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Taipei Fun Passの優待が受けられるところ縛りでの旅行、後編。台北MRT・市バス・台湾好行バス5路線乗り放題、台北101展望台・故宮博物院など12の注目スポットが無料で入れて、100以上の店舗で優待が受けられる台北周辺を旅するときの超便利カード。今回はこのカードが活用できるところしか行きません!Taipei Fun Pass縛りの台北旅行でどれだけ楽しめるか挑戦!■ Taipei Fun Passについて URL:https://funpass.travel.taipei/
移動前にまずは腹ごしらえ。Taipei Fun Passが使えるMr. Brown Café(伯朗咖啡館)というカフェに入ったのですが、朝食メニューが充実してました。前日の夜にがっつり台湾料理を食べたので、軽めにサンドイッチを、と思ったのですが、なかなかのボリューム!
■ Mr. Brown Café(伯朗咖啡館)
・住所: 台北市中山區中山北路二段74號
・アクセス: MRT淡水信義線「雙連站」,徒歩5分
・TEL: (02)2511 6747
・営業時間: 月~金 7:30-22:00 土・日・祝日 8:00-22:00
・定休日: 無
・予算: NT$100-NT$200
・利用可能クレジットカード: VISA MASTER JCB
・URL: https://www.mrbrown.com.tw/
MRT士林駅から路線バスで故宮駅へ。もちろんTaipei Fun PassでMRTもバスも乗車可能。台湾へは仕事とプライベートで5回以上来てますが、初めての故宮博物館。元々は中国大陸で展示されていたものですが、1940年代後半、中国の国共内戦の時に台湾に運びだされたそうです。今では収蔵品の価値の高さもあり、世界三大博物館のひとつとされています。Taipei Fun Passを持参の場合、國立故宮博物院へ無料入場(通常、大人NT$350)ができ、また故宮のなかにあるお土産もの屋でも10%OFFの優待が受けられます。
一度は写真などで観たことがあるだろう、「肉形石」。豚の角煮である東坡肉(トンポーロウ)を模したとされています。異なる層をもった石の特徴を生かして仕上げており、見た目はジューシー。これが無機物の石からできてるなんて思えません。中華圏は豚肉料理が多く、だからこそ価値が高まっているのかもしれません。
ひとつじゃお腹いっぱいにはなりそうにありません。
故宮博物館のもうひとつのハイライトは翠玉白菜。通常であれば肉形石の向かいに展示されているのですが、台中に出展されているということで不在・・・。半分が白、半分が緑のヒスイでできており、みずみずしい白菜を再現しています。葉の上にキリギリスが彫刻されているのもポイント。多産の象徴ということです。
■ 国立故宮博物院
・住所: 台北市至善路二段221號
・アクセス: MRT「士林」駅前から255、304、紅30、小18、小19のバス乗車し、「故宮博物院前」で下車
・TEL: (02)2881-2021
・営業時間: チケット販売時間:8:20-18:00(金土は-20:30)
・定休日: 年中無休
・予算:
一般参観者350元、団体(10人以上)320元/1人
学生:150元(国際学生証の提示が必要)
・利用可能クレジットカード: Visa、MasterCard、JCB、AMEX、ダイナース など
・URL: https://www.npm.gov.tw/ja/
蒋介石元総統と宋美齢夫人が26年間過ごした官邸。官邸内は撮影不可なのですが、「蒋介石と宋美齢はいつもこのベッドで寝ていた」「蒋介石はここでくつろぐのが好きだった。だからカーペットがほかよりも傷んでいる」など、綺麗に修復されているというよりは当時の生活観があり面白かったです。また、世界の要人が招かれた大広間など、見ごたえがありました。
敷地内は庭園になっており、多くの花が植えられています。観光客もいますが、地元の人や、中高生も多くいました。市街地はにぎやかなので、ちょっと疲れたときはぜひここへ。癒されます~。
Taipei Fun Passを持っていると入場料無料(通常、大人NT$100)です。
■ 士林官邸
・住所: 台北市福林路60號
・アクセス: MRT「士林」駅前徒歩または乗車し、「士林官邸」で下車
・TEL: (02)2881-2512
・営業時間: 9:30-12:00(11:40入場締切)/13:30-17:00(16:40入場締切)
・定休日: 月曜定休
・予算: 大人100元(庭園の入場は無料)
・利用可能クレジットカード: 不可
・URL: http://www.culture.gov.taipei/frontsite/shilin/index.jsp
士林駅から徒歩2分のところにあるカフェ「咖啡弄(士林店)」へ。フルーツティーが人気メニューで、ポットで出てくるためボリュームも満点でした。
