キーワードで検索
岐阜県中津川市は、苗木城跡や付知峡などの豊かな自然と美しい景観に恵まれた町です。NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』のロケ地でもあります。さらに、秋のスイーツ「栗きんとん」が有名です。中津川市のおすすめ観光スポットやグルメ情報などを厳選して紹介します。
永野芽郁さんがヒロインをつとめたNHKの連続テレビ小説『半分、青い。』。2018年度上半期に放送され、ハマッた方も多いのでは。そのドラマのなかで登場した郷土料理「五平餅」が人気です。
五平餅は、ご飯をつぶして固めたものに、クルミやゴマなどを使ったタレをつけて焼き上げた郷土料理です。『半分、青い。』のなかで登場した五平餅は、ワラジの形をしたものでしたが、中津川市では団子型が特徴です。
中津川市内には、五平餅づくりを体験できる施設(道の駅きりら坂下)があります。自分で作った五平餅のおいしさは、格別。五平餅づくりに挑戦してみましょう(前日までに要予約)。
■道の駅きりら坂下(五平餅づくり体験)
・住所: 〒509-9232 岐阜県中津川市坂下450-2
・URL: http://kirira-sakashita.jp/
中津川市は、栗の名産地で「栗きんとん発祥の地」といわれています。また、「栗きんとん」だけではなく、栗を使った和菓子が多数ありますので、市内の和菓子店を探索してみましょう。秋の栗の季節には、中津川市の和菓子を目当てに多くの観光客が訪れます。
なお、秋の栗の時期には、JR中津川駅前にある「にぎわい物産館」で「栗きんとんめぐり風流・ささゆり」が販売されます。これは、市内14店舗の「栗きんとん」が1個ずつ詰め合わされたオリジナル商品なのだとか。それぞれの個性が光る「栗きんとん」を食べ比べてみるのも面白いでしょう。
もちろん、「にぎわい物産館」は栗関連の商品だけではなく、地酒や木工品、新鮮野菜など中津川の特産品が揃っていますので、お土産購入スポットとして便利です。
■にぎわい物産館
・住所: 〒508-0032 岐阜県中津川市栄町1-6-1 にぎわいプラザ
・URL: https://nakatsugawa.town/tokusankan/
さらに、例年9月上旬から10月上旬の栗の収穫期には、市内の「中津川マロンパーク『いが栗の里』」などで栗拾いができます。「丹沢」「出雲」「筑波」などの品種を中心に、栗の木が1500本ほど植えられているのだとか。中津川特産の上質の栗をたくさん拾いましょう。
■中津川マロンパーク 「いが栗の里」
・住所: 〒508-0101 岐阜県中津川市中津川2564-488
・URL: https://maron.nakatsugawa.town/
中津川市の観光で、もっとも注目したいのが苗木城跡です。戦国時代(1532年頃)に築かれた城跡で、国の史跡として指定されています。「続日本100名城」にも選ばれ、約7万7000人の観光客が訪れた(2017年)のだとか。
苗木城跡の一番の魅力は、天守跡に設けられた展望台からの眺めです。中津川市街を360度見渡すことができる絶景として、観光客を魅了しています。また、石垣も見どころポイントです。天然の巨岩と人工的に作られた石垣を巧みに使い全国的にも珍しく、石積みを見ながら巡りましょう。
さらに、苗木城跡は霧とのコラボレーションがつくり出す絶景スポットでもあります。苗木城跡は、別名「霞ヶ城」と呼ばれるほどの霧が立ち込めることが多いエリアにあります。一部では「天空の城」と呼ばれ、「日本のマチュピチュ」とも評されているといいます。ボランティアガイドの案内で苗木城跡を巡れば、戦国ロマンの面影をさらに楽しめることでしょう。
なお、例年9月から11月の土・日曜・祝日には、JR中津川駅から苗木城跡へ向かう直行便の北恵那交通の路線バス「苗木城線」が運行されます。
■苗木城跡
・住所: 〒508-0101 岐阜県中津川市苗木2799-2-1
・URL: http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/kankou/spot/2018/03/100-432m-360-93017001630122715-320.html
■北恵那交通
・URL: http://www.kitaena.co.jp/
中津川市には中山道の宿場町が点在し、昔ながらのレトロな町並みが残っているところが多数あります。時代を感じさせる芝居小屋などもあって、日本人だけではなく外国人観光客からも注目を集めています。
中津川市には「常盤座」「蛭子座」「明治座」の3つの芝居小屋があります。歌舞伎保存会の団体による定期公演(年1回)を実施するだけでなく、クラシックコンサートや和太鼓の演奏会なども開催されています。
■芝居小屋(なかつがわの地歌舞伎)
・URL: http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/page/052194.html
また、中津川市には、中山道の交通の要衝として3つの宿場町があります。それらのうち、「中津川宿」と「馬籠宿」を紹介しましょう。
中津川宿は「うだつ」が残る町並みが特長です。夜は幻想的な町街並みへと変化します。ちなみに、「うだつ」とは日本家屋の屋根に取り付けられる小柱や防火壁、装飾のことです。これらを造るのに相当な費用がかかったため、裕福な家しか設けることができないものだったことから「うだつが上がらない」などの慣用句の起源になったとも言われています。
■中津川宿
・URL: http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/kankou/spot/2018/03/post.html
馬籠宿は水車小屋や郷土料理などの名所・名物があります。また、『夜明け前』の作者「島崎藤村」の出生の地で、文豪を育んだ里とも呼ばれています。近年では隣町の長野県南木曽町にある妻籠宿とあわせ、「妻籠 馬籠ハイク」を楽しむ外国人が多くなりました。
■馬籠宿
・URL: http://www.kiso-magome.com/
中津川市は春・夏・秋・冬それぞれで楽しめる観光名所があります。夏は「森林浴の森日本100選」、「岐阜県の名水50選」に選ばれた付知峡がおすすめです。また、秋には一面が紅葉で覆いつくされる夕森公園なども訪問したいところです。
自然があふれ、魅力満載の中津川市へのアクセス方法です。中心部のJR中津川駅には名古屋駅から中央線の特急「しなの」号で約50分です。また、自動車の場合は中央自動車道中津川I.C.などを利用します。
中津川市は、2027年にリニア中央新幹線の岐阜県駅(仮称)が市内に設置され、今後さらに注目の集まる町となっていくことでしょう。魅力あふれる中津川市へ、「おいでんさい(来てください)」。
■中津川市観光情報サイト
・URL: http://www.city.nakatsugawa.gifu.jp/kankou/
画像提供: 岐阜県中津川市
※初回掲載: 2018年07月01日
※当記事は、2020年8月14日現在のものです。