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トルクメニスタンの「地獄の門」へ

地球の歩き方aruco編集部

更新日
2019年4月19日
公開日
2019年4月19日
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メラメラと燃える炎に見入ってしまう

昨年末にトルクメニスタンの「地獄の門」に行ってきました。カラクム砂漠の中央、旧ソ連時代の1971年に起きた落盤事故でできた巨大クレーターから天然ガスが噴き出し、その時に有毒ガスの噴出を防ぐため火をつけたところ何十年も燃え続けているそう。その様子がまるで地獄の業火のように見えることから「地獄の門」と名づけられたとか。凄い炎が吹き上げる側に人物が立っている写真が最近SNSで頻繁にアップされているけれど、本当にあんなに近づいて大丈夫なの? ちょっと怖いな~と思いながら訪れると、意外な姿に出合えました。

炎が意外に少なくて拍子抜け⁉

砂漠にぽっかりと空いた巨大クレーター@istock

ウズベキスタン国境の街からクレーターまで、砂漠の中を車で4時間ほど走ると、突如大きな穴が見えてきました。でも夕方頃到着し、日があるうちは、それが「地獄の門」であることがわかりませんでした。というのも、炎が少なく、写真で見ていたイメージとはかけ離れていたからです。でも夜になるにつれ、真っ赤な炎が際立って見えてきました。

直径60m、深さ20mの巨大クレーター@istock
中央の炎が一番大きい

SNS映え写真撮影&瞑想タイム♪

赤と黒のコントラストと人物シルエットをパシャリ!@istock
クレーターを見下ろすショットはお約束@istock

実際に炎やガスはそれほど激しくないので、側まで近づくことができ、何時間でもいられます。そして砂漠の中周りに光がなく、写真に撮ると、炎の赤さが巨大な穴全体に広がっているように写り、とても幻想的。真っ黒な周囲や人物とのコントラストから、工夫次第でとてもフォトジェニックな写真がたくさん撮れるはず。

何時間でも見ていられる静かな炎@istock

また、そこら中から噴き出す静かな炎は、「地獄の業火」というよりは巨大なキャンドルの炎のよう。ずっと見ていられて、ちょっとした瞑想気分に。そして冬に行っても炎の周りはあたたかく、薪にあたっているようで心地いい。気がつくとクレーターに着いてから3時間も経過していて、慌てて近くのテントに戻り夕食をとりました。

砂漠のテントで一夜を明かし帰路へ

モンゴルのゲルのような遊牧民のテントで眠る@istock

クレーター近くのテントで一夜を明かし、早朝に車で街に戻る。朝にはクレーターの周りや穴の中までたくさんの鳥がチュンチュンと鳴きながら飛んでいて平和そのもの。荒々しい「地獄の門」というネーミングとはかけ離れた雰囲気でした。

日中クレーターを見ると「地獄の門」とは思えない
車に乗ってまた砂漠を縦断する

ウズベキスタンと一緒に訪れるのがおすすめ

美しいブルーのモザイク建築が残るウズベキスタン@istock
荘厳な建築の数々を見学したい@istock

今回は、2018年からツーリストビザが不要になり、夏季には成田からの直行便も飛んでいるウズベキスタンから国境を越えてトルクメニスタンに入りました。シルクロードの交差点として栄え、青の都サマルカンドなど、エキゾチックで荘厳な建造物の数々が見ごたえたっぷり。今注目の国なので、ぜひ一緒に!

また、「地獄の門」から噴出するガスは年々と減ってきているようなので、気になる人は早めに行くのがおすすめです。

aruco編集部 池田祐子

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