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台北から台湾新幹線で約1時間30分。台湾中西部に位置する嘉義(ジアイー)は、阿里山や故宮南院の起点でもあり、風土に恵まれ、山の幸も海の幸も豊富な美食の宝庫。町なかには日本統治時代の建物が残り、どこか懐かしく、人情あふれるあったかタウン。
いま注目の嘉義で長年愛されてきた老舗の味から名物小吃、絶品スイーツまで、必食のご当地グルメと、嘉義ならではの癒やしの撮影スポットを一挙ご紹介します。
台湾のソウルフードといえば、豚肉のそぼろかけごはん「滷肉飯」(魯肉飯、ルーローファン)が有名ですが、嘉義では火雞という七面鳥の肉を使った「雞肉飯」(ジーローファン)がご当地グルメとして大人気! 実際に食べ歩いた中からおすすめの3店をピックアップします。
並んでも食べたい!「劉里長雞肉飯」
行列必至の「劉里長雞肉飯」は、『地球の歩き方台湾』や『aruco台湾』にも掲載している有名店。七面鳥のもも肉とむね肉を12時間以上煮込み、煮汁などを用いた特製のタレと紫玉ネギの揚げチップをかけた「火雞肉片飯」は、しっとり柔らかな肉が絶品! 必食です。
劉里長雞肉飯
詳細をみるグルメランキング1位の味!「民主火鶏肉飯」
2013年にオープン10年目で、台湾のグルメランキングで1位を獲得した実力店。七面鳥のさまざまな部位を3~4時間ほど蒸してむらし、こだわりの黒豆しょう油で12時間以上つけたタレをかけた「火雞肉片飯」。柔らかい肉はもちろん、ご飯にしみたダシのうま味がやみつきになります。
■ 民主火鶏肉飯
・住所: 嘉義市民族路149號
毎晩にぎわう文化路夜市の人気店!「郭家火雞肉飯」
嘉義を代表する夜市、文化路夜市にある人気店といえばココ。屋台グルメを食べ歩いた後の締めに食べたくなる雞肉飯はいかが? テイクアウトしてホテルで台湾ビールを飲みながら、夜食にいただくのもおすすめです。
■ 郭家火雞肉飯
・住所: 嘉義市文化路148號
・URL: http://www.facebook.com/kuofamily/
嘉義の暮らしを身近に感じられるのが、「東公有零售市場」(東市場)。日本統治時代から続く伝統ある巨大マーケットには、肉や魚、野菜などの生鮮食品のほか、安くておいしい小吃が集まっています。市場をぶらぶらしながら、ローカル気分で朝市グルメをいただきましょう。
湯気を立てた大鍋で、牛タンやモツ、牛スジなどを煮込んだ牛肉スープは、しょうがが効いていてあたたまります。『地球の歩き方台湾」でも紹介していますが、さまざまな部位が入った「牛雑湯」がおすすめ。台湾醤油とちょっぴり辛い辣椒醬につけて食べます。スープはお願いすればつけ足しもOK。行列が途切れない人気店のあったかスープは必食です。
「蕭家春捲」も地元で有名な老舗。キャベツやニンジン、炒り卵、麺などをクレープのような薄い皮で巻いた台湾版生春巻きは、野菜たっぷりでヘルシーだけどボリューミー。
台湾ではお正月や清明節などに家族でいただくそう。王家祖傳本產牛雜湯の向かいにあります。
■ 東公有零售市場
・住所: 嘉義市忠孝路
・URL: https://www.facebook.com/嘉義市東市場-1547720392171877/
朝市グルメを満喫したら、嘉義でしか味わえない、路上でいただく「炭焼杏仁茶」が激うまで超おすすめです!
