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【イギリス・ロンドン 旅の最新事情】レストラン、カフェ、パブは今どうなってる?安心して利用するためのヒント

小野 雅子

小野 雅子

イギリス特派員

更新日
2021年10月12日
公開日
2021年10月12日
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少しずつ人出が戻りつつあるロンドン

イギリスは、世界に先駆けてコロナ予防ワクチン接種を推進してきたことから、いまや16歳以上の国民の90%が少なくとも1回目の接種済み。2回とも接種済みという人も同じく80%以上にものぼります。それに伴い今年の夏から規制緩和が進み、これを書いている2021年10月10日現在では公共施設でのマスク着用も任意となりました。そんな昨今におけるロンドン市内でのレストランやカフェ、パブの現況をレポートします。

客足が戻りつつあるレストラン業績回復への努力

ケンジントンにあるジャパンハウス内の日本食レストラン

先日ロンドンのケンジントンにあるジャパンハウスに行ってきました。ここは日本の外務省が主導する、日本文化や旅行などを現地の人々に広めていくための総合文化施設。

1階のギャラリーでは現在2020東京五輪のロゴデザインで一躍有名になった野老朝雄展を開催しており(2021年7月15日~同年11月15日まで)、伝統美とモダンセンスが融合された作品群を展示しています。

とはいえジャパンハウスに行った本来の理由は、2階にある日本食レストラン「Akira(明)」で友人とランチがてら会うため。去年春から今年初めまで合計3度ものロックダウンが繰り返されたので、実に久々の再会でした。

予約しておいた時間にお店に向かうと、カウンター前に手指の消毒ジェルが設置されていたので使用。現在では室内でのマスク着用は法的に義務付けられていないもののシェフや給仕の人々は全員、またお客さんのほとんどがテーブル着席まではマスクを着けている人が多かったです。

ところでロンドンに数ある和食レストランのなかからこのお店を選んだ理由のひとつは、10月末までランチのお弁当メニューが半額キャンペーン中だったから。筆者と友人も含めロックダウンが緩和されたとはいえ、最近めっきり外食する機会が減ったのは事実。コロナ禍で大きな打撃を受けた外食産業が、いったん遠のいた客足を呼び戻すためさまざまな工夫をしているのがうかがえました。

■レストラン「明(Akira)」
・住所: Japan House, 101-111 Kensington High St, London W8 5SA
・最寄り駅: ハイストリート・ケンジントン駅から徒歩1分
・営業時間: 12:00~16:30、18:00~23:00
・定休日: 日・月曜
・URL: https://www.japanhouselondon.uk/eat/restaurant/

英国ならではの社交場パブ密にならない工夫がカギ

客席間にパーテーションのある店も

イギリスでは従来から、社交の場として欠かせない存在パブ。日本ではパブというとお酒を飲む人だけが集うイメージが強いですが、実はカフェやファミレスのようにも利用できて使い勝手がよいのです。

今年の夏に規制緩和される前までは「トラック&トレース」という、利用者やスタッフからコロナ感染者が出た場合に備えた追跡システムへの同意などが必要でしたが、現在は不要。前述のレストランと同じく入店に際して特に規制はありません。

たとえば英国でチェーン展開しているパブ「ウェザースプーン」に入ってみて気付くのは、やはり入口やカウンター、そして店によっては各テーブルなどに手指用の除菌ジェルが設置されている点。密を避けるためテーブル間にパーテーションを設けているお店もありますが、あくまでも経営者サイドの判断に任せられています。

なおイギリスでは公共室内での禁煙は全面的に禁止されている事もあり、野外席を設けているパブも少なくありません。コロナ予防の規制強化中でも野外席ならば営業できる期間があったのは、多くのパブにとって不幸中の幸いだったと言えるでしょう。

■パブチェーン「ウェザースプーン(Wetherspoon)」
・住所: 英国全域にて展開
・営業時間および定休日: 店舗による
・URL: https://www.jdwetherspoon.com/

すっかり市民生活の一部となったカフェの今

イギリス最大手カフェチェーン「コスタ」

筆者がイギリスに来た30年ほど前はあまり普及していませんでしたが、今や生活の一部として溶け込んでいるカフェ(コーヒーショップ)。なかでも国内最大手チェーンは、英国内に2,600以上の店舗をもつ「コスタ(Costa)」。「スターバックス」が1,000店舗ほどであることを見ると、その優勢ぶりがうかがえますね。

こちらも現在では、レストランやパブと同じく入店に際して厳しい規制はありません。しかし飲み物や軽食を注文するためのカウンターには利用客とお店のスタッフを隔てるパーテーションが設けられているお店が圧倒的に多いこと、そして任意となった今でもスタッフのマスク着用率が非常に高いのは安心材料といえるでしょう。

もちろん上記の内容は、当記事を執筆している2021年10月現在のもの。今後もし感染率の上昇が看過できなければ、また状況が変わるかもしれません。

英国も日本も、引き続き一人ひとりができる範囲の予防を心がけ、安全に過ごしていくことが大切ですね。

■「コスタ(Costa)」
・住所: 英国全域にて展開
・営業時間および定休日: 店舗による
・URL: https://www.costa.co.uk/

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※当記事は、2021年10月10日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

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