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今年も奈良国立博物館で「第78回正倉院展」が始まりました。奈良時代の聖武天皇ゆかりの品々をはじめ、正倉院に伝わる約9000件の宝物のなかから、今年は60件が公開されます。そんな正倉院展に合わせて、この時期だけの特別なお菓子も登場しています。今回は、会期限定の伝統菓子やチーズケーキから、正倉院宝物に着想を得た和菓子まで、正倉院展とともに楽しみたいおすすめの3店舗をご紹介します。
1701年創業、300年以上の歴史を誇る老舗和菓子店「千代乃舎竹村(ちよのやたけむら)」。近鉄奈良駅からほど近い、東向商店街に店を構えています。
こちらで注目したいのが、創業当時から伝わる「火打焼(ひうちやき)」です。江戸時代には春日大社の参道にあった茶屋で販売され、奈良の名物として親しまれていたという歴史あるお菓子です。
製法はいたってシンプル。上新粉を練って蒸し、砂糖を加えた生地で粒あんを包んで仕上げます。もっちりとした食感ながら、口当たりは軽やか。粒あんのやさしい甘さが、生地の素朴な味わいを引き立てます。
現在は、秋の正倉院展開催期間と春の桜の季節にだけ販売される貴重な一品。価格は1個200円。日持ちは2日間で、電話での事前予約も可能です。
■ 千代乃舎竹村(ちよのやたけむら)
住所:奈良県奈良市東向南町22
電話:0742-22-2325
営業時間:10:00~17:00
定休日:木曜日
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約3分、JR奈良駅から徒歩約15分
公式サイト:https://chiyonoya-takemura.jp/
大正2年(1913年)、餅屋として創業した「寧楽菓子司 中西与三郎(ならかしつかさ なかにしよさぶろう)」。ならまちに店を構える老舗和菓子店です。
こちらで見つけたのが、正倉院に伝わる香木「黄熟香(おうじゅくこう)」にちなんだ和菓子「黄熟の香(おうじゅくのかおり)」。黄熟香は「蘭奢待(らんじゃたい)」の名でも知られる貴重な宝物で、その名前や香りのイメージから生まれたお菓子です。
見た目は落雁(らくがん)のようですが、口にすると、しっとりと柔らかな食感。卵と和三盆糖などを使った、上品な甘さと卵の豊かな風味が広がります。日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶との相性もよく、和洋を問わず楽しめるのも魅力です。
賞味期限は14日間と比較的日持ちするため、お土産にもおすすめです。オンラインショップからも購入できます。
■ 寧楽菓子司 中西与三郎(ならかしつかさ なかにしよさぶろう)
住所:奈良県奈良市脇戸町23
電話:0742-24-3048
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜・火曜(祝日などは営業する場合あり)
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約10分
公式サイト:https://www.naramachi.jp/
オンラインショップ:https://naramachi-nakanishi.stores.jp/
もちいどのセンター街にある「CHEESE CAFE soan(チーズカフェ ソアン)」。国産ナチュラルチーズをはじめ、チーズを使ったスイーツや軽食が楽しめるカフェです。
こちらで正倉院展の開催期間に合わせて登場したのが、「チャイとラムレーズンのスクエアチーズケーキ」です。このチーズケーキに使われているのは、奈良県曽爾村で生まれたクラフトコーラ「大和コーラ」のシロップ。奈良にゆかりのある大和橘や大和当帰のほか、シナモンなど15種類以上のスパイスやハーブを使ったクラフトコーラです。
実は、正倉院には奈良時代に献納された薬物の目録『種々薬帳(しゅじゅやくちょう)』が伝わっており、そこには香辛料としても使われるものを含め、さまざまな植物由来の生薬が記されています。そんな正倉院ゆかりのスパイス文化に着想を得て生まれた、会期限定のチーズケーキです。
2層に分かれたチーズケーキは、上が大和コーラのシロップを使用したチャイ風味、下がラムレーズン入り。口の中で2つの味わいが重なり、チャイの豊かなスパイスの香りとラムレーズンの芳醇な風味が広がります。こちらのチーズケーキはテイクアウト限定なので、奈良散策のお供にもおすすめです。
■ CHEESE CAFE soan(チーズカフェ ソアン)
住所:奈良県奈良市光明院町13-2-1
営業時間:11:00~(閉店時間は日によって変動)
定休日:木曜(変則営業もあるため、Instagramを要確認)
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約6分
Instagram:@soan_cheese
正倉院展の開催に合わせて登場する限定スイーツから、正倉院宝物にちなんだ和菓子まで、今回はおすすめの3店舗をご紹介しました。このほかにも、奈良の街には正倉院展に合わせた限定グルメが登場しています。
今年の正倉院展は11月9日(月)まで。展示を楽しむ前後には、気になるお店にも足を延ばして、奈良ならではの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。