台湾の朝食といえば、豆漿と呼ばれる豆乳に、油條という揚げパンを浸して食べるのが定番ですが、嘉義でしか味わえないのが、杏仁と生米を粉にして炭火でじっくり煮た「炭焼杏仁茶」。雨の日以外、毎朝6時頃から南門ロータリーの東側の路上で70年以上続いています。
シンプルに炭焼杏仁茶に油條を浸していただくか、お好みで「加蛋」(卵入り)にすることもできます。売り切れ次第終了なので、早起きして絶品朝食を食べに出かけましょう。
■ 炭焼杏仁茶
・住所: 民族路191號前
行列が絶えない嘉義の名店が、創業1953年の「林聰明沙鍋魚頭」。
豚骨スープに油で揚げた扁魚という白身魚や豚肉、白菜、キクラゲ、豆腐などを煮込んだ名物鍋料理。ちょっぴりスパイシーでコクがあるスープは魚のうま味が出て濃厚。台湾ビールにも合います。
林聰明沙鍋魚頭
詳細をみる知る人ぞ知る、隠れ家創作料理店が「這裡」。
日本統治時代に彰化銀行の日本人宿舎だった木造建築をリノベーション。嘉義の旬の食材を使ったコースでいただく料理は、オーナーシェフのセンスあふれるプレゼンテーションもすばらしく、わざわざ食べに行きたい(要予約)。
中国語で「ここ」という意味の店名の通り、家にいるようなあたたかな雰囲気で、おいしい料理に舌鼓を打ちながらくつろげます。
■ 這裡
・住所: 嘉義市吳鳳北路35巷6號
・URL: http://www.facebook.com/小為師傅-這裡-117992481672158/
嘉義の絶品小吃といえば、「阿岸米糕」のおこわ。ヒノキ桶で蒸した餅米のおこわの上に、醤油ベースのタレで煮込んだ豚肉がたっぷりのった珍しいスタイルです。味がよくしみて甘辛い豚肉がモチモチのおこわにマッチして、やみつきになるおいしさです。
■ 阿岸米糕
・住所: 嘉義市東區民族路420號
・URL: https://www.facebook.com/嘉義阿岸米糕-137523032998622/
台湾の伝統スイーツを食べるなら、台南の安平仕込みの豆花スイーツが大人気の「品安豆花」へ。メニューもバリエーション豊富でどれにするか迷うほど。
おすすめはタピオカとタロイモ団子入りの豆花、「珍珠地瓜芋圓豆花」。プルップルでなめらかな豆花に、タピオカの弾力とタロイモ団子のモチモチした食感の違いを楽しみながら味わって。
■ 品安豆花
・住所: 嘉義市東區中正路335號
・URL: https://www.facebook.com/pinan88/
嘉義に行ったらぜひ味わいたいのが、行列のできる「源興御香屋」のドリンク。
イチオシはやっぱり一番人気のピンクグレープフルーツ×緑茶のドリンク「紅鑽葡萄柚綠茶」。フレッシュな果肉たっぷりで超フルーティー! 極上のおいしさです。
もちろん最後には底に残った甘酸っぱい梅干しもいただきましょう。
■ 源興御香屋
・住所: 嘉義市中山路321號
・URL: http://www.facebook.com/源興御香屋-224034860943510/
嘉義にはこだわりのコーヒーやスイーツが自慢の店から、足湯で癒やされるカフェまで揃っています。歩き疲れたら、お気に入りのカフェでブレイク♪ おすすめのお店をご紹介します。
『aruco台湾』でも紹介しているこだわりメニューが自慢の「Mimico Café 秘密客咖啡館」は、日本家屋をリノベーションしたなごみのカフェ。
高雄産のアズキ入りエスプレッソや、オーナーのお母さんの味を再現した自家製唐辛子ペーストのサンドイッチなど、オリジナリティあふれるメニューが自慢です。
一番人気は、季節によってリキュールを変えて作るティラミス。こだわりのメニューはどれもおいしいうえ、なごめる雰囲気で、つい長居しちゃうかもしれません。
■ Mimico Café 秘密客咖啡館
・住所: 嘉義市興中街200-1號
・URL: http://www.facebook.com/mimicocafe
手軽なカフェ定食がうれしい「舊時光新鮮事」は、日本統治時代の邸宅をリノベーション。当時の木造建築を活かした造りの店内はなごめる雰囲気。嘉義の食材を使った、メインが選べる定食セットがいただけます。
さらに別料金で漢方入りの足湯を利用することも可能。歩き疲れた足がじんわりゆるみ、ポカポカになります。
■ 舊時光新鮮事
・住所: 嘉義市仁愛路494號
・URL: http://www.facebook.com/Chiayifoodie/
本格的なスパマッサージで癒やされたいなら、2018年7月にオープンしたばかりの「漫青春 芳療美容工作室」へ。白が基調のトリートメントルームはアロマの香りが漂い、リラックスできます。ホットストーンを使った全身マッサージやアロマテラピー、フットマッサージなどでコリをほぐしたら、ハーブティーと白キクラゲのスイーツなどでホッとひといき。贅沢な時間を過ごせます。
■ 漫青春 芳療美容工作室
・住所: 嘉義市平等街34號
・URL: http://www.facebook.com/young9789/
台鐡嘉義駅から徒歩約5分ほどの中央噴水池のあるロータリーから文化路に向かうと、夜は歩行者天国に。「文化路夜市」ではグルメはもちろん、雑貨やファッションなどの屋台がズラリ並び、大にぎわいに。おいしそうな匂いにつられて、いろいろ食べ歩きながら、嘉義の夜を満喫しましょう。
■ 文化路夜市
・住所: 嘉義市文化路(中山路と垂楊路の間)
香辛料を加えたしょうゆベースのスープで煮込んだ鶏の手羽や内臓、脚などを並べた滷味(魯味ルーウェイ)が人気の「方櫃仔魯味」。
嘉義産の牡蠣がたっぷり入ったカキオムレツ蚵仔煎は「珍珍海產粥」で。
蛋餅と豆漿牛奶は定番の朝食メニューだけど、この夜市では夜食として大人気の「豆奶攤」。
嘉義最大の夜市で、もっとお祭り気分を楽しみたいなら、大型スーパー、カルフールの近くにある「嘉樂福觀光夜市」へ。
広大な敷地にグルメや雑貨、ゲーム屋台がひしめく、嘉義でもっとも規模の大きな夜市です。地元の家族連れや若者などが多く集まり、ローカルな雰囲気満点。
地元っ子気分で食べ歩きながら、気になるゲームにもトライして嘉義の夜を楽しんじゃいましょう!
