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フランス・パリは少しずつクリスマスの準備が整いつつあります。パリ市内のオスマン通りにある百貨店、プランタン・オスマン本店では2018年11月8日(木)からクリスマス装飾がお披露目。ショーウィンドーの点灯式には女優レティシア・カスタさんが登場して、これから年末に向かって盛りあがりをみせるフェスティバルシーズンの幕開けになりました。
2018年のプランタンのクリスマステーマは、「サンタクロースの魔法の世界」です。ジュールとビオレットという2人の子どものキャラクターが探偵服姿に身を包み、サンタクロースを探しに魔法の世界の冒険に乗り出すという設定です。
ジュールとビオレットが向かう先々では、2018年にプランタンがコラボしたブランドによる、さまざまな場所が待ち受けます。森林の谷ではカナダグースの銀色の熊、黄金の砂丘ではブーツを履いた羊、四方から風が吹く大草原では毛むくじゃらのダイソンのグレイハウンド、甘味の土地ではハーゲンダッツの雌牛が登場します。
最後にプランタン本館中央にあるアトリウムには、マルニによる「マルニの世界」が広がっています。
2018年のクリスマスシーズンを彩るオープニングセレモニーでは、高級宝飾品ブランドブシュロンとコラボしたショーウィンドーの前に、女優レティシア・カスタさんとプランタンCEOパオロ・デ・セザレさんが登壇しました。点灯スイッチを押し、毎年10,000,000人以上が行き交うオスマン通りのイルミネーションがスタートしました。
2018年のクリスマス装飾で特に注目してほしいのが、ショーウィンドー内を動くマリオネットです。フランスを代表する熟練マリオネット師、ジャン・クロード・ドゥイックスさんによる作品で、ドゥイックスさんは2018年でマリオネットの仕事からの引退を決めています。これが最後の作品となります。
マリオネットの総数は75体。総距離13キロメートルになるワイヤー、78台のからくり、98機のモーターが備えられ、3週間の期間内に650時間かけて飾り付けられました。ショーウィンドーがオープン後も、ドゥイックスさんはクリスマス装飾が行われる期間中、マリオネットの動きに不具合がないか常にメンテナンスを行います。
年末の騒がしさやブランドの華やかさに目が奪われがちですが、熟練の技術によってプランタン・オスマン本店のクリスマス装飾は支えられているのです。
いかがでしたか。フランス・パリにあるプランタン・オスマン本店のクリスマスデコレーションを紹介しました。クリスマス時期にパリを訪れている方は、ぜひプランタン・オスマン本店に立ち寄ってみてください。