キーワードで検索
仙台のシンボルとして知られる仙台城(青葉城)。「天守閣がないから騎馬像を見て終わり」と思っていませんか?実は実際に歩いてみると、圧巻の石垣や城下を一望できる絶景など、見どころがたくさん詰まっています。今回は、歴史に詳しくなくても楽しめる仙台城の魅力をお届けします。
アクセスは、JR仙台駅から観光循環バス「るーぷる仙台」で向かうのはもちろん、地下鉄東西線「国際センター駅」から杜の都の風を感じながら散策して登るのもおすすめです。
お城に向かって進んでいくと、まず目の前に立ちはだかるのがこちらの景色です。
圧倒的なスケールを誇る本丸北壁の石垣です。
隙間なく整然と削られた石が積み上げられた美しい「切込接(きりこみはぎ)」の石垣は、見上げると思わず息をのむ美しさ!実はこの石垣、地震による崩落と修復を繰り返してきた歴史があり、伊達家の技術と誇りが詰まった見どころのひとつです。
石垣を登り本丸へ向かうと、広い空間のなかに整然と並ぶ石が出現します。
ここはかつて、将軍家をはじめとする重賓をもてなすために造られた絢爛豪華な「本丸大広間」があった場所です。
地面には部屋の間取りが示されており、礎石(柱の土台となった石)を辿りながら歩くことができます。「ここが政宗公の座っていた上段の間かな?」「ここは武者走りかな?」と想像を膨らませながら歩くと、まるで当時の大広間に迷い込んだかのような気分を味わえます。
本丸広場の中心で街を見守るのが、有名な伊達政宗公の騎馬像です。
訪れたのはちょうど夕暮れ時。茜色に染まる空を背に立つ政宗公のシルエットは、言葉を失うほどの格好よさでした。
正面から撮影するのは定番ですが、少し横や斜め後ろに回って「政宗公がどの方向を見つめているのか」に注目してみるのもおすすめです。
騎馬像のすぐそばからは、仙台の街並みと広瀬川が一望できます。
手前に流れる広瀬川と緑豊かな公園、自然と都市が調和した「杜の都・仙台」の美しいロケーションは、政宗公がこの地に城を築いたからこそ生まれた景色なのだと実感できます。
実は、この本丸東側の断崖にはかつて、崖から飛び出すように建てられた「懸造(かけづくり)」という舞台状の建物(眺瀛閣)がありました。
絶景を楽しむ風流な舞台であると同時に、断崖絶壁の真下(死角)に迫る敵を真上から見下ろして監視・攻撃する、要塞としての役割も兼ね備えていたのだそうです。美しい景観と、城を守るための工夫がひとつになっていたと思うと、とても興味深いです。
歴史散策や絶景を楽しんだあとは、本丸内(青葉城本丸会館周辺)で仙台ならではの絶品グルメを満喫するのも楽しみのひとつです。
仙台に来たら絶対に外せない「牛タン」の香ばしい旨みを堪能したあとは、冷たくて優しい甘さの「ずんだシェイク」で一息。
政宗公と同じ景色を眺めたあとに味わうご当地グルメは、旅の満足度をぐっと高めてくれます!
城跡内にはこんなレトロで存在感のある自販機コーナーもありました。石造りのトンネルのような佇まいが、なんだか城の抜け道や要塞のようで心くすぐられます。
本丸の一角には、石造りの重厚なタワーと翼を広げた巨大な「トビ(金鵄)」のブロンズ像が鎮座する「昭忠碑」があります。
明治時代に建てられた歴史ある慰霊碑で、東日本大震災の際に頂上から滑落したトビの像が見事な修復を経て現在の位置に据え直されました。静けさのなかに力強さを感じる、密かな見どころスポットです。
城郭建築(天守)がない仙台城ですが、だからこそ「石垣の積み方」「礎石から思い描く建物」「政宗公と同じ目線で眺める市街地」といった、空間そのものを楽しむ魅力にあふれています。
ぜひ皆さんも、杜の都の風を感じながら、歴史の「余白」を体感する旅に出合ってみませんか?
◾️仙台城跡(青葉城址)
住所:宮城県仙台市青葉区川内1
アクセス:JR仙台駅から「るーぷる仙台」(観光循環バス)で「仙台城跡」下車すぐ
地下鉄東西線「国際センター駅」から徒歩約15分〜20分
※ 本丸頂上に有料駐車場あり
(普通車:最初の1時間600円、以降30分ごとに300円)