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フランスへ旅行する際、地元の公営プールを利用してみるのはいかがでしょうか。
パリから30キロ強の距離、ディズニーランド・パリから近いことで人気のラニー=シュル=マルヌにある「マルヌ・エ・ゴンドワール水泳センター(Centre Aquatique de Marne et Gondoire)」は、2008年に開館した人気の水泳施設です。マルヌもゴンドワールも周辺の川の名前とのこと。年中無休で営業しており、ガラス張りの明るく広々とした館内からは、隣接する豊かな森の風景を楽しむことができます。
とても魅力的な施設ですが、日本の市民プールとは文化やルールが大きく異なります。今回は、実際の体験談とあわせて知っておくべきルールや楽しみ方をご紹介します。
マルヌ・エ・ゴンドワール水泳センターは、ラニー=シュル=マルヌの「Parc des Sports(スポーツ公園エリア)」に隣接する敷地内(Rue Jean Mermoz沿い)に位置しています。そのため、街中の案内標識で「Parc des Sports」や「Centre Aquatique」の表示が見えたら、その指示に従って進むとスムーズに到着できます。
日本の公営プールの感覚で訪れた私にとって、フランスのプールでは驚くポイントがいくつかありました。
・男性の水着はボクサー型(ピタッとしたタイプ)が必須
屋外ではないけれどゆるめのラッシュガードを着た女性はOKなのに、日本では普通のサーフパンツの男性が監視員に止められるという状況に、理由がわからず困惑!
日本のプールで一般的なサーフパンツ(トランクス型)は衛生上の理由から着用禁止なのだそうです。男性や男の子はピタッとした競泳用水着(ボクサータイプやブリーフタイプ)を持参しましょう。私が訪れたこちらの施設では、自動販売機で14ユーロで代替品を購入することになりました。
・スイムキャップの着用(現地では「ボネ」!)
髪の毛の落髪を防ぐため、スイムキャップの着用が義務付けられています。「ボネ(bonnet)」と聞くと、なんだか昔の絵本に出てくるような優雅なほっかむりや可愛い帽子を連想しますが、フランス語ではスイムキャップのことも「bonnet de natation(ボネ)」と呼ぶのが面白いところ。こちらは自販機で売っていないようで、持参するのを忘れないようにしましょう。
・土足厳禁ゾーンと男女共用のロッカールーム
着替えスペースの手前から完全な土足厳禁になります。ロッカールームは男女共通のエリアに個別の着替えブースが並ぶスタイルで、鍵の施錠には1ユーロ硬貨(またはトークン)が必要です。
・浮き輪
スポンジ式の浮き具(腰ベルトに装着するタイプやアームヘルパー等)がメジャーなようで、一部貸出可能でした。
プールサイドへ向かうと、フランスならではの本格的なスポーツインフラとオープンな雰囲気が待っていました。
メインである25mプールでは、黙々とスイミングに励む大人のかたわら、バルーンの大型遊具が渡されたレーンでは、子どもたちは胴衣やアームヘルパーを両腕に装着し、「Un, deux, trois !(アン、ドゥ、トロワ!)」の掛け声とともに元気に水へ飛び込んでいきます。
子供達の様子があまりに楽しそうで、私も混ざってジャンプしてみたら、付くはずの底に足がつかない!一見するとごく普通のプールだったですが、なんと端から端までしっかりと「水深2m」が確保されているという、水球やダイビングの練習にも対応する本格的な構造だったのです。
さらに驚くことに、この施設には本格的なダイビングの練習ができる最大水深20メートルの専用プール(ダイビングピット)まで併設されているのだとか。大人でも足がつかないスケール感に一瞬ヒヤッとさせられますが、水球やダイビングの練習にも対応するフランスの本格的なスポーツインフラの凄みを肌で感じました。
また、監視員さんたちも個性的。どこか気だるげに全体を監視しつつも、滑り台や遊具に登る利用者に容赦なくホースで水を引っかけてくるお茶目な一面も!英語はわからない、と言いながら、異国の私たちにも「子供たちに、水かけてもいい?」と聞いてくれました。
もちろん安全管理が第一の仕事とわかりつつも、無表情のまま繰り出されるシュールな洗礼に、思わず笑ってしまいました。
フランスの夏はサマータイム(夏時間)が導入されていることもあり、夜の21時や22時を過ぎてもまだ外がうっすらと明るいのに驚かされます。
プールでたっぷり遊んだあとでも外がまだ明るいと、帰りに近くの公園をのんびり散歩したり、カフェやジェラート屋さんに立ち寄ったりと、夕方以降の時間もゆったり楽しむことができます。
◾️Centre Aquatique de Marne et Gondoire(マルヌ・ゴンドワール水泳センター)
住所:35-43 Rue Jean Mermoz, 77400 Lagny-sur-Marne, France
営業時間:主に9:00〜20:00(土日は10:00〜20:00 年中無休)
アクセス:高速道路A4経由で約40〜60分ほど
パリ中心部(Gare de l’Est等)からRER P線などを利用してラニー=シュル=マルヌ駅(Lagny – Thorigny)まで約25〜30分前後
URL:https://www.ucpa.com/centres-sportifs/marne-et-gondoire
アームヘルパーやピッタリ水着を用意するなど日本とのルールの違いはいくつかありますが、郷に入れば郷に従え。フランスならではのオープンでタフなプール文化を楽しんでみてくださいね!