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オーストラリアの最南部、南オーストラリア州を初めて訪れるなら、カンガルー島は絶対に外せない観光エリアです。オーストラリアのなかでも、手つかずの自然がたくさん残されているカンガルー島は、2日もあればすべてを観てまわれるでしょう。そんな南オーストラリア州・カンガルー島の必見観光スポットを5つ紹介します。この5つを押さえておけば、カンガルー島の大自然を存分に満喫することが可能です。
カンガルー島へ行くには、南オーストラリア州の州都・アデレードを基点にふたつの方法があります。ひとつはフェリー、もうひとつは飛行機です。
フェリーでカンガルー島へ行くには、アデレードから車で1時間30分ほどの所にあるケープ・ジャービス港を利用します。片道約45分のフェリーでカンガルー島へ到着します。飛行機でカンガルー島へ行くには、アデレード空港を利用します。30分ほどのフライトでカンガルー島のキングスコート空港へ到着します。
車がなくてフェリー乗り場まで行けない方や、飛行機は高くて利用できない方も、どうぞ安心してください。フェリー会社でもあるシーリンク社が、アデレード市内から観光バスを運行しています。
観光バスには、カンガルー島1日観光や2日間観光など、さまざまなプランがあります。カンガルー島へ行くのが初めてという方は、この観光バスを利用するとよいでしょう。おすすめの観光スポットをすべてまわってくれます。
「シールベイ自然保護区(Seal Bay Conservation Park)」は、白い砂浜が続くカンガルー島有数のビーチです。白い砂浜はアデレード近くのビーチにもありますが、「シールベイ自然保護区」では、ここでしか観ることのできないスペシャルな体験をすることができます。
「シールベイ自然保護区」には、天然のオーストラリア・アシカが約1,000頭生息しています。オーストラリア・アシカは、西オーストラリアと南オーストラリアに現在12,000頭近くいるとされています。そのうちの約1,000頭が、このビーチに群れを成しているのです。
さすがに、一度に1,000頭すべてのオーストラリア・アシカを観ることはできませんが、これだけ多くのアシカがいるのは稀で、世界でも3番目の大きさと言われています。しかも人が近くまで寄ることができるのは、世界広しと言えどもこのビーチだけとなっています。
なお、オーストラリア・アシカを保護する意味もあり、ビーチにいるオーストラリア・アシカのそばまで近寄るには、公園ガイド(有料)への申し込みが必要です。約1時間おきにガイド付きのツアー(約45分)がありますので、ぜひ参加してみてください。
「ハンソン・ベイ・ワイルドライフ自然保護区(Hanson Bay Wildlife Sanctuary)」では、野生のコアラを間近に観ることができます。自然保護区の中には、ユーカリの木々が林立し、木の上の方でコアラが昼寝をしている姿をあちらこちらで観ることができます。
「ハンソン・ベイ・ワイルドライフ自然保護区」は動物園ではありませんので、抱いたり、触れたりすることはできませんが、歩きながら野生のコアラを探すのも楽しいものです。運がよければ、ハリネズミやカンガルーに合えることもあります。
「リマーカブル・ロック(Remarkable Rocks)」は、カンガルー島でもっとも有名な場所のひとつです。長い歳月をかけて自然の力でできた大きな岩の表情には、人の心を打つような力強さが伝わってきます。
その昔、カンガルー島は、南半球でもっとも大きな大陸であったゴンドワナ大陸(オーストラリア大陸を含む)の一部でした。オーストラリア大陸が形成された時に、このカンガルー島は分離され、独立したのです。その気の遠くなるような長い歴史を、この「リマーカブル・ロック」は、泰然と見守ってきたのです。
「アドミラル・アーチ(Admirals Arch)」は、カンガルー島観光ではもっともポピュラーな景勝スポットのひとつです。島の南西部の海岸にあるアーチ型の岩で、この島ならではのミステリアスな景観に魅せられます。潮の打ち上げや風雨などによってできた特異な岩の形を楽しんでください。
このエリアは、奇岩だけでは終わりません。この奇岩のそばにある「ケープ・デュ・クーディック(Cape du Couedic)」と呼ばれる場所には、約10,000頭のニュージーランド・オットセイが生息しています。なぜなら、このエリアがニュージーランド・オットセイの集団繁殖場所になっているからです。
岸壁から海岸を見下ろすと、彼らが岩の上で生活をしている姿を観ることができます。岩との保護色でなかなか見つけにくいのですが、目を凝らしてみると確かに岩の上にたくさんのニュージーランド・オットセイがいます。
カンガルー島のおすすめスポットとして、あまり紹介されていない所があります。それは、フェリーの甲板から眺める「夜空」です。フェリーでカンガルー島を訪れる方には、もうひとつ大きな自然を感じることができるでしょう。
わずか45分ほどの船旅ですが、フェリーの甲板から観る南半球の夕焼けや月は、すばらしいのひとことです。帰りのフェリーは、ぜひ夕方から夜にかけて出発する便にしてみてください。いくつもの星が散りばめられた夜空に、感激すること請け合いです。
いかがでしたか。このほかにも、カンガルー島には自然を満喫できるスポットがまだまだあります。まずは一度、島を訪れてみてください。なお、海風がかなり冷たいことがありますので、防寒着の準備もお忘れなく。