ここの看板メニューはビーフカレー。スパイシーでお肉も大きなブロックで入っているので「ビーフ」をちゃんと楽しめます。
フードメニュー、ドリンクメニューともに豊富で、ひとつひとつのボリュームも多いです。コーヒーフロートも甘すぎず○!ここでは10%OFFの優待が受けられます。
■ 咖啡弄(士林店)
・住所: 台北市士林區中正路253號
・アクセス: MRT淡水信義線「士林」駅,徒歩2分
・TEL: (02)2888 3322
・営業時間: 12:00-22:00
・定休日: 無
・予算: NT200-400
・利用可能クレジットカード: 不可
・URL: https://www.coffee-alley.com.tw/
19世紀中頃から発展し始めた迪化街。20世紀に入り、日本統治時代に入ってからは多くの商店が立ち並び、台湾全土からお茶、漢方薬、乾物などが集まり、問屋街となりました。このころにバロック式の建物が建ち始め、現在にもその一部が残っているそうです。台湾は地震がたびたび起こる場所なのに、石やレンガつくりの建物が現存しているのは、当時から技術力が高かったのだな、と感心します。
ノスタルジックな建物が多く、散歩しているだけで楽しい。現在ではリノベーションし、おしゃれなお店も多く、若者や観光客にも人気のエリア。
迪化街にあるお菓子屋さんの李亭香餅店。お菓子の種類が多くお土産としてもおすすめ。
ここではTaipei Fun Passを提示すると5%OFFの優待が受けられ、また買い物をしなくてもTaipei Fun Pass提示するとお菓子がもらえます。
■ 李亭香餅店(本店)
・住所: 台北市迪化街一段309號
・アクセス: MRT「大橋頭」駅出口1から徒歩5分
・TEL: (02)2557-8716
・営業時間: 9:00-20:00(日曜日-19:00)
・定休日: 年中無休
・利用可能クレジットカード: 不可
・URL: http://lee-cake.com/
さまざまな動物のペーパークラフトが売られているお店も。
夕食は牧山丘へ。白を基調にした店内はさわやかで居心地がよいです。
頼んだのは「酥炸蝦鯷魚鮮蔬義大利麵」。海老が山盛りにのっています。ぷりぷりです。
メインは「炭烤澳洲戰斧豬排佐辣椒香草醬汁」を頼みました。ビールが何種類か置いており、お肉に合うビールをオーダーするのも◎。
■ 牧山丘
・住所: 台北市大同區迪化街一段173號
・アクセス: MRT淡水信義線「大橋頭」駅,徒歩10分
・TEL: (02)2557 8938
・営業時間: 12:00-21:00
・定休日: 無
・予算: NT400-600
・利用可能クレジットカード: VISA MASTER JCB
・URL: https://zh-tw.facebook.com/muhills9999/
夜の迪化街は提灯が燈されているところもあり、ノスタルジックな雰囲気を加速させます。
MRT「台北101/世貿」駅で台北101へ。台北にいればどこからでも見えるランドマークですが、初めて上ってみようと思います。
101のデザインですが、節が8つあり、これはお金がたまるとされている数字が「八」とされていることだからです。また、竹も縁起の良い植物とされており、節のデザインは竹を参考にされています。1番下の節には鍵穴があり、これは金庫の鍵を示しています。
上方には四方に竜をモチーフにしたデザインもあります。さらに101が建てられている場所も台北の中で風水的にもよい場所とされている、最強に縁起が良い建物なのです。
エレベーターは5階から乗るのですが、展望台のある89階までは約382m。これを37秒で上りきってしまいます!この展望台は屋内にあり、台北の説明などの展示もされています。
①天気が良い、②風が強くないなどの条件が揃うと91階の屋外展望台も開放しています。やはりガラスがないと迫力があります。
台風が多い台湾。これだけ高いビルになると風の影響をかなり受けてしまいます。この大きなマスダンパーは固定されておらず、このマスダンパーが建物の揺れのバランスをとっており、風が強い日でも大きく揺れずに済んでいるということです。
Taipei Fun Passを提示すると「台北101展望台」チケットの600元が無料。また、地下1階にある、パイナップルケーキの人気店「手信坊」では、Pass提示で商品が10%オフに。
■ 台北101
・住所: 台北市信義路五段7号89F
・アクセス: MRT「台北101/世貿」駅下車
・TEL: (02)8101‐8898
・営業時間: 9:00-22:00(入場は21:15まで)
・定休日: 無休
・予算: 一般チケット600元/団体チケット540元
・URL: http://www.taipei-101.com.tw/
台北101周辺ショッピングやレストランが集まり、クラブなどもあるため、若者が多く集まります。遅くまで営業しているレストランも多いので、ここで1杯飲んでからホテルに戻るのもいいかもしれません。
今回宿泊したのはシティインプラスホテル西門町。西門駅から近くて便利。室内も清潔でスタッフもフレンドリーでした。
