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40度近かった猛暑の夏もようやく涼しくなり、少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。気候も穏やかになり、過ごしやすい秋の季節は、知らない都市を旅行するのにぴったり。そんな秋にこそぜひ訪れてほしい、おすすめのソウルおよびソウル近郊の観光スポットを3つ紹介します。
板門店(パンムンジョム) は、韓国ならではの観光地で、昔から、特に外国人に人気です。今年は、4月に南北首脳会談が10年半ぶりに開催されたこともあり、例年になく地元の人も多く訪れています。一般外国人の場合、板門店ツアーを実施している板門店専門観光会社を通じて参加します。板門店専門観光会社が催行するツアーの時間は、一般的に約6~7時間で、板門店の見学は1時間30分ほどです。
ツアーは、ソウルを出発し、統一大橋検問所で身分証明書を提示して通過します。その後、UNキャンプボニファスへ移動し、専用バスでJSA安保見学館まで行きます。そこでブリーフィングが行われると、いよいよ板門店の見学がスタートします。
軍事境界線上に建てられた板門店を象徴する軍事停戦委員会本会議場の外には、北朝鮮と韓国の軍人が軍事境界線を境にそれぞれ立っており、緊張感が漂います。軍事境界線の向こうに建っているのが、北朝鮮の建物の板門閣です。軍事停戦委員会本会議場を中心に板門閣の向かい側には、韓国側の建物の自由の家があり、その後ろには平和の家があるのが見えます。
本会議場の中も見学することができ、韓国兵と写真を撮ることもできます。ただし、勤務を邪魔する行為は控えましょう。
板門店の見学が終わり、専用バスでJSA安保見学館に戻ると、併設されている記念品店でおみやげを購入することができます(現金のみ使用可)。
板門店ツアーに参加する際は、次の注意事項を必ず守りましょう。
・満10歳以上のみ参加可
・ダメージジーンズや作業服、Tシャツ、ショートパンツ、ノースリーブ、スリッパなど露出の多い服装禁止
・飲酒および酒類の携帯禁止
・パスポートを持参
・板門店で北朝鮮の人に話しかけたり手を振ったりしない
・板門店会談会場の北朝鮮側の一切の施設や物品(旗やマイクなど)に触れたりしない
・100ミリメートル以上の望遠レンズやビデオカメラの使用は不可
ひと昔前、ドラマ『冬のソナタ』で有名になった南怡島(ナミソム)ですが、本来、南怡島のある春川エリアは、観光地としてとても有名な場所です。現在も、その進化は続いています。
ナミナラ共和国というミニ独立国をコンセプトに、島全体が観光地として楽しめるようになっています。南怡島は、北漢江に浮かぶ小さな島で、以前はアクセス方法が船だけでした。現在は、船乗り場の近くにジップワイヤーができ、壮大な自然を一望しながら南怡島に渡ることができます。
ジップワイヤーは、傾斜がなだらかなファミリーコースと、ファミリーコースの約2倍の速さで降りていくアドベンチャーコースがあり、お好みで選択できます。身長140センチメートル以上で利用可、飲酒、妊娠中の場合は利用不可となります。
ナミナラ共和国には、『冬のソナタ』の有名なシーンで登場したメタセコイアの道や銀杏の道、桜の道などの並木道や、20の多彩な公園、森の池や蓮の池などがあります。ほかにも、四季の美しさを満喫できるスポットや、ガラス工芸や植物を利用した野草紙づくりなどの体験コーナーなどを楽しむことができます。さらに、ユニセフ列車やジップラインやトランポリン、自転車を利用した島巡りなども楽しむことができます。
南怡島には、韓屋風のホテルも完備されていて、ゆっくりと滞在したい時に便利です。
ソウルで秋を満喫できる場所のひとつに、古宮があります。景福宮、昌徳宮、昌慶宮、徳寿宮の四大古宮は、いつ訪れても美しい景観を楽しめる場所ですが、秋は紅葉が見事です。
景福宮のなかでもっとも美しい景観といわれているのが、慶会楼です。今年は、10月末まで観覧が可能だそうです。観覧には予約が必要です。予約は、景福宮の公式サイト内にある慶会楼予約ページより行います。
紅葉に包まれた古宮の景観は、圧巻です。2018年9月22日(土)から9月26日(水)までの秋夕(韓国の習俗)連休期間は、観覧料が無料になります(夜間観覧を除く)。また、景福宮と昌慶宮では、2018年9月16日(日)から9月29日(土)まで夜間観覧が行われ、日中では見られない、ライトアップされた煌びやかで艶やかな古宮を堪能することができます。
いかがでしたか。秋におすすめのソウルおよびソウル近郊の観光スポットを紹介しました。この秋、初心者でも楽しめる韓国ならではの旅はいかがでしょう。