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美しいたたずまいや豪華絢爛な装飾で訪れる人の心を魅了する城と宮殿。夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれる夜間限定のイベントやショーが行われることもあるので、日中の見学だけではもったいない!日没後にも異なる魅力を放つ城と宮殿を3件紹介します。
ノイシュヴァンシュタイン城は、バイエルン国王ルートヴィヒ2世が19世紀の後半に築いた城です。東京ディズニーランドにあるシンデレラ城のモデルのひとつといわれるように、おとぎ話から出てきたような姿はどこから見ても絵になる美しさ。特に渓谷に架かるマリエン橋の上や、テーゲベルク山に登るロープウェイの途中は、人気の撮影スポットとして知られています。
城が建つのは、拠点となるフュッセンの町から4kmほど離れたところ。町の中から城を見ることはできません。城のライトアップを満喫しようと思ったら、城の麓にある村、ホーエンシュヴァンガウに宿泊するのがおすすめです。村にはキャッスル・ビューが自慢のホテルがいくつかあり、テラスや部屋のなかから心ゆくまで城の眺めを楽しめます。また、ホーエンシュヴァンガウの村には、ホーエンシュヴァンガウ城というルートヴィヒ2世の父が建てた城もあり、優美な姿をみせてくれます。夜の散歩を楽しみながら、両方の城の夜景が楽しめるのもうれしいところです。
■ノイシュヴァンシュタイン城
・住所: Neuschwansteinstraße 20, Schwangau
・アクセス: ミュンヘンからフュッセン駅まで列車で約2時間。駅からバスまたはタクシーでチケットセンターまで10分
・営業時間: 4/1〜10/15 9:00〜18:00、10/16〜3/30 10:00〜16:00
・URL: https://www.neuschwanstein.de
ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教という3つの宗教の聖地であるエルサレム。旧市街にはエルサレム神殿の跡で、ユダヤ教徒が祈りを捧げる「嘆きの壁」、イエスが磔刑に処せられたゴルゴタの丘に建つ「聖墳墓教会」、イスラームの預言者ムハンマドが昇天したとされる場所に建つ「岩のドーム」などがあり、数多くの巡礼者や観光客が訪れます。
エルサレム旧市街は壁に囲まれた城壁都市。西門であるヤッフォ門から登って城壁めぐりが楽しめます。そのヤッフォ門の隣に建つのが「ダビデの塔」という要塞。現在は歴史博物館になっており、夜になると城壁をスクリーンにみたてたプロジェクション・マッピングによる音と光のショーが行われます。30分ほどのショーは、旧約聖書の時代に始まり、ローマ、ビザンツ、イスラーム、十字軍などの時代を経て、現在までの4000年にわたる壮大な歴史を紹介。悠久の歴史を誇る聖都の夜を彩るのにふさわしいアトラクションです。
■ダビデの塔 音と光のショー
・住所: Tower of David, Museum of the History of Jerusalem, Jaffa Gate, Jerusalem
・アクセス: エルサレム旧市街、ヤッフォ門を入った右側
・営業時間: 不定期。公式ウェブサイトでスケジュールの確認、チケットの購入が可能。荒天時は中止
・URL: https://www.tod.org.il
韓国の首都ソウルは、かつては漢陽(ハニャン)という名で、14世紀末以来、朝鮮王朝500年の王都でした。正宮である景福宮(キョンボックン)をはじめとして市内には朝鮮王朝時代の宮殿が残り、主要な5つの宮殿は五大古宮と呼ばれています。なかでも昌徳宮(チャンドックン)は、保存状態が極めてよく、五大古宮のなかで唯一世界遺産に登録されている宮殿です。宮殿の北側には伝統的韓国式庭園の傑作として名高い後苑(フウォン)が広がっています。
昌徳宮では春と秋に「月明かり紀行」と題した夜間の特別観覧ツアーが行われます。殿閣のライトアップが見られるだけでなく、伝統音楽の演奏や伝統舞踏の披露なども行われる見応えたっぷりの2時間で、朝鮮王朝の華やかな宮廷文化に触れることができます。現在はコロナ禍のため、ツアーは開催されていませんが、再開時にはぜひ足を運んでみたいイベントです。
■昌徳宮 月明かり紀行
・住所: 99, Yulgok-ro, Jongno-gu, Seoul
・アクセス: ソウル地下鉄3号線「安国駅」下車
・営業時間: 通年春と秋に催行される。要予約
・URL: https://www.chf.or.kr
世界の歴史を見守ってきた各国の城や宮殿、城塞都市。その見るべきポイントから、建築内部の見学可否やアクセスなどの情報まで詳しく解説。世界遺産に登録されている美しい宮殿や城塞都市、映画の舞台になった城など、旅気分を楽しみながら、世界の知識を深められる1冊です。
■世界のすごい城と宮殿333 一度は訪れたい魅力的な建築・史跡を旅の雑学とともに解説の内容紹介
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080167600
TEXT: どんぐり・はうす 平田 功
PHOTO: どんぐり・はうす、iStock
※当記事は、2021年7月20日現在のものです
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