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ベトナムの首都ハノイからのショートトリップツアーといえば、世界遺産ハロン湾が有名ですが、近年人気急上昇中なのが、ニンビンのクルーズツアー。2014年にベトナム初の自然と文化の複合世界遺産に登録され注目されて以来、訪れた人々の満足度の高さから人気が加速中。「ハロン湾よりもよかった!」との声も多数。その魅力をご紹介します。
ハノイから南へ100km、車で約90分の所にあるニンビン市。その西部にある古都ホアルーが観光拠点となります。10~11世紀にかけてベトナムの王都がおかれたホアルー、奇岩の絶景が広がるチャンアンやタムコックなど、これらの周辺エリアが「チャンアン複合景観」として世界遺産に登録されています。
なかでも観光客のいちばんのお目当ては、チャンアンやタムコックの奇岩地帯をのんびり小型ボートでめぐるクルーズ。どちらも手漕ぎのボートでのんびり進むので、大自然が全身で体感でき、開放感いっぱいで気持ちいい!
定番のチャンアンは鍾乳洞の数が多く、ぼうけん感が楽しめ、タムコックは人が少ないので、より静かにのんびりクルーズが楽しめます。このあたりの田園は2期作を行っているので、3月か6月の田植えのあとだと、グリーンの稲の絨毯が水路周辺を埋め尽くし、さらに風光明媚な姿を見せてくれます。
ベトナムの奇岩風景というと、ハロン湾のクルーズツアーが有名ですが、ハロン湾は大型のクルーズ船で大きな湾を見学するので、また違った雰囲気が味わえます。
ぜひ両方訪れて、比較してみてください。
複合世界遺産のニンビンは、見どころのバラエティが豊かです。ダイナミックな奇岩をクルーズで外から眺めたら、内部にも突入! カラフルにライトアップされた鍾乳洞を手こぎボートで進みます。鍾乳石をま近に感じられてぼうけん感たっぷり。
また、自然だけではなく、奇岩地帯にはりつくように造られた洞窟寺や、アジア最大級の山寺、かつての王都ホアルーの祠など歴史・文化的に貴重な建築もたくさんあります。
特にニンビンの中心部から北西に18kmの小山に建てられたバイディン寺は、あらゆるものが規格外の大きさの仏教のテーマパーク。東南アジアいちの広さを誇る敷地内には、高さ10m重さ100トンのアジア最大の金銅仏、ベトナムいち大きな鐘楼や五百羅漢など見どころ盛りだくさんです。
ハノイからの日帰りツアーによって、訪れる場所が異なるので、事前にチェックしてから申し込んでみてください。
最近人気急上昇の絶景スポットが、タムコックとチャンアンの中間あたりに位置するムア洞窟の頂上。石灰岩の鍾乳洞があり、裏山の頂上からはタムコックの奇岩と田園風景の大パノラマが見渡せます。
頂上までは450段の階段を上るので、スニーカーなど歩きやすい靴と服装で行きましょう。
ハノイからの通常の日本語ツアーではまだ組み込まれていることが少ない秘境なので、旅行会社にアレンジの相談をするか、個人で訪れてみてください。
大自然と古都の風情、たくさんの魅力を堪能できるニンビンは、訪れる季節によってもさまざまな姿を見せてくれます。自分の好みにあったスポットや時期を選んで、その魅力を存分に味わってみてください。
aruco編集部 池田祐子