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タイ北部最大の街チェンマイは、悠久の時が流れるタイの京都と言われる美しい古都。バンコクから約700キロ、飛行機だと所要約1時間10分でアクセスできます。コロナ以前は、観光都市として多くの旅行者でにぎわっていましたが、ここ数年は観光客が激減。入国後の規制緩和を受け、今のタイの様子を見るために、3月末~4月頭までチェンマイを訪問。変わらない街の魅力とおすすめグルメやホテル、ショッピングスポットをご紹介します。
諸手続きが緩和されて、コロナ真っ只中の時期に比べればかなり入国が簡単になったものの、Test&Goという隔離プログラムに従いタイ到着初日はバンコクでPCR検査付きのホテルに滞在し、結果が出るまでホテルで待機する必要があります。通常到着当日もしくは翌日午前中に結果が判明し、陰性であればバンコクを午後出る便などででチェンマイへ移動することができます。
※上記情報は2022年3月時点。タイ及び日本の出入国に関しては、必ず最新の情報をご確認下さい。
しっとりした緑に覆われた山並みが続くタイ北部の中心となる街チェンマイ。1900年代初頭にタイ王国の支配下に入るまでは、タイ北部一帯を治めるラーンナー王朝と呼ばれる半独立国家の首都でした。ラーンナー様式と呼ばれる独特な様式の寺院や美しい工芸品、そしてタイ北部料理など、タイ随一の大都会バンコクとはひと味違う楽しみを見出すことができます。まずはおすすめのレストランとともにチェンマイで食べるべきグルメをご紹介!
チェンマイ周辺で食べられているタイ北部料理の特徴は、主食は蒸したもち米、おかずにはまるで野草のような野趣あふれる野菜やたけのこ、きのこなどの山菜、そして獣肉など山の幸を多用し、香りも辛味も強い料理も見られます。タイ北部で人気の食材で、今回訪れたちょうどこれから暑くなる時期に旬を迎えるのが赤アリの卵「カイ・モット・デーン」。大きめのご飯粒のような見た目で、それ自体に味はほとんどなく、噛んだ際のぷちぷちした食感を楽しみます。スープに入れたり卵焼きに混ぜ込んだりと、いろいろな料理の具になります。この時期チェンマイを訪れる機会があったら、ぜひ試してみて下さい。今回は庶民派の店、中級店、やや高級な店と人気タイ北部料理店3軒で食事をする機会があり、馴染みやすい雰囲気作りや高級感のある盛り付けなど、店ごとの工夫もよくわかりました。
画像の料理のお店
■Harn Tung Chiang Mai
・住所: 63/9 Soi Suthep
・URL: https://www.wongnai.com/restaurants/12937df-ฮ้านถึงเจียงใหม่-เชียงใหม่
そしてチェンマイといえば、日本人にも人気のカレー麺「カオソーイ」は外せません。有名店がたくさんあるので、食べ歩いて好みの味を見つけましょう。なおカオソーイのお店は、午後2時か3時頃にしまってしまうところが多いので、どうかご注意を。
画像の料理のお店
■Khaosoi Mae Manee
・URL: https://www.facebook.com/khaosoimaemani/
機能的なシティホテルもいいけれど、チェンマイに来たらぜひ泊まってみたいのがリゾートホテル。森と山に囲まれていたり、市内を流れるピン川沿いに優雅なガーデンテラスを持っていたり、チェンマイのリゾートホテルは立地もスタイルもさまざまです。どこのリゾートにもほぼ共通して見られるのが、建物の外観や内装随所に施された、タイ北部独特のラーンナー様式をモチーフにした装飾。モダンで快適な現代ホテル建築や設備とラーンナー様式デザインの融合は、いかにもチェンマイに来たなという気持ちを見るものに起こさせます。そして、チェンマイの人々が、地元の文化に強い愛着と誇りを持っているのが感じられます。
画像のホテル
■Na Nirand Romantic Boutique Resort
・URL: http://www.nanirand.com
古都チェンマイは、伝統的に工芸品作りが盛ん。村の女性が手作りした素朴な小物や、アーティストが手掛けるデザイン性の高いアクセサリーなどが、多くの旅行者を魅了しています。手織りの布は古くからタイ北部で生産されてきました。山に住む山岳民族や、あるいは村によっても独特の意匠や柄があり、美しい染めやなめらかな手触りにもうっとりさせられます。シルバー製品はアクセサリーとしても手頃。手の込んだ精緻な細工の装飾はつい見惚れてしまいます。旧市街のラーチャダムヌーン通りや、チェンマイ大学から北へと伸びるニマーンヘーミン通り周辺には多数のショップが集まっており、散