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マスク無し、ソーシャルディスタンスもほとんど気にせずに、多くの人が自由に行き交うストックホルム。「コロナ禍であることを感じさせないほどの雰囲気がある」と、地方から旅行に訪れた方やストックホルムに引っ越してきたばかりの方からよく耳にします。
10月1日現在のワクチン2回目接種完了率は77%を超えています。感染者数は日々800人程度で推移していて、昨年の同時期と比較すると微増していますが、ICU入院患者数や死亡者については同程度で、5人前後で推移しています。
9月29日~、新型コロナに関わる行動制限がさらに緩和され、8月末に比べると電車などの公共交通機関はもちろんのこと、街中にも人がより多く戻ってきた印象を受けます。
今回の制限緩和によって、最も恩恵を受けているのがカルチャー、そしてスポーツなどのエンターテインメント分野です。そんなストックホルムの最新状況を現地からお届けします。
これまでは屋内か屋外か、また座席の有無によって、収容上限人数が細かく決められていました。さらには1グループ8人まで、各グループ間は1メートル空けるように決められていました。
9月29日以降は、グループの人数制限や各グループ間のソーシャルディスタンスも廃止され、各施設の最大収容可能人数まで集客が可能となりました。
ただし、15,000人以上を集客する大型イベントでは今後ワクチンパスの提示が原則求められる予定です。
9月29日以降は続々イベントが企画されていて、有名なスウェーデン歌手がゲリラライブを行ったり、10月2日・9日にはストックホルム市主催の音楽ライブが王立公園で実施されたりと活気を取り戻してきています。スポーツにおいては、シーズンをむかえるアイスホッケーのアリーナ観戦も可能となり、また10月9日には2年ぶりにストックホルムマラソンが本格的に実施される予定となっています。
以前は、「屋内での飲食の場合、1グループ8人まで」という上限や、「屋内外問わず各グループ間1メートルの間隔を空ける」という規制がありましたが、これが今回の緩和によってなくなりました。ただし、飲食店は2022年1月まで引き続き、混雑を避けたり、ソーシャルディスタンスを保つといった感染防止への責任が求められ、違反すると、営業停止などの処分が科される場合があります。
緩和されてから、何度か飲食店を利用しましたが相変わらずにぎわっています。予約なしに人気のある飲食店を利用できないといった状況が戻ってきています。
可能な限りリモートワークが推奨されてきましたが、「職場復帰をしても構わない」というルールに変わりました。そのため、公共交通機関の利用者や道路の交通量は増えてきているようです。
今回緩和されたのはスウェーデンが実施している「新型コロナ緩和政策」の5段階中4段階目の内容で、残る5段階目はいつ実施されるか今のところ決まっていません。
そのため、
・混雑を避けること
・手洗いの徹底
・ソーシャルディスタンスを保つこと
・自身、あるいは同居する者が新型コロナの症状がある場合は外出しないこと
といった対策は個人、そして事業者においても引き続き求められています。
また、現在最も有効な対策とされていることは新型コロナワクチンの接種であり、それが強くすすめられている状況です。そのため、2回接種が完了していない者は、リスクグループや70歳以上の方とのソーシャルディスタンスを保ったり、接触を避けたりするようになっています。
スウェーデン居住者に対し、これまで新型コロナに関して一部の国に限定して解禁されていた不要不急の国外旅行が、10月1日から全世界に拡大し、自由な旅行が可能となりました。今後は、旅行の需要がさらに拡大されることが期待されています。
ただし、多くの国からのスウェーデン入国が今もなお原則禁止となっていて、日本もその例外ではありません。日本から訪れると、驚くような状況や日常が広がるスウェーデンかと思いますが、もし、スウェーデンを訪れることができる日が来たら、体験してほしいです。
美しい自然の景色と都市デザインを楽しむことができる北欧の国々。本書では、各国の自然と都市の両方の魅力を充分に味わうことができるよう、ところどころに特集記事やコラムを掲載しています。各国の地方都市もしっかりと紹介しています。
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※当記事は、2021年10月3日現在のものです
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html