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山形に秋の訪れを告げる風物詩といえば、なんといっても「芋煮」です。9月に開催される「日本一の芋煮会フェスティバル」で開幕する山形の芋煮シーズンですが、実は秋が深まる10月や11月こそが本格的なシーズン!今回は、気軽に手ぶらで楽しめる山形流・芋煮会の魅力をお届けします。
山形の秋に欠かせない芋煮は、ほくほくの里芋や旬の食材を大きな鍋で煮込んで味わう郷土料理です。風が心地よくなってくるこの時期、川原から立ち上る煙と醤油や出汁の甘い香りは、山形に暮らす人々にとって秋の深まりを感じる特別な瞬間です。
村山地域をはじめとする内陸部では「牛肉×醤油味」、庄内地域では「豚肉×味噌味」など、地域ごとにこだわりの出汁や具材が異なるのも面白いところ。
毎年9月に山形市の馬見ヶ崎川河川敷で開催される「日本一の芋煮会フェスティバル」では直径6.5mもの大鍋「三代目鍋太郎」と大型重機を使って約3万食の芋煮を煮炊きする圧巻の催しで、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。
「フェスティバルが終わったら芋煮シーズンも終わり?」と思われがちですが、実はここからが地元の本番です!
暑さが落ち着く10月や11月は、週末になるとあちこちの川原や公園で賑やかな声が響き渡ります。
地元のスーパーでは、皮むき・下ゆで済みの里芋の水煮が並んでおり、包丁いらずで手軽に本格的な味が楽しめます!
汁の黄金比(覚えやすい基本の割合)
・水:1000ml ※ 少なめにいれて濃さを調節するのがコツ
・醤油:100ml
・酒:50ml
・砂糖:大さじ3〜4(好みの甘さに調整)
材料(4〜5人分)
里芋の水煮:1〜2袋(※生の里芋を使う場合は約400〜500g)
牛薄切り肉:300g
長ネギ:2本(1cmほどの斜め切り)
こんにゃく:1丁(手で一口大にちぎる)
しめじ・マイタケなど:お好みで1パック
ごぼうのささがき
具材を楽しんだあとは、残ったお汁にうどんとカレールー、好みでとろけるチーズを入れて熱々のカレーうどんに。出汁と牛肉の旨みが凝縮された締めは絶品です。
秋風がひんやりと感じられるこれからの季節だからこそ、温かい芋煮が心と体にじんわりと染み渡ります。
川原自体はフラッと訪れても十分な広さがありますが、雨や強い日差しを遮れる「橋の下」などのベストポジションは朝から争奪戦になります。良い場所を確保したい方は早めの到着がおすすめです。また、手洗いや道具洗いに便利な水場がしっかり整っている 山形市の「西公園」などの大きな公園も、初心者やファミリーに一押しのスポットです。
秋のレジャーを楽しく過ごすために、ひとつ注意しておきたいのが「熊(ツキノワグマ)」対策です。
山形県内では、特に川沿いや山に近い公園などで熊の目撃情報が増加する時期でもあります。川沿いは熊の移動ルートになりやすいため、芋煮会に出かける際は事前の安全対策が欠かせません。
⚫︎音でアピールする:ラジオを流したり、会話を弾ませたりして人間の存在を知らせる
⚫︎食べ残しやゴミは放置しない:匂いに引き寄せられるため、生ゴミはしっかり密閉して持ち帰る
⚫︎早めの撤収:熊の活動が活発になる早朝や夕方の時間帯を避け、明るいうちに楽しむ
山形県民にとって秋の芋煮会は一大行事。そのため地元紙・山形新聞には、この時期になると「芋煮会天気予報」なるユニークなコーナーが登場します!「今週末の川原の風速や気温は?」「芋煮日和になるか?」をチェックしてから出かけるのが、山形流の本格芋煮会のたしなみです。
爽やかな秋空のなか、時を忘れておいしいものを囲む豊かな時間。ぜひ皆さんも、場所選びや安全対策を万全にして、山形の美味しい芋煮で秋の深まりを感じる旅に出かけてみませんか?