アメリカ テキサス州ヒューストンで宇宙を感じる1日プラン

公開日 : 2024年06月28日
最終更新 :

ヒューストンといえばNASA! NASAといえば宇宙! なかでも代表的なスポットがスペースセンター・ヒューストンです。今回は宇宙の過去・現在・未来について知ることができ、タイミングがよければ宇宙飛行士に会えるスペースセンター・ヒューストンの【とっておき1Dayプラン】を実際にNASAでお仕事をされているJAXA職員の山方健士さんに紹介してもらいます!

スペースセンター・ヒューストンってどんなところ?

宇宙を感じる展示が満載のスペースセンター・ヒューストン
© 山方健士 宇宙を感じる展示が満載のスペースセンター・ヒューストン

365日24時間、われわれの頭上約400㎞にある国際宇宙ステーションを運用しているNASAのジョンソン宇宙センター。その隣にある見学施設がスペースセンター・ヒューストンです。1960年代に月へ人類を送ったアポロ計画で使用された宇宙船の実物や、スペースX社が開発したファルコン9ロケットの実物を間近で見られるほか、月や火星の欠片に触れられる、とても貴重な経験ができる展示館なんです。

ほかにも宇宙の環境はどんなものか、そこで宇宙飛行士がどんな実験をしているか、宇宙で人はどのように生活しているかなどを知るためのショーがあるほか、タイミングがよければ実際に宇宙で活躍した宇宙飛行士たちの話を聞くこともできます。

また実際にNASAジョンソン宇宙センターの敷地内へ入り、宇宙飛行士の訓練施設や人類が初めて月に降りた瞬間が再現された管制室、人類を宇宙へ運んだ実物大のロケットを見ることができるトラムツアーは特におすすめ!

■駐車場
スペースセンター・ヒューストンの駐車場は一見無料と勘違いしやすいですが、実際には有料。
駐車場、もしくはスペースセンター・ヒューストン入口にあるQRコードを読み取り、クレジットカードで決済するシステムなので要注意です。駐車場に入るときと出るときにナンバープレートが撮影されていて、30分以上駐車すると料金が発生します。レンタカーで来る場合、アメリカの電話番号がない場合はナンバープレートを撮影しておいて、館内のゲストサービスデスクへ行きましょう。

■持ち物検査
入館時にチェックあり。かばんを持っている場合は、セキュリティにかばんを開いて中を見せるように言われるので注意しましょう。※危険物を持っていないかの確認

■トラムツアー注意事項
ジョンソン宇宙センター内に行くトラムツアーで乗るトラムは扉がないため、天候が悪い場合、雨に濡れたり、寒かったりするので服装に要注意です。

■トラムツアーの臨時休業
基本的に開館しているときは毎日トラムツアーが運航されていますが、ジョンソン宇宙センター内でイベントがあるとき(トラムツアーで見学する施設が使用されるとき)など、場合によってトラムツアーが休止となることがあるので、事前にホームページを確認しておくとよいでしょう。

■帰るときの注意(閉館時間までいるとき)
平日の閉館時間はちょうどラッシュアワーの時間とかぶり、スペースセンター・ヒューストンの前にある道路は渋滞するので注意しましょう。

スペース・センター・ヒューストン Space Center Houston

住所
1601 E NASA Parkway, Houston
営業時間
10:00〜17:00
ほぼなし(イベントなど、臨時休業もあるのでHP参照)
アクセス
ヒューストン市内より車で約30分程度
宇宙から帰ってきたアポロ17号の宇宙船
© 山方健士 宇宙から帰ってきたアポロ17号の宇宙船

人類が月を目指したアポロミッションは全部で17号まであり、そのうち12機の宇宙船が全米内で展示されています。壮大なミッションの最後を飾ったアポロ17号の宇宙船が展示されているのを間近で見られるのはヒューストンだけ!

宇宙飛行士3名を月から地球へ帰還させるために造られたこのカプセルでは、地球の大気圏を通る際、高温にさらされ焦げた状態を見ることができます。またカプセルの中も見られるため、どのくらいの空間に宇宙飛行士3名が乗って地球へ戻ってきたかを知ることができます。

スターシップギャラリー Starship Gallery

月に触れて宇宙のロマンを感じよう!
© 山方健士 月に触れて宇宙のロマンを感じよう!

展示のひとつに1972年12月、アポロ計画最後のミッション、アポロ17号で月の“晴れの海”(Sea of Serenity)の端にあるグランドキャニオンのような“タウルスリットロウ渓谷”から持ち帰られた石があり、この月の欠片を実際に触ることができます。触った感触は……実際に触るまでのお楽しみ!

