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日ごとに秋めいてきて、お出かけしやすい季節になってきました。宮城県仙台市といえば、人口1,000,000人を超える東北屈指の大都市ですが、郊外へ少し足を延ばすだけで自然豊かな紅葉の景観が楽します。そこで今回は、宮城県仙台市周辺の紅葉の定番スポットと穴場スポットを紹介します。
宮城県の紅葉の定番スポットといえば、深さ100メートルの大峡谷が広がる、大崎市の鳴子峡(なるこきょう)です。新緑ももちろんきれいですが、赤や黄のモザイクのような紅葉は必見の美しさです。
鳴子峡の紅葉の見ごろは、10月中旬から11月中旬頃になります。上の写真は、以前、10月下旬頃に撮影したもので、まだまだ緑が多いですが、紅葉が進むと燃えるような絶景を楽しめます。
鳴子峡には大深沢橋という鉄橋が架かっており、紅葉の時期には乗客のために列車がゆっくりと通過しますので、紅葉と列車を一緒に撮影できます。大深沢橋は、毎年多くのフォトグラファーが訪れる人気の撮影スポットになっています。
鳴子峡には、温泉もあります。宿泊して、紅葉をゆっくり楽しむのもおすすめです。紅葉の時期はかなり渋滞しますので、公共交通機関を利用するとよいでしょう。仙台駅から、東北新幹線・陸羽東線、東北本線を乗り継ぎ、鳴子温泉駅へ。鳴子温泉駅からは、2018年10月13日(土)~11月5日(月)まで鳴子峡臨時バス「紅葉号」が毎日運行されています。
宮城県北東部の登米町(とよままち)は、1872(明治5)年11月に落成した水沢県庁舎(現水沢県庁記念館)や1888(明治21)年10月に落成した旧登米高等尋常小学校(現教育資料館)が現存しており、みやぎの明治村と呼ばれています。
みやぎの明治村は、知る人ぞ知る紅葉のスポットです。紅葉スポットしてはそれほど有名ではありませんが、町歩きと一緒に楽しめる穴場のスポットです。
武家屋敷春蘭亭は、200年以上前の建物です。
茅葺屋根と紅葉が、とてもよく似合います。
みやぎの明治村には、喫茶コーナーがあります。春蘭茶を飲みながら、ゆっくりしてみてはいかがでしょうか。
次に紹介するのは、伝統芸能伝承館「森舞台」。1996(平成8)年にオープンした、自然と一体となった能舞台です。設計者は新国立競技場の設計にも携わっている建築家・隈 研吾(くま けんご)氏、鏡板の絵は日本画家・千住 博(せんじゅ ひろし)氏の制作です。
この能舞台だけでも見る価値がありますが、竹林と紅葉が一体になった姿はまた見事です。この時期だけの絶景です。仙台駅前からみやぎの明治村までは、高速バスで約1時間30分です。
宮城県仙台市に旅行に来ても、大崎市や登米町に行く時間がないという方もいることでしょう。そういう方には、仙台市街のイチョウ並木をおすすめします。
こちら(上の写真)は、宮城県庁前のイチョウ並木です。映画『半落ち』のロケ地にもなったところです。イチョウが黄金色に輝く頃は、写生をしている方を多く見かけます。
宮城県庁の近くには、勾当台公園があり、こちらでも紅葉が楽しめます。その先には、定禅寺通りがあり、ケヤキ並木が秋色に染まります。
ほかにも、ウェスティンホテル仙台の近くの東二番丁通りも、黄金色に色づいたイチョウがきれいです。
青空に黄金色が映えます。
今回の記事で紹介した写真は、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になり、優勝パレードをした時のものです。美しい紅葉と共に、たくさんの人でにぎわっていました。11月下旬に撮影しましたが、まだ緑色のイチョウもありました。
このほかにも、仙台市街には広瀬通りのイチョウ並木もありますので、街歩きをしながら秋の風景を楽しんでみてください。
いかがでしたか。宮城県仙台市周辺の紅葉の定番スポットと穴場スポットを紹介しました。今度の東北旅行の際は、参考にしてみてください。