キーワードで検索
ラスベガスを訪れたら、朝ごはんはどうしていますか。泊っているホテルのビュッフェやカフェでササっと食べたり、あるいは夜遊びのしすぎで朝食を抜いていたりしませんか。時には、朝のさわやかな空気を吸いながらストリップへ出て、レストランでちょっぴり優雅な朝ごはんもいいものです。今回はプチ贅沢ができるセレブシェフのレストランから、フレンチ、イタリアン、南米系の朝食を楽しめる3店のレストランを紹介します。
アメリカ・ラスベガスで朝食と言えば、最初に紹介したいのが、ベネチアンホテルにある「Bouchon(ブション)」。カリフォルニア・ナパのミシュラン3つ星レストラン「The French Laundry(フレンチ・ランドリー)」のオーナーシェフThomas Keller(トーマス・ケラー)によるカジュアルなフレンチビストロです。
モザイクタイルの床やアンティークな雰囲気のライトなど、ちょっとなつかしい雰囲気の落ち着いたダイニングルームをはじめ、中庭にはテラス席もあります。
おススメの朝食メニューは、エッグ・ベネディクト、チキン&ワッフル(ローストチキンとベーコンやチャイブの添えられたワッフル)そしてクロックマダム(ハムとチーズをブリオッシュのトーストではさんだもの)など。
もちろん、卵とベーコンやソーセージにポテトとトースト、といったアメリカンなメニューもありますし、サラダやオープンサンド、クレープからデザートまで揃っています。
Thomas(トーマス)のベーカリー「Bouchon Bakery(プション・ベーカリー)」も同じホテル内にあり、クロワッサンやペストリーがとてもおいしいです。こちらのレストランでもそれと同じパンが食べられます。メニューにも載っていますので、アーモンドクロワッサンとコーヒーといった注文もできます。
レストランがあるのは、ベネチアンホテル本館ではなく、新館のタワーの方です。カジノの喧噪から遠く離れて、ここだけゆったりとした贅沢な時間が流れているようです。
ラスベガスのオアシスみたいな「Bouchon(ブション)」で、ゆったりとおいしい朝ごはんを食べてみてください。
Giada De Laurentiis(ジャーダ・デ・ラウレンティス)と言えば、フードチャンネルの『Everyday Italian』をはじめとしたいくつもの料理番組や、『Giada's Family Dinners』などベストセラーのレシピ本で人気の女性シェフ。その彼女が、初めてのレストランを開くにあたって選んだ場所が、アメリカ・ラスベガスでした。
レストランは、その名も「Giada(ジャーダ/ジアーダ)」。ラスベガスでは数少ないブティックホテルのひとつ「The Cromwell Hotel(クロムウェルホテル)」の2階にあります。
アメリカでは「ジャーダ」というよりは、「ジアーダ」という感じの発音をする人が多いようです
このホテルは、ストリップ大通りとフラミンゴロードの交差点にありますので、レストランの大きなガラス窓からは、ベラージオホテルの噴水ショーを眺められるのも人気の秘密。
暖かい色合いでまとめられた店内には、明るい光が差し込んで、テレビで見ていた「Giada」の元気いっぱいな雰囲気が漂います。一歩足を踏み入れたとたんに、気持ちがふわっとするレストランです。
このレストランの料理は、クラッシックなイタリアンをカリフォルニアのテイストで仕上げた軽いタッチが特徴。ベジタリアン向けやグルテンフリーのメニューがあったり、レモンなどの柑橘系を使ったメニューがあったりと、フードメニューも豊富です。
朝食は、ブランチとして週末(金~日曜)のみですが、ブランチだけあってメニューはもりだくさん。前菜から始まって、サラダ、ピザ、ワッフル、パスタ、サンドウィッチ、デザートのほか、テイスティングメニューもあります。
朝食としてのおススメを訊いてみたところ、 P.A.L.M.(パイナップル、リンゴ、レモンにミントが入ったジュース)、カルボナーラピザ、ロブスターハッシュ(ロブスターの身とポテトやベーコン、トマトなどを炒めたものに目玉焼きがのったもの)、ストロベリー・ポレンタ・ワッフル、リコッタチーズとパンチェッタのパスタなどなど、朝から元気いっぱいなラインナップ。
ポレンタワッフルは、サクっと軽い食感。お好みでヌテラを塗ったり、シロップをかけていただきます。
パルミジャーノ・レッジャーノの乗ったルッコラのサラダには、カリカリのパンチェッタと砂糖漬けのレモンが入っていて、とても新鮮な味。サラダは、2~3人でシェアできるサイズとスモールサイズのどちらかを選べます。
「Giada」の週末ブランチで、元気いっぱいの一日が始まります。
最後に紹介するのは、最近話題のセレブシェフLorena Garcia(ロレーナ・ガルシア)のレストラン「CHICA(チカ)」。ラスベガス初となるラテンアメリカ系女性シェフによるレストランで、ベネチアンホテルの中に昨年オープンしました。
ベネズエラ出身のLorena(ロレーナ)が得意とするのは、ラテン・フュージョン料理で、ベネズエラ、ペルー、ブラジル、アルゼンチン、メキシコなど、中南米各地の料理から影響を受けています。
メニューには、アメリカンな料理に加えて、キューバンサンドイッチ、エスプレッソクリーム入りのチュロス、ブリトー、エンパナーダなど、ペルー風タコのグリルやセビチェまで、ラテン系の興味津々な料理がいくつも並んでいます。
朝食のおススメは、ハラーブレッドのフレンチトースト、チポートレ・チキン・オムレツ、レモンリコッタドーナッツとのこと。こちら(下の写真)は、おススメされたハラーブレッドのフレンチトーストです。
あまりにも大きくてびっくりしましたが、パンがふわふわでうれしい。ドルセ・デ・レチェ(キャラメルソース)とホイップクリームはほどよい甘さで、全体的な見た目ほど甘すぎない、ちょうどよいテイスト。
そして、メニューのなかでちょっと気になったのが Arepa(アレパ)。ベネズエラのパンみたいなもので、トウモロコシの粉から作るのだそうです。
Arepa Basket(アレパバスケット)を頼めば、一口サイズの3種類のアレパ(チーズ、ブラックビーンズ、ビーツ)とタピオカ入りのモチモチのチーズブレッドを食べられます。一緒に盛られているのはサワークリーム。ブラックビーンズやビーツのアレパによく合いました。
レストランはカジノフロアの並びにありますが、ダイニングルーム自体はその奥にありますので、静かで落ち着いた雰囲気です。
いつもの朝とはひと味違う「CHICA」のラテンな朝食は、一見ではなく、一食の価値ありです。
いかがでしたか。プチ贅沢ができるセレブシェフのレストランから、フレンチ、イタリアン、南米系の朝食を楽しめる3店のレストランを紹介しました。今度のラスベガス旅行の参考にしてみてください。