表する史跡のひとつ「石舞台古墳」へ向かいます。
石舞台古墳は、巨大な石を組み合わせた横穴式石室が露出した独特の姿で知られる古墳。墳丘の土が失われ、現在は巨石を組み上げた石室がむき出しになっています。
見どころは、なんといってもそのスケール。外から眺めるだけでなく、石室の中に入れるのも大きな魅力です。内部に足を踏み入れるとひんやりとした空気に包まれ、頭上を覆う巨石の大きさを間近で体感できます。キトラ古墳とは姿も雰囲気も大きく異なり、同じ飛鳥に残る古墳でも、その造りや見え方の違いを楽しめます。
■石舞台古墳
住所:奈良県高市郡明日香村島庄254
TEL:0744-54-3240(飛鳥観光協会)
営業時間: 9:00~17:00(最終入場16:45)
定休日:年中無休
料金:大人500円、小学生~高校生:200円
URL:https://www.asuka-park.jp/area/ishibutai/tumulus/
四神ライナーは日によって運行時間が異なるため、乗車したい場合は事前に公式ページで運行予定を確認しておきましょう。
飛鳥駅前には複数のレンタサイクルショップがあり、普通自転車や電動アシスト自転車などを借りられます。途中アップダウンもあるため、電動アシスト自転車がおすすめです。
また、主要スポットは明日香周遊バスなどでも巡ることができます。ただ便数が限られるため、利用する場合は事前に時刻表を確認しておくと安心です。
訪れる構成資産を絞ることで、大阪を朝出発し、半日ほどで飛鳥の世界遺産を楽しむことができました。飛鳥には構成資産が点在しているため、より多くの世界遺産の構成資産を見たい人は、自転車で寄り道することもできます。
また、時間が許すのであれば、少し足をばして、橿原市や桜井市にある構成資産を訪れてみるのもおすすめです。自分のペースで巡りながら、古代日本の歴史が息づく「飛鳥・藤原の宮都」を楽しんでみてくださいね。