そしてこの月の欠片、一般の人が触ることができる世界で8つしかない欠片のひとつで38億年前のものだそうです。アポロ時代に持ち帰られた石を調べるための研究設備が展示されている中央にある月の欠片。そんな欠片に触れながら、宇宙のロマンを感じてみては?

宇宙飛行士から宇宙がどんな場所か教えてもらおう!
© 山方健士 宇宙飛行士から宇宙がどんな場所か教えてもらおう!

多くの宇宙飛行士が日々訓練をしているジョンソン宇宙センターに隣接しているスペースセンター・ヒューストンでは、タイミングが合えば実際に宇宙へ行き、宇宙船の操作や宇宙服を着て国際宇宙ステーションの外で船外活動を行ったことがある宇宙飛行士たちから話を聞けることがあります。トークショーが開催される場合、館内のボードに何時にどのミッションに関わった宇宙飛行士が登場するか書かれています。

なかには日本人宇宙飛行士と一緒に飛んだ宇宙飛行士もいて、いろいろなエピソードを話してくれることもあります。解説はミッションの映像を巨大なスクリーンに投影しながら話すので迫力満点ですよ。

後半には宇宙飛行士に直接質問をするチャンスもあるので、これまで宇宙について聞きたいけど聞けなかったことなどを聞けるチャンスです!

宇宙から帰還した本物のロケットを見てみよう!
© 山方健士 宇宙から帰還した本物のロケットを見てみよう!

スペースセンター・ヒューストンには2024年6月現在、国際宇宙ステーションへ宇宙飛行士や物資を送り届けるために使われているスペースX社のファルコン9ロケットの実物が展示されています。

このロケットは過去に使われていた使い捨てのものとは違い、宇宙船を宇宙空間へ送り届けた後、地球へ戻り、再使用できるようになっています。着陸するために折り畳まれている脚と着陸地点に戻るための羽が一般的なロケットにはない物です。

ここに展示されているロケットは実際に2017年に2回のNASAミッションで使用されたロケットブースターで、大気圏を2回再突入して地球へ帰還しているもの。機体の一部が黒く焦げているのが特徴的です。

現役のロケットを間近で見る貴重な機会。ほかにもスペースセンター・ヒューストン内にあるほかのロケットと比べてみるのもおもしろいでしょう。

ファルコン9ロケット
■全長:約48m
■直径:約3m

NASAの中を探検できる“トラムツアー”

ロケットパーク・ツアー

月面へ人類を送ったロケット“サターンV”でロマンを感じる!
© 山方健士 月面へ人類を送ったロケット“サターンV”でロマンを感じる!

このトラムツアーでは1960年代、人類を初めて月面に送り届けるために開発された“サターンV”ロケットが展示されているエリアを見学することができます。※世界に現存する3機のうちの1機

展示がされている建屋はただの大きな倉庫に見えますが、その中には全長約110mのロケットがそれぞれ第1段ロケット、第2段ロケットという感じでわかるような展示がされています。

ロケット全体もそうですが、打ち上げのときに使われる第1段ロケットのエンジンはその大きさを見るだけでも圧巻! ”こんな巨大なものを当時作っていたのか!”と驚くサイズです。

ロケット以外にもアポロ1号機から17号機までの歴史がわかる展示がロケットに沿って見られるのも特徴。急がされる見学施設ではないので、心ゆくまで展示を見ながら当時の技術者たちの思いを感じてみましょう!

ミッション管制室ツアー

人類が初めて月面着陸した瞬間を感じるアポロ管制室ツアー
© 山方健士 人類が初めて月面着陸した瞬間を感じるアポロ管制室ツアー

このツアーは、スペースセンター・ヒューストンのチケットでは別料金がかかる&事前に予約をしておいた方がよいツアーなのですが、ジョンソン宇宙センターの中心にあるアポロ計画時代に使われた管制室を見ることができます。

見どころは1969年7月24日、人類が初めて月面に着陸したときの管制室の様子が再現されている、というところ。当時の写真などをもとにタバコの吸い殻、コーヒーカップ、手順書などが置かれています。見学室には当時の音声も流れていて月面着陸した1969年にタイムスリップした気分に浸れます。

スターシップギャラリー Starship Gallery

宇宙飛行士が訓練しているかも? 宇宙飛行士訓練施設ツアー
© 山方健士 宇宙飛行士が訓練しているかも? 宇宙飛行士訓練施設ツアー

ジョンソン宇宙センターの最も奥にある宇宙飛行士たちがミッションに向けて訓練をするための国際宇宙ステーションの実物大模型や、これから開発される月を周回する宇宙ステーション”ゲートウェイ”、さらに将来の宇宙船などがある施設です。ちなみに見学エリアから見て一番右奥に日本の宇宙実験棟「きぼう」の訓練設備があります。

何とこの設備では本物の宇宙飛行士たちが訓練をしているときがあるんです。見学をしに行ったとき、日本人宇宙飛行士が訓練している姿を見ることができるかもしれませんよ。

ディープなNASAグッズを見つけるならココ!