■ シティインプラスホテル(CityInn Hotel Plus Ximending Branch/新駅旅店西門捷運店)
・住所: 台北市中正區寶慶路63號
・アクセス: MRT「西門」駅下車
・TEL: (02)7725-2288
・URL: https://www.cityinn.com.tw/c4/jp/
台北駅、東三門ターミナルから国光客運バスの金山方面行きに乗車し、「野柳」で下車(約1時間20分)で、野柳地質公園へ。ここには海の侵食や地殻変動によってできた、独特の景色が広がっています。
一番感動したのは燭台岩(キャンドル岩)。理屈としては、中央にある固いボールのような核が海水の浸食によりできます。その核に波が打ちられ、ボールが周囲の砂岩を浸食し丸い溝をほりだしていったものだそうです。世界でもほとんど見られる場所はない、珍しい風景です。いくつも燭台岩が並んでいるのは「異様」でした。
公園内には花の形をした古代生物の化石もところどころにあります
石の上に乗るのは禁止、一部立ち入り禁止箇所があるものの、比較的自由に見学ができます。
ドラゴンロック。
大地の裂け目といわれている場所。
地元の女の子たちがやっていたので真似しましたが、男の手では映えません。
帰り道にはおみやげ物屋が並びます
■ 野柳地質公園
・住所: 新北市萬里區野柳里港東路167-1號
・アクセス: 台北駅の東三門ターミナルから国光客運バスの金山方面行きに乗車し、「野柳」で下車
・TEL: (02)2492-6516
・営業時間: 8:00-17:00 ※5-8月は18:00まで
・定休日: 無休
・予算: 大人80元、学生・6歳以上または115cm以下の子供40元
・URL: http://www.ylgeopark.org.tw/JPN/info/YlIntroduction_jp.aspx
ランチはFisherman's Kitchen 漁人廚房でブッフェ。
この蟹づくしの3皿は合計で1600元程度でした。台湾人は蟹が大好きで大人気メニューということ。
Taipei Fun Passで10%OFFの優待が受けられます。
■ 野柳薆悅酒店 漁人廚房 Fisherman’s Kitchen
・住所: 新北市萬里區野柳里港東路162之2號2F
・電話: (02)7703 5700
・営業時間:
金 17:30-20:30
土 11:30-14:00 17:00-18:40 19:10-20:50
日 11:30-14:00
他の時間帯は団体予約制(20名以上)。
・予算: 大人:NT$420+10% 児童:NT$280+10%
・URL: https://yehliu.inhousehotel.com/dinning/restaurant/
1938年に生まれ、15歳の頃から彫刻や海外を学び、その後世界的な評価を受けたアーティスト、朱銘の作品がおかれている美術館です。特に有名なのが屋外の巨大な展示物「太極」。太極拳をしている躍動感ある姿がデフォルメされ、より力強さを感じさせます。
美術館のなかでは新鋭芸術家との交流のため、朱銘以外のアーティストの作品も展示していることも。このカバをモチーフにした「飛天河馬」の陳奕彰の作品。
代表作のひとつ、「人間」シリーズは陸海空軍をモチーフにしています。石なのにどこか表情が険しかったり、穏やかだったり、が伝わってくる不思議な作品です。
屋外スペースが広大で池などもあり、散歩しているだけで気持ちがよい。
特別展示が行われていた「バレエ」シリーズ。白を貴重にし、所々に鏡が置かれている展示方法のため、どこか夢の中にいるような作品でした。
ここでもTaipei Fun Passを使うことができます。入場料無料(通常、大人350元)の優待を受けられます。
■ 朱銘美術館
・住所: 新北市金山區西勢湖2號
・アクセス: 台灣好行バス862で「朱銘美術館」下車
・TEL: (02)2492-6516
・営業時間: 5~10月 10:00-18: 00(最終入場17:00)、11~4月 10:00-17: 00(最終入場16:00)
・定休日: 月曜日(旧暦の元旦前後に約10~20日間お休み)
・予算: 大人350元、学生・65歳以上320元、 障がい者180元 、6歳以下の児童 無料
・URL: http://www.juming.org.tw/opencms/juming/index.jsp
今回、Taipei Fun Passをフル活用して旅行をしました。間違いなくお得でした。また、台湾のバスに乗るときはおつりが出てこないのでいつもストレスでしたが、これがあることでそのストレスから開放されます。また、MRTに乗るときも毎回乗車券を買わなくていいので、時間の短縮にもなりました。
移動が多い台北旅行をするときは、おすすめのカードです!お試しあれ!
■ Taipei Fun Pass
・URL: https://funpass.travel.taipei/
地球の歩き方書籍編集部 曽我 将良