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「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を超える人気シリーズ『若おかみは小学生!』。毎週日曜テレビ東京6局ネットにて、本シリーズのテレビアニメが絶賛放送中!さらに、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』等、数多くのスタジオジブリ映画の作画監督でも知られる高坂希太郎が『茄子 アンダルシアの夏』(2003年)以来15年ぶりとなる劇場公開作の監督を務めた劇場版『若おかみは小学生!』が、2018年9月21日(金)より全国公開いたします。
小学6年生のおっこ(関織子)は交通事故で両親を亡くし、おばあちゃんが経営する花の湯温泉の旅館で若おかみ修業をすることに。どじでおっちょこちょいのおっこは、ライバル旅館の跡取りでクラスメイトの“ピンふり”こと真月から「あなた若おかみじゃなくて、バカおかみなの!?」とからかわれながらも、旅館に昔から住み着いているユーレイのウリ坊や、美陽、子鬼の鈴鬼たちに励まされながら、持ち前の明るさと頑張りで、お客様をもてなしていくのだった。いろんなお客様と出会い、触れあっていくにつれ、旅館の仕事の素晴らしさに気づき少しずつ自信をつけていくおっこ。やがて心も元気になっていくが、突然の別れの季節がおとずれて―
主人公おっこの声を演じるのは、実力派子役・小林星蘭。小学生時代に原作を愛読していて、本作のオーディションには並々ならぬ決意で臨んだという彼女は、キャスティングが決まった際には嬉しくて思わず涙したほど。現在放送中のテレビアニメ版でも、おっちょこちょいだけど明るく元気なおっこを巧みに演じ好評を博しています。劇場版でもその溌剌としたキャラクターはそのままに、シリアスなシーンも巧みに演じ、喜怒哀楽感情豊かなおっこが誕生しました。また、おっこを見守るユーレイ・ウリ坊には松田颯水、ライバル真月には水樹奈々、おばあさん関峰子には一龍斎春水、仲居のエツ子さんには一龍斎貞友、板前の康さんにはてらそままさき、子鬼の鈴鬼には小桜エツコとテレビシリーズに引き続き声を担当します。
本作は女子小学生を中心に愛されてきた児童文学、講談社青い鳥文庫の代表的作品「若おかみは小学生!」シリーズ(令丈ヒロ子/作、亜沙美/絵)が基となっています。物語は原作と同様、交通事故で両親を亡くした主人公のおっこが、自分にしか見えない幽霊のウリ坊や美陽、物置に封印されていた甘い物が大好きな小鬼の鈴鬼など不思議な仲間たちに助けられ、友情を育みながらも旅館のおかみ修行を通じて、おっこ自身の成長や過去を乗り越える過程が描かれています。
古風な趣ある”春の屋”で着物に身を包んだ小学生の女の子が、一生懸命にお客様をもてなし、健気に旅館のおかみ修行に奮闘する様には思わず応援したくなる大人が続出。ふとした瞬間に思い出すつらい過去の記憶や思いもかけない運命のめぐり合わせに翻弄されるも乗り越えようとするおっこ。同世代の子どものみならず、子どもを持つ親たち大人世代も魅了する、ひたむきな”若おかみ”の姿がそこにはありました。「花の湯温泉のお湯は、誰も拒まない、すべてを受け入れて、癒してくれる」という言葉どおり、劇場にいる人たちも癒されてしまう『若おかみは小学生!』をぜひご覧ください。
■『若おかみは小学生!』
公開:2018年9月21日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
URL:http://www.waka-okami.jp/
©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会
原作に登場する花の湯温泉のイメージのひとつは老舗の温泉地・有馬温泉。そのため映画スタッフは有馬温泉でロケハンを行い、町のさまざまな場所の風景は、取材の成果を生かした上に創作を織り交ぜて描かれた。また主な舞台となる春の屋旅館を描くために、京都の旅館・美山荘へも取材を行っている。
■美山荘
所在地:京都府京都市左京区花脊原地町375
URL:http://miyamasou.jp/
「春の屋の玄関は、美山荘の玄関を参考に描きました。実際に旅館に宿泊してみて、たとえば玄関に水を打つ時に靴紐が水にかからないように上にあげてあるなど、そういう細かい気遣いを徹底しているところに圧倒されました」(高坂)。取材を踏まえて高坂が描いたのが、春の屋旅館の玄関をイメージボード。その絵から本作の映画づくりはスタートし、春の屋旅館の玄関はおっこの成長を描く“定点”として物語の冒頭とクライマックスの舞台となっている。
本作のキャスティングは、声優と俳優・タレントとが絶妙にミックスされた布陣。たとえば物語の鍵となるおっこの両親には、薬丸裕英と鈴木杏樹。「春の屋」に宿泊するお客として設楽統(バナナマン)、ホラン千秋のほか、山寺宏一も出演する。
一方、おっこのライバル役でもある秋野真月は声優アーティストとしても圧倒的な実績を持つ水樹奈々、宿泊客の息子・神田あかねに幅広い役柄で人気を集める小松未可子がキャスティングされている。このような配役によって、リアルな雰囲気とキャラクターの魅力が両立する作品ができあがったのだ。
本作は、2018 年 6 月に開催された第 42 回アヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティション長編部門に見事選出され、海外からも高い評価を獲得しました。細部に至るまでのこだわり、そして届けたい日本の「おもてなしの心」。これから大人になる子供たちに贈る最高の長編アニメーションを、ぜひお楽しみください!