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真っ白な翼を広げた鳥のような花、「サギソウ」を探しに、米原市にある山室湿原へ出かけました。
田んぼが広がるのどかな道を進んでいくと、少しずつ景色が変わり、豊かな自然が残る湿原へ。爽やかな風を感じながら歩いていると、「今日はどんな植物や生きものに出合えるだろう?」と、なんだか小さな冒険に出かけるような気分になります。木道を一歩ずつ進みながら、目を凝らしてサギソウを探す時間も、この場所ならではの楽しみ。可憐な花との出合いはもちろん、トンボの姿に季節の移ろいを感じることもできました。目的の花を探しながら、道中の風景や小さな発見まで楽しむ。そんな、ゆったりとした時間を過ごしに山室湿原を訪れてみませんか。
山室湿原があるのは、米原市山室。田んぼが広がるのどかな風景の中を進んでいくと、山室湿原の入口が見えてきます。目的地へ向かう道中も、旅の楽しみのひとつ。青々とした田んぼを眺めながら爽やかな風を感じていると、普段の暮らしから少し離れて、自然の中へ出かけてきたことを実感します。そして入口から先は、いよいよ湿原散策のスタートです。
山室湿原は約2万年前から続いていると考えられている貴重な中間湿原。2005年には米原市の天然記念物に指定されています。面積は約1.5ヘクタールほどと決して大きな湿原ではありませんが、多くの植物や生きものが暮らす豊かな自然が残されています。
湿原内には木道が整備されているので、木道に沿って散策します。今回のお目当ては、真っ白なサギソウ。名前の通り、白鷺が羽を広げて飛んでいるような姿をした可憐な花です。ただ、実際に探してみると、その姿は思っていた以上に小さく、緑の中に紛れてしまいそう。
「どこに咲いているんだろう?」そう思いながら木道をゆっくり歩き、足元や少し離れた場所に目を凝らします。そして、白い花を見つけた瞬間は思わず「あった!」と声が出そうになるほど。一輪見つけると、今度はその周りにも咲いていないかと、さらに探したくなります。写真を撮るのももちろん楽しいのですが、まずは自分の目でじっくりと探してみるのがおすすめです。
山室湿原の楽しみは、サギソウだけではありません。季節によってさまざまな植物が姿を見せ、これまでに169種の植物が確認されています。湿原を歩いていると、普段はあまり意識することのない小さな植物にも自然と目が向きます。そして、もうひとつ楽しみにしてほしいのが、湿原で出合う生きものたち。今回の散策では、トンボの姿も見つけました。緑の中を飛び交うトンボを眺めていると、夏の終わりから秋へと季節が移り変わっていることを感じます。
山室湿原には、日本最小のトンボとして知られるハッチョウトンボも生息しています。花を探していたはずなのに、いつの間にかトンボを追いかけている。そんな寄り道も、自然の中を歩く旅ならではの楽しみです。
山室湿原を歩いて感じたのは、目的の花を見つけることだけが旅ではないということ。田園風景の中を歩き、湿原の入口を探し、木道を一歩ずつ進みながら、小さな植物や生きものを見つける。その一つひとつが、ちょっとした冒険のように感じられました。特にサギソウは、白く可憐な花姿がとても印象的。緑の中に浮かぶように咲く姿を見つけると、思わず足を止めて眺めてしまいます。訪れる時期によって出合える植物や生きものも変わるので、「次は何に出合えるだろう?」と季節を変えて訪れてみるのもよさそうです。
なお、山室湿原は貴重な自然が残る場所。湿原内では木道から外れず、植物や生きものを採取したり傷つけたりしないよう、ルールを守って散策を楽しみましょう。
山室湿原へは車で近くまで向かうことができます。
【山室湿原までの道のり】
1.米原市山室方面へ向かう
2.田園地帯を進み、「山室湿原」の案内を目印に進む
3.田んぼの間の道を進み、山室湿原入口へ
周辺は田園地帯で、道幅が狭い場所もあります。車で訪れる場合は、農作業や地域の方の通行の妨げにならないよう注意してください。また、駐車場所については現地の案内を確認し、指定された場所を利用するようにしましょう。
■山室湿原
住所:滋賀県米原市山室
アクセス:米原ICから車で10分
URL:https://www.city.maibara.lg.jp/kanko/rekishi/shitei/4671.html
田園風景の先にひっそりと残る山室湿原。真っ白なサギソウを探しながら木道を歩けば、植物やトンボなど、さまざまな小さな出合いがあります。花を見に行くとという目的を持ちながら、道中の景色や自然そのものも楽しめるのが山室湿原の魅力。大きな観光地ではないからこそ、静かな自然の中でゆっくり過ごせます。次の休日は、季節の植物を探す小さな冒険へ、季節の自然に合いに、山室湿原を訪れてみてはいかがでしょうか。