グルメを満喫したら、嘉義で訪れたい癒やしの撮影スポットへご案内します。
まずは、300年以上の歴史を持つ嘉義のパワースポット「嘉義城隍廟」で開運祈願を。
廟の内部は6階まであり、各フロアにさまざまな神様がまつられています。縁結びにご利益のある月下老人に祈願するなら3階へ。夫婦円満なら1階の城隍夫人、子宝祈願は同じく1階の註生娘娘を参拝しましょう。
嘉義市の指定文化財にもなっている廟には、伝統的な建築物や清朝時代の貴重な扁額などが多く残り、見逃せません。
■ 嘉義城隍廟
・住所: 嘉義市東區吳鳳北路168號
・URL: http://cht.cycht.org.tw/
嘉義で毎晩行なわれている必見の噴水のライトショーといえば、『蘭潭音楽噴水』です。『地球の歩き方台湾』でも紹介していますが、蘭潭ダム湖の上で光と音楽と噴水のライトショーが毎晩1日3回 19:30~、20:30~、21:30~約10分間開催されます。観覧はなんと無料。
カラフルに変化しながら最高50mもの高さまで吹き上がる噴水ショーは、カメラのシャッターが止まらなくなるかもしれません。
また、湖に隣接する公園にある、アルミを編んで作られた巨大なオブジェ「月影潭心」も要チェック。
夜は赤、青、緑、紫色にライトアップされ、湖の上に建てられた巣のように見えます。中央の巣の上半分は桃のような形になっており、「桃城」ともいわれる嘉義を象徴しています。
■ 蘭潭音楽噴水と月影潭心
・住所: 嘉義市鹿寮里紅毛埤187−4號
「月影潭心」と同じアーティストによる「森林之歌」は、阿里山林業村の新ランドマーク。神木と阿里山鉄道をイメージに、木材やレールなどを用いて嘉義の繁栄を再現しています。
ドーム内は格子状に光と風が抜ける造りで心地よく、地元のカップルやファミリーも撮影に夢中です。
■ 森林之歌
・住所: 嘉義市文化路
100年以上の歴史を持つ広大な「嘉義公園」。『地球の歩き方台湾』でも紹介していますが、嘉義市史跡資料館や樹木園、蒸気機関車の展示などがあり、ゆっくり散策できます。
映画「KANO」でもその活躍は話題になりましたが、1931年に台湾代表として甲子園で準優勝した嘉義農林野球部が練習をしていた野球場や記念碑は、ぜひ押さえておきましょう。
ラストは日本統治時代に台湾営林局の宿舎であった、ヒノキの木造建築をリノベーションした「檜意森活村」へ。台湾でもっとも古く、最大の日本式建築群です。
『地球の歩き方台湾』でも紹介していますが、おみやげや雑貨ショップ、レストラン、カフェなどが並んでいます。ぶらぶら散策しながら撮影して、おみやげ探しも楽しみましょう。
檜意森活村
詳細をみるさて、台湾中部の注目タウン「嘉義」のグルメ&癒やしスポットはいかがでしたか? 今回ご紹介した以外にも、嘉義にはおいしいものや見どころがあふれています。ガイドブック『地球の歩き方台湾』や『aruco台湾』を片手に、ぜひ「嘉義」へ足を運んでみてくださいね!
地球の歩き方編集部 金子 久美
■取材協力:嘉義市政府観光新聞局
https://travel.chiayi.gov.tw/
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