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【英国】ウェールズ語で「こんにちは」!10月15日は“Shwmae Su’mae Day”

June

June

イギリス特派員

更新日
2026年10月15日
公開日
2026年10月15日
画像提供:Shwmae Su’mae Day/Mentrau Iaith Cymru

英国を構成する4つの国のひとつ、ウェールズ。ここには、英語とは異なる独自の言語「ウェールズ語」があるのをご存じでしょうか?ウェールズを訪れると、道路標識や公共施設の案内など、至るところでウェールズ語を目にします。また、学校や家庭などでも日常的に使われていて、今も人々の暮らしに根付いている“生きた言語”なのです。
そんなウェールズ語にもっと親しんでもらおうと、毎年10月15日に設けられたのが「Shwmae Su’mae Day(シュマイ・スマイ・デー)」。
今回は、ウェールズ語とその学習の取り組みについて、実際に勉強している筆者の体験も交えてご紹介します。

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ウェールズ語ってどんな言葉?

ウェールズとの境界に立つ道路標識。「Croeso i Gymru」はウェールズ語で「ウェールズへようこそ」

ウェールズ語は、英語とは異なるケルト語派に属する言語で、ヨーロッパで最も古い現存する言語のひとつとされています。そんな長い歴史を持つウェールズ語は、1967年、1993年のウェールズ語法によって、その使用や権利が保護され、2011年には正式に公用語としての地位が法律に明記されました。
2021年の国勢調査によると、ウェールズ語を話せる人は約54万人。人口の約18%に当たりますが、地域によってその割合は大きく異なり、北西部のグウィネズ(Gwynedd)地方では、なんと住民の64%以上がウェールズ語を話せるんだとか。
また、ウェールズにはウェールズ語に由来する地名が数多く残っています。例えば、地名によく登場する「Llan(スラン)」は教会、「Aber(アベル)」は川の河口や合流地点を意味します。こうした言葉の意味を少し知っておくだけでも、ウェールズの旅が一層興味深いものになるかもしれません。

ウェールズ政府が支援するウェールズ語学習

ウェールズ語教室の様子

ウェールズ政府は「Cymraeg 2050」という言語戦略を掲げ、2050年までにウェールズ語話者を人口の約3分の1にあたる100万人まで増やすことを目指しています。その取り組みのひとつが、ウェールズ語教育の充実です。
ウェールズでは、3歳から16歳までウェールズ語の学習が必修となっており、英語で授業を行う学校でもウェールズ語が教えられています。
さらに、子どもだけでなく、大人向けの学習プログラムにも力を入れていて、ウェールズ政府の支援を受ける「Learn Welsh(Dysgu Cymraeg)」では、初心者から上級者まで、さまざまなレベルの講座を提供。政府の補助により、比較的お手頃に受講できます。ちなみに、筆者が受講しているコースは、早期申込割引を利用して年間たったの50ポンドです。これまではオンライン授業が中心でしたが、今年から人気の対面授業にも参加。教室では、文法や単語の学習だけでなく、会話練習やゲームなども取り入れられ、週に一度、2時間半の授業で楽しくウェールズ語を学んでます。

10月15日は「Shwmae Su’mae Day」

ウェールズ語の教科書と、政府が無料配布する「ウェールズ語を勉強しています」のピンバッジ

2013年に始まった「Shwmae Su’mae Day」は、毎年10月15日にウェールズ語で挨拶することを呼びかける日。「Shwmae(シュマイ)」や「Su’mae(スマイ)」は、英語の「Hello」や「How are you?」にあたる親しみやすい挨拶で、主に南部では「Shwmae」、北部では「Su’mae」が使われています。
ウェールズ語を話せる人も、話せない人も、まずは気軽に「シュマイ!」と声をかけててみよう!というのが、この日の趣旨です。2026年は「誰がシュマイと言っている?」をテーマに、さまざまな人がウェールズ語で挨拶する動画をSNSで共有するキャンペーンも展開。学校や職場、地域のコミュニティなどでも、この日に合わせた活動が行われます。

また、旅行者の皆さんにも、ウェールズ語に触れる機会があります。「Learn Welsh」の公式サイトでは、誰でも無料で利用できるオンライン体験講座を提供。日本からでも、自分のペースでウェールズ語の挨拶や簡単な日常表現を学ぶことができます。なお、講師による通常のオンライン講座については、受講条件や料金が異なる場合があるため、詳細は公式サイトでご確認ください。

他にも、北ウェールズのリーン半島にあるウェールズ語学習施設「Nant Gwrtheyrn (ナント・グルセイルン)」では、宿泊しながらウェールズ語を学べる短期講座を開催。ウェールズならではの体験をされたい方におすすめです。

最後に「シュマイ!」以外にも、旅行中に使える簡単なウェールズ語をいくつかご紹介します。

・Bore da (ボレ・ダー):おはよう
・Prynhawn da (プリンハウン・ダー):こんにちは
・Diolch (ディオルフ):ありがとう

ウェールズを訪れた際には、ぜひ地元の人に「シュマイ!」と挨拶してみてください。ウェールズの旅が、もっと楽しくなるはずです!

Learn Welsh(無料オンライン体験講座)
https://learnwelsh.cymru/workforces/work-welsh-courses/taster-courses/

Nant Gwrtheyrn(ウェールズ語講座)
https://nantgwrtheyrn.org/learn/

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