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今回泊まった部屋の窓いっぱいに、海しか見えません。部屋に入った瞬間、思わず声が出ました。熱海・錦ヶ浦の断崖に建つ「ホテルニューアカオ」は、全室オーシャンビューの老舗リゾートです。朝は雲の切れ間から光が差し、海面が金色に揺れます。1973年に開業し、一度は閉館しながらも2023年に再び営業を開始したこのホテル。今回の滞在では、時間とともに表情を変える海の景色をはじめ、朝食や海と一体になるようなインフィニティ温泉も印象に残りました。実際に泊まって感じたホテルの魅力をご紹介します。
客室に入ってまず目に飛び込むのは、窓いっぱいに広がる相模灘です。全室オーシャンビューですが、客室の向きによって眺めは異なります。目の前に広がる海を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
今回宿泊したのは、2026年7月に改装されたキッズルームツイン。波模様の壁紙と大きなアーチ型のヘッドボードが印象的な部屋でした。小さな子ども連れの家族に向けて、ベビーベッドやバスチェアなど、ベビー用品の無料貸出もあります。
朝の景色は格別でした。雲の向こうから朝日が差し込み、刻々と変わる海の色に、つい予定を忘れて見入ってしまいます。
時折、漁船が行き交っています。
観光に出かけなくても、この窓辺だけで熱海に来た価値があると感じました。
晴れた日には初島や伊豆大島を望むこともできます。
客室の向きによって眺めは異なり、錦ヶ浦の岩肌を間近に望む部屋と、熱海市内の夜景が広がる部屋があります。
今回宿泊したのは、錦ヶ浦側の客室。夜になると街明かりはほとんど届かず、窓の外には静かな海の闇が広がります。
朝の輝く海とはまた違った、落ち着いた表情を楽しめました。
棟は2つあります。オーシャン・ウイングは1973年の開業当時からの本館で、昭和の面影が残る棟です。後から建てられたホライゾン・ウイングは高台にあり、落ち着いた雰囲気で、静かに過ごしたいならこちらが目安です。
今回は、海のそばのオーシャン・ウイングに泊まりました。断崖の上に建つため、フロントは最上階の17階にあり、到着した瞬間から眼下に海が広がります。
オーシャン・ウイングには、ゲームコーナーやカラオケ、通年利用できるインドアプール、キッズパークなど遊びの施設が集まっていて、家族やグループでにぎやかに過ごせます。どちらの棟に泊まっても、温泉や館内施設は共通して利用できます。
※客室によって海の見え方や眺望は異なります。
宿泊中に最も印象に残った場所が、オーシャン・ウイング2階の「メインダイニング錦」です。巨大なオペラハウスを思わせる全496席の空間は扇形に広がり、あまりの広さに圧倒されました。
朝食は約70種類のモーニングビュッフェです。自分で海鮮をのせて仕上げる「勝手丼」や、その場で削るかつお節ご飯など、海の幸を楽しむ工夫が並びます。海を眺めながら食べる朝食は、普段の朝より少しだけゆっくりと時間が流れます。
夕食も同じ会場で、和洋中合わせて常時約90種類のビュッフェを味わえます。目の前で調理するライブキッチンや静岡おでん、富士宮焼きそばなどのご当地グルメも揃い、家族それぞれが好みの料理を見つけやすい品ぞろえです。
◾️メインダイニング錦
場所:オーシャン・ウイング2階
営業時間:朝食 7:00~10:00(最終入店9:30)、夕食 17:00~21:30(最終入店20:00)
夕食に落ち着いて食べたい日は、ホライゾン・ウイング3階のフレンチ「ボヌール」や日本料理「舞扇」のコースという選択肢もあります。にぎやかなビュッフェか、静かなコースか。その日の気分で選べる幅の広さが、大型リゾートならではの楽しみです。朝食も、プランによっては「ボヌール」で静かにいただけます。
「ボヌール」は2026年10月にリニューアルオープンしたばかりで、相模灘のパノラマビューとともに食事を楽しめます。
今回入ったのは、インフィニティデザインの露天風呂「スパリウムニシキ」です。湯船につかると、目の前は相模灘だけ。湯面と海がつながって見え、部屋の窓から眺めるのとは違う、海との近さを感じます。
大浴場はここを含めて全部で3つあり、それぞれ源泉が違います。檜の香りと湯けむりに包まれる「彩海」、海までわずか約5mで波の音を聞きながら入れる「波音」もあるのですが、今回は時間が足りず、入ることができませんでした。次に泊まる楽しみが、ひとつ残りました。
小さな子どもと一緒なら、ホライゾン・ウイング11階と12階にある展望貸切風呂「宙」と「月」(60分6,000円)も候補になります。
家族だけで気兼ねなく入浴できるので、ゆっくり温泉を楽しみたいときにも便利です。
◾️温泉
スパリウムニシキ:5:00~10:00/14:00~24:00
彩海:6:00~11:00/15:00~23:00
波音:11:00~23:00
館内は昭和レトロな華やかさが残り、歩くだけでも見ごたえがあります。
2026年からは客室やレストランの改装も進み、2027年春には、新しい大浴場「潮彩」も復活予定です。
行くたびに少しずつ姿を変える、今がいちばん面白い時期かもしれません。
ルームツアーでリニューアルした客室を2つ見せていただきました。
1つは、和室を洋室に改装した「スーペリアトリプル」(28~31㎡)です。青いタイルの壁が爽やかで、窓辺のデイベッドに座れば海が目の前に広がります。
もう1つは「キッズルームプレミア」(52~65㎡)です。畳のスペースにカラフルなカーテンの仕切り、天井にはホームシアターまで備わります。三世代でもゆったり過ごせる広さでした。
通年利用できる温水インドアプールは宿泊者は無料で、雨の日でも館内で過ごせます。
2026年7月には、子どもが思い切り遊べるキッズパークも誕生しました。
大人は約50種類の缶詰が並ぶ「缶詰BAR 缶蔵」で、湯上がりの一杯を楽しめます。
なお、改装の時期によって利用できる施設が異なるため、予約前に公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
宿泊しなくても、日帰り温泉(13:00~18:00、最終入場17:00)や、一般の人も利用できるメインダイニング錦のランチで立ち寄れます。 レストランは席に限りがあるため、事前に予約しておくと安心です。
客室からの眺め、海と一体化したような温泉、伊豆の食材を楽しめる朝食。
ホテルで過ごす時間そのものが、熱海旅行の思い出になりました。
海を眺めながらゆっくり過ごしたい方は、宿泊先の候補にしてみてはいかがでしょうか。
■ホテルニューアカオ
住所:静岡県熱海市熱海1993-250
アクセス:熱海駅から無料送迎バスで約10分(予約不要)
電話番号:0557-83-6161
URL:https://hotel-new-akao.com/
※トップ画像提供:ホテルニューアカオ