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南オーストラリアの気になる話題の音楽フェスタWOMADelaideの楽しみ方を紹介!

さくら 麻美

さくら 麻美

オーストラリア特派員

更新日
2018年4月17日
公開日
2018年4月17日
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ステージ前の様子

アデレードっぽい名前の音楽フェスタWOMADelaideは、世界で開催されている音楽フェスティバルWOMADのアデレード版です。毎年3月後半の4日間に渡って行われる今もっとも話題のミュージックフェスティバルです。今年の来場者は約96,000人(ちなみに南オーストラリア州の人口は150万人)でした。とにかく、年齢を問わず人気のイベントだということはこの数字に表れているでしょう。今回は、このWOMADelaideの楽しみ方や見どころなどを紹介します。

オープニングセレモニー

フェスティバルのスタートはアボリジニのダンシンググループTaikurtinnaから
アボリジニグループのダンスセレモニーに力強さを感じました

ステージを離れると緑の多い公園

アデレード・ボタニック公園内の様子

【開催場所】
会場となるのは、アデレード・ボタニック公園です。アデレード市内から徒歩15分ほど、34ヘクタールという広さ(東京ドームが約7個分)の、普段は静かな公園です。フェスタ開催中のみ、会場への仕切りができ、関係者、入場者以外は入れないようになります。公園併設の駐車場もすべて会場となるため、駐車禁止になります。車で行く時は、離れた住宅街か、もしくはイベント特設の駐車場を利用になることをおすすめします。

自然環境に配慮されたディスプレイ

会場内のディスプレイ
デザインも優れているディスプレイ

【開催時間】(2018年の場合)
1日目 金曜 16:00~23:00(最後のステージの開催が22:30~)
2日目 土曜 9:30~23:00(最後のステージの開催が22:30~)
3日目 日曜 11:00~23:30(最後のステージの開催が23:00~)
4日目 月曜(祭日)11:00~24:00(最後のステージの開催が22:50~)

フェスティバルの開催中は、公園内ではキャンプなどはできませんので注意してください。通しの券を持っている場合ても、閉演時には公園の外にでなければなりません。各日の開演時間になると、入場するためにかなりの行列ができますので、時間をずらしての入場がおすすめです。

家族で行く場合は日程を考えてからチケットの購入を

子供も多い会場内

【入場料】(2018年の場合)
フェスティバルチケットを購入するとよいでしょう。このチケットを買えば、どのステージも好きに見ることができます。
4日間 大人378豪ドル
3日間 大人342豪ドル
1日のみ(土または日曜いずれか一日のみのデイパス+ナイトパス) 大人200豪ドル
1日のみ(月曜一日のみのデイパス+ナイトパス) 大人148豪ドル
ナイトパス(土・日・月のいずれか一日の夜だけ) 大人148豪ドル

自分の見たいアーティストをチェックして、これらのチケットを上手に活用しましょう。受付でもらえるのは、手首に巻く形式のバーコード付きの入場券です。入場口に入ろうとすると一度止められます。カバンの中をチェックされるからです。会場内に酒の瓶、缶の持ち込みが禁止されています。ここを通ると、あとは、入場券をスキャンしてもらうだけです。

暑い日中は木陰で休む人も目立ちます

次の音楽を待つ人々

【必需品・持っていると便利なもの】
3月になると少しずつ涼しくなりますが、夏はまだまだ終わったわけではないので日焼け止めクリームは必須です。帽子、サングラス、飲み水を入れるペットボトルなど(水は会場内に無料の給水機が置いてあります)も用意しましょう。夜は気温が下がりますので、薄手の羽織るものがあるとよいです。また、会場では座ってみる場所もたくさんありますので、折りたたみの椅子や敷物を持っていくと重宝します。

2018年は北米やヨーロッパのアーティストがメインに

Kings&Associates(オーストラリア)
Tinariwen(マリ共和国)

【音楽の聴き方・楽しみ方】
公園内(2018年の場合)には、大きな3つのステージと小さなステージを合わせて数個のステージがあります。入場の時にもらえるポケット・ガイドには、アーティストのスケジュールが記載されているので要チェックです。

好きなアーティスト達が、同時刻で違うステージでやっている場合はどうしましょう。そんな場合もどうぞ安心ください。アーティストによっては、開催期間中、何度かコンサートをやる場合がありますので、曜日をずらして参加すればOKです。ただし一度しかステージを持たないアーティストもいるので注意してください。

ステージや盛り上がり方によっては、前に行かないと見えないこともあります。その場の雰囲気を見ながら、絶好の場所まで移動しましょう。なお、ステージからステージへの移動が大変な時や、今年のように日中かなり日差しが強い時は、ステージから離れて木陰で聴くのもひとつの方法です。

JojoAbot(ガーナ)
音楽に合わせて踊る人の姿も

健康ブームも重なりヘルシーフードが人気に

アサイーのデザート
ビーガンのランチボックスはなかなか美味しかったです

【食べ物を楽しむ】
国境を越えた音楽祭だけあって屋台も国際色豊かで、普段はなかなか口にすることのないローカルフードを楽しめるのもこのWOMADelaideならではです。値段は15豪ドル前後です。ベジタリアン・ビーガンフードなどもありますので、食べるものには困らないでしょう。今年のように連日暑い時は、アイスキャンディーやアイスクリームに長蛇の列ができます。所どころに無料の給水機が置いてありますので、水の補給は常に心掛けておきましょう。

会場内のワークショップ

ヨガクラス
子供にアボリジニの先生が楽器を教えています

【音楽以外の楽しみ方】
ミュージックフェスタとは言っても、音楽だけが楽しみではないのがこのフェスの楽しいところです。毎朝ヨガのクラス、料理教室、自然問題の懇談会、そして子供向けにはさまざまなワークショップがあります。つまり一度会場内に入れば飽きることなく、一日中楽しめるというわけなのです。

羽を降らせるエンジェルたちのサーカス

神秘的な雰囲気のサーカス
エンジェルによるサーカス
舞い降りたエンジェル
一面に巻かれた羽の中で

北米やヨーロッパなどさまざまな国のアーティストが、音楽を通して彼らの文化を伝えに来てくれました。そのなかでもトリを務めたのは、Gratte Ciel(フランス)のサーカスPlace des Angesです。彼らが実演した空から羽を降らせるサーカスに、会場内では大歓声が起こりました。4日目のすべての最後のステージでは、エンジェルを務めた彼らが地上に降りてきて、観客と一緒に踊るという一幕がありました。言葉を語ることはありませんでしたが、音楽は言葉を超えて人と人を楽しませるというメッセージを残したようです。

大歓声が起きたサーカス

こうして4日間に渡るWOMADelaideが終わりました。次回のWOMADelaideは、2019年3月8日(金)から2019年3月11日(月)までの予定です。来年のこの時期は、ぜひアデレードへの旅行を計画されてはいかがでしょうか。

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