スペースセンターでは手に入らないNASAグッズがあるお店
© 山方健士 スペースセンターでは手に入らないNASAグッズがあるお店

スペース・センター・ヒューストンからちょっと離れた場所にある、オリジナルNASAグッズを取り扱っているお土産物屋さんがこの”スペース・センター・スーベニア”。店内にはところ狭しとスペース・センター・ヒューストンでは見つけることができない、オリジナルのNASAグッズが並んでいるほか、テキサスを象徴するグッズなどが販売されています。

また天井からつるされているトレーナーには歴代の宇宙飛行士たちの直筆サインが入っていて、そこには1992年に日本人として初めてスペースシャトルで宇宙へ行った毛利 衛 宇宙飛行士のサインもあります。
場所的にヒューストン市内へ戻るI-45(高速道路)に向かう途中にあります。ひっそりとしているので見逃さないように!

スペースセンター・スーベニア Space Center Souvenirs

住所
710 NASA Road 1, Webster, TX 77598
営業時間
11:00〜18:00(日曜12:30〜17:30)
アクセス
スペース・センター・ヒューストンから車で約8分
スペース・センター・スーベニア外観
© 山方健士 スペース・センター・スーベニア外観

店内に入って右側がNASAや宇宙関連グッズ。左側にテキサスグッズがところせましと並んでいます。スペースセンター・ヒューストンよりもお手頃な値段でNASAのミッションロゴのシールなどが手に入るので、たくさんの人におみやげを配りたい人にはおすすめの場所。

10月以降に行くと翌年のNASAカレンダーが販売されていて、宇宙ファンで無くてもそこに掲載されている数々の宇宙の写真に魅了されるでしょう。宇宙飛行士のサイン入りパネル(非売品)など、他では見ることができないものもあるのでゆっくり店内を見てみてください。

冬のイルミネーションイベント”ギャラクシーライツ”

宇宙を感じるイルミネーションイベント(冬季限定)
© 山方健士 宇宙を感じるイルミネーションイベント(冬季限定)

11月上旬から1月上旬にかけてスペースセンター・ヒューストンでは18時以降、別料金で”ギャラクシーライツ”(Galaxy Lights)というイルミネーションイベントが開催されます。

館内だけでなく、トラムツアーのトラムが走行するエリアにもイルミネーションが設置され、歩き回ることができる他、アメリカならではのスナック”スモア”(s'mores)を楽しむことができます。

なおスペースセンター・ヒューストンだけでなく、ジョンソン宇宙センターや周辺の道路もライトアップされているので、夜のドライブも楽しめます。ジョンソン宇宙センターの正門前を通るサターンレーン(Saturn Lane)の一角にも、ちょっとしたイルミネーションが設置された公園があります。

ギャラクシーライツに並ぶお客さん
© 山方健士 ギャラクシーライツに並ぶお客さん
日中はトラムが入るルートも夜は歩き回ることができる
© 山方健士 日中はトラムが入るルートも夜は歩き回ることができる
音楽に合わせて幻想的な動きをするライトボール
© 山方健士 音楽に合わせて幻想的な動きをするライトボール

『地球の歩き方 宇宙兄弟』でさらに詳しい情報をチェック!

JAXA山方さんがご紹介するスペースセンター・ヒューストンの過ごし方はいかがでしたか?家族でも友人でも誰と行っても楽しめるので、アメリカ旅行を計画している方はぜひ候補に入れてみてください。

そして宇宙好きの方には『地球の歩き方 宇宙兄弟』もおすすめです! 大人気漫画『宇宙兄弟』と『地球の歩き方』のスペシャルコラボが実現。『宇宙兄弟』に登場するつくばからアメリカ、そして月まで!?を人気キャラ目線でお届けするガイドブックです。スペースセンター・ヒューストンはもちろん、作品に登場するエリア&スポットを『地球の歩き方』らしく徹底紹介しています!

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。