【岡山】大庄屋「河原邸」で新蕎麦を ~岡山市建部町~

公開日 : 2023年12月31日
最終更新 :
筆者 : mami

 こんにちは。岡山特派員のmamiです。
 建部町紙工(しとり)に「河原邸」という、江戸時代の頃は、大庄屋を務めていたお屋敷が残っています。悠然と構える長屋門が、周囲を見おろすように建つ姿に格式の高さを感じました。建物の一部を利用して「そば河原邸」という、手打ち蕎麦のお店もあります。河原邸の見学がてら、秋の新そばも味わって来ました。

 敷地内の建物は、200年弱の江戸時代の母屋の他、長屋門や離れ座敷、複数の倉などが残されていて、市の重要文化財に指定されています。この離れも立派な建物で明治後期のものでした。離れは2棟あり、交流の場としても利用されているそうです。

 敷地は広く母屋の裏には、蔵が立ち並んでいました。母屋と同じ江戸時代に建てられた土蔵です。

 ちょっと、高台にあるのが幕末の蔵でした。

 かつての厩(うまや)に入ってみると、「民俗資料展示室」という、河原家ゆかりの品と暮らしの道具の展示室でした。説明文も丁寧で見ごたえ十分でした。

 大庄屋らしく農機具類が多く、生活の道具も火鉢や柱時計などが並んでいました。その中に「炭籠」があり、丁寧に竹で編まれ、とても目を挽きました。「用の美」というのでしょうか、相当の年月が経っているにも関わらず、艶やかで美しいと感じました。この炭篭だけでなく、ほとんどの道具がよく手入れされ、今も現役で使えそうな感じでした。

 かれこれ1時間ほど経つと名前が呼ばれ、母屋のお座敷に通されました。母屋の中も見ごたえがあるのですが、お客さんで満席なので座ったまま見渡す感じでした。オーダーをし、更にお庭を眺めながら、待つこと30分。

 やっと、「天ぷら蕎麦」にありつけました~。「これだけ待って、食べ終わるのに5分。腹が空きすぎて何を食べても美味しく感じる。」というのが夫の感想でした。蕎麦は打ちたて茹でたてで美味しかったんですが、残念なことに今年の12月で閉店となってしまいました。建物の見学はできるので、建築物や道具好きの方はぜひ、足を運んで見てください。

住所
〒709-2136 岡山県岡山市北区御津紙工2248
電話番号
086-726-0010(承芳ふれあい広場(承芳交流館))
営業時間
9:00~16:30
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金
無料
駐車場
普通車15台、バス2台

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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