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奈良・ならまちの静かな一角にある古民家カフェ「奈良水晶」。手彫りの氷の器で味わうそうめんや、花を閉じ込めた美しい水晶餅など、ここでしか出合えないメニューが人気のお店です。そんな「奈良水晶」が、2026年秋に現在の店舗での営業を終了することになりました。今回は、実際に訪れて感じたお店の魅力をご紹介します。
近鉄奈良駅から徒歩約8分。駅からほど近い場所にありながら、静かな一角にたたずむのが、古民家カフェ「奈良水晶」です」。お店となっているのは、築60〜70年ほどの昭和の一軒家。もともとは店主の祖母が暮らしていた家で、大きく手を加えることなく、当時の面影を残したまま、カフェとして営業されています。
店内に足を踏み入れると、広々とした和室に座卓が3つ。テーブルと椅子の席も1つ用意されています。 昔なつかしい和の趣が漂う空間に、自然と心が落ち着きます。
建物本来の持ち味を生かし、訪れる人にゆっくりとくつろいでもらえる空間を目指したという店主。窓の外には緑が広がり、手入れされた中庭を眺めながら、ゆったりと食事を楽しめます。
「奈良水晶」の人気メニューのひとつが、手彫りの氷の器で提供される「氷の器のそうめんランチセット」です。
テーブルに運ばれてくるのは、氷の器に美しく盛り付けられたそうめん。器そのものが氷でできているという、なんとも涼やかな一品です。見た目の美しさはもちろん、目の前に運ばれてきた瞬間から特別感が漂います。
使用されているのは、奈良県の名産「三輪そうめん」。1束から3束まで好みの量を選べるのもうれしいポイント。あっさりとしたこだわりのお出汁のめんつゆと、味変用に濃厚な和牛のつけだれの2種類が用意されています。さっぱりとした味わいとコクのある味わいを楽しめる、二度おいしいそうめんです。
さらに、ランチには7種類の天ぷらも。衣にはあらかじめ味がついているため、何もつけずにそのままいただきます。厚めの衣はサクサクと香ばしく、ひと口かじると響く、パリッとした音もたまりません。
氷の器の美しさに目を奪われますが、味わいも食べ応えも充実したランチです。
「奈良水晶」を訪れたら、ぜひ味わいたいのが、店名の由来にもなった看板スイーツ「水晶餅」です。透き通ったお餅の中には、色鮮やかなエディブルフラワー(食用花)が閉じ込められ、まるで小さな宝石のよう。
ぷるんとした、みずみずしい食感も魅力のひとつ。 沖縄県産の黒糖を使った黒蜜と、岐阜県産のきな粉を添えていただきます。黒蜜の深い甘みときな粉の香ばしさが、お餅のやさしい味わいを引き立てます。
ランチ利用の方は税込1,210円、お茶との組み合わせを楽しみたい方には、鹿児島県産の知覧茶と福岡県産の八女茶をブレンドした緑茶とのセットも(税込1,540円)。好きなドリンクとのセットもあり、お茶好きの店主が選んだ、こだわりのお茶とともに味わうのもおすすめです。
「奈良水晶」では、ドリンクにもこだわりが。なかでも人気なのが、和歌山県産の「あら川の桃」を使った桃ジュースです。
桃ジュースは、通常のグラス(税込990円)と、手彫りの氷の器(税込2,530円)から選べます。氷の器を選べば、桃ジュースが注がれた姿もひときわ印象的。氷の角から見た時に桃の形になるようにひとつひとつ丁寧に作られており、手彫りの器ならではの造形美を楽しめます。いろんな角度から楽しめる一品です。
とろりとした口当たりで、桃の濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。まるで桃をそのまま飲んでいるかのような、贅沢な一杯です。
そんな「奈良水晶」ですが、残念ながら、現在の店舗での営業を11月末で終了する予定です(10月末時点)。予約はInstagramのDMから受け付けています。訪問を希望される方は、公式Instagramをこまめにチェックしてみてください。
趣ある古民家の空間と、見た目にも美しい料理の数々。訪れる人を楽しませたいという店主の想いが、料理にも空間にも感じられるお店でした。現在の店舗での営業終了は残念ですが、この場所で過ごせる残りわずかな時間を、ぜひ楽しんでみてください。
■奈良水晶
住所:奈良県奈良市西城戸町29
TEL:なし ※問い合わせ・予約は公式InstagramのDMのみ
営業時間:ランチ11:00~15:30頃まで(完全予約制)
定休日:不定休 ※公式Instagramを要確認