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【編集部のこんな旅】 南米パタゴニア旅行 第3回 ようやく灯台にたどり着きました!編
2020.9.18
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2012年12月23日から2013年1月6日まで、南米大陸のアルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア地方を、ゲストハウスやB&Bに宿泊し、長距離バスを乗り継ぎ旅行した記録となります。旅行の目的は人それぞれ、旅行それぞれだと思いますが、この旅行の目的は、『ブエノスアイレス』という映画のロケ地となり、“世界最南端の都市”ウシュアイアからツアーで訪れることができるエクレルール灯台をひとめ見てみたい! というものでした。第2回の今回は、プエルト・パタレスの町と、パイネ国立公園でのトレッキングを紹介します。
第1回をご覧でない方は、「【編集部のこんな旅】 南米パタゴニア旅行 第1回(全3回) 氷の上を歩いてみました!編」をご覧ください。今後、同地方を訪れる方の参考になるようであればうれしいです。(※当レポートは旅行当時のメモをもとに構成しています。現地の状況が大きく変化していることが予想されますので、ご旅行を計画の際には、最新情報を入手の上、計画を立ててください。)
8時30分、エル・カラファテのバスターミナルを出発し、プエルト・ナタレスへ向かいました。13時30分頃には着く予定が、アルゼンチンからチリへの国境越えの手続きに時間が掛かったことなどにより、16時頃の到着となりました。国境越えはアルゼンチン側で書類審査があり、チリ側では書類審査に加えて、荷物チェックが行われました。
プエルト・ナタレスはパイネ国立公園でトレッキングをするトレッカーたちが拠点にする町となっています。町にはバス会社、旅行会社、アウトドアショップ、スーパーマーケット、両替商、レストラン、ホステルなどがひしめき合っています。トレッカーは格子状に広がる町を行き来しながら、必要な手配をしていくことになるのですが、自ら旅を組み立てている感覚を味わうことができ、否が応でもトレッキングへの期待が高まります。僕も、パイネ国立公園までのバスの予約、山小屋の予約、次の目的地となるプンタ・アレーナスまでのバスの予約をする必要があり、町を右往左往しました。
ウルティマ・エスペランサ湾に面したペドロ・モン通りは遊歩道が整備されています。町なかのぐるぐる歩きに疲れたときの“避難”に最適でした。吹き抜ける風が心地よく、どれだけでも歩きつづけられそうでした。
8時頃、ホテルの前でパイネ国立公園行きのバスにピックアップされ、1泊2日のパイネ国立公園でのトレッキング体験がスタートしました。アマルガ湖の公園入口にたどり着いたのが10時すぎ。「ラス・トーレス」ホテル行きのバスに乗り換え、到着した地点からトレッキングスタート! プエルト・ナタレスで事前に予約した山小屋(レフヒオと呼ばれています。僕が宿泊したのはチレーノというレフヒオ)を目指しました。
頂きに雪が残る山々が前方にそびえ、振り返ると遥か彼方まで広がる平原と湖。。。スケール感のある風景を堪能しながら、歩くことができました。
山小屋に到着したのが14時。屋外にはキャンプスペースが併設され、休憩用のベンチもありました。屋内はフロントに長テーブルが配置されたレストラン、奥に2段ベッド(一部は3段ベッド)が格納された就寝用の部屋とトイレとシャワーがセットになった部屋がありました。シンプルな作りですが、機能的で居心地がいい空間でした。
余分な荷物を置いて、少し休憩した後、再出発。トレッキングのハイライトであり、パイネ国立公園を代表する名所である3本の岩峰、トーレス・デル・パイネを近くに望めるというポイントを目指して歩きます。
トレイルは森の中へつづいていました。色素を抜かれたかのように白茶けている木々が横たわっており、木の墓場のよう。木の幹に強く回転が加わっているのも特徴的でした。
森を抜けると、岩場でした。所々に低木が風に耐えながら立っている以外は、巨大なものから小さなものまで、岩と石が斜面に転がっていました。ジグザグに這わされたトレイルを登っていくと、いよいよトーレス・デル・パイネとのご対面。手前に湖があり、奥に三本、屹立するトーレス・デル・パイネは「神々しい」という言葉が誇張でないと感じるほど荘厳でした。
翌朝、山小屋から歩きはじめアマルガ湖の公園入口に戻りました。バスでプエルト・ナタレスに帰り着き、さらにプンタ・アレーナスにバス移動。プンタ・アレーナス到着した時には、23時になっていました。第3回はプンタ・アレーナスの町から紹介をはじめます。