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10月になり、日中は暑くても朝夕はすっかり涼しくなり、稲刈りも始まり秋たけなわですね。近所の神社では神社幟が立てられ、秋祭りの準備が進んでいます。
今回は私が訪れた祭りの中で、いちばん夢中になった西条祭りをご紹介します。
西条まつりは、江戸時代から続く西条市の伝統的な秋祭りです。五穀豊穣を神に感謝する神事で、嘉母(かも)神社、石岡(いわおか)神社、伊曽乃(いその)神社、飯積(いいづみ)神社の4つの神社がそれぞれ行う祭礼の総称になります。
氏子各町が所有する百数十台の屋台(だんじり、みこし、太鼓台)が奉納され、その数は日本一ともいわれ、市民の大多数が祭りに参加するため、祭礼期間中は地元企業や学校が休みになったり、県外で暮らす西条市出身者も盆や正月は帰省せずとも、この日ばかりは仕事を休み帰省するというほどで、祭りに対する西条っ子のパワーに圧倒されます。
私が見学したのはその中のひとつ、岩岡神社の祭礼です。
駅に降り立った瞬間、方々から笛や太鼓、鉦の音が聞こえてきたのが印象的でした。
街を歩いていると最初に出会っただんじりです。漆塗りでしょうか。黒地に花鳥や虎、龍といった彫刻に極彩色の色を施した豪華絢爛な山車です。太鼓や鉦の音に合わせて、西条っ子の伊勢音頭の声が町中に響き渡ります。
1㎞も歩かないうちに次から次へと豪華なだんじりに遭遇します。町内ごとに1基のだんじりを持っているようですが、いったい何基のだんじりが練り歩いているのか?後で調べると石岡神社の祭礼では、だんじりが27基、神輿2基もあるそうです。
最大規模を誇る伊曽乃神社祭礼では、だんじりと神輿あわせて80基の屋台が繰り出し、クライマックスの川入では、だんじりが宮入りに向かう神輿を取り囲み、川の中で練り合うといいます。
白木のだんじりは、生地そのものが美しく、彩色を施していないぶん彫刻の彫りが深く、彫りぬかれた龍や虎が今にも動き出しそうな迫力です。
だんじりを山車蔵(鞘蔵)から出しているところです。町を歩いていると、このような蔵をいくつも見つけられます。
だんじりが小さな神社に何基も集まっていました。ここは休憩所のようです。これだけ大きなだんじりや神輿を曳いたり担いだりするには休憩も必要ですね。
中には、境内の外の道端で酔いつぶれて寝ている人もいました、祭りじゃなければ、行き倒れかと思い119番するところです!
この日、いちばん豪華絢爛だった「御輿屋台」です。梃子(てぎ)と、人の背丈ほどもある車がついていました。30名程の舁ぎ夫(かつぎて)が梃子(てぎ)に体ごととりつき、巧みに操作し、「だんじり」ひしめく境内を暴れるように走り回るそうです。
優雅で華麗なだんじりとは対照的に、豪快な迫力にあふれた御輿ですが、この時の舁夫さん達は休憩中で神輿屋台は静かにたたずんでいました。
夕方になるとだんじりがやってきて提灯に灯りを燈していました。
帰りの特急に乗るため、伊予西条駅前のビアガーデンで一杯飲んでいると、だんじりが次々と通っていきます。
その中の1基のだんじりは駅に突進してきて、駅ビルに接触寸前で止まるという荒業を見せてくれました。駅前には多くのだんじりが集結します。
この時間帯は、故郷を離れていた西条っ子や観光客が列車や長距離バスで到着したり、出発したりするので、前夜祭として賑やかな一夜となるようです。
翌日は、未明からすべての屋台が岩岡神社境内の桜の馬場に集まり、宮出しを行います。百余個の提灯に飾られただんじり・みこしの姿は幻想的で圧巻だそうです!
その後、御旅所、氏子集落を順次回った屋台は、夕刻再び桜の馬場で勇壮なかきくらべを演じ、宮入りとなります。
残念ながら私は夜の特急に乗るので、ここで西条市とはお別れです。
いかがでしたか。石岡神社は西条まつり発祥の地だそうです。写真だけでは迫力がお伝え出来ませんが、実際に見ていただきたい祭りのひとつです。次は最大規模を誇る伊曽乃神社の祭礼に訪れたいと思っています。
今年の西条祭りは下記のようになっています。
10月15日(木)に訪れると伊曽乃神社の早朝の「宮出し」や、石岡神社の一斉かきくらべを見ることができます。
| 嘉母神社 | 10月10日(土)・11日(日) | スポーツの日(10/12)の前々日・前日 |
| 石岡神社 | 10月14日(水)・15日(木) | 毎年固定(曜日により変動しない) |
| 伊曽乃神社 | 10月15日(木)・16日(金) | 毎年固定・西条まつり最大規模 |
| 飯積神社 | 10月16日(金)・17日(土) | 毎年固定・西条まつりの掉尾を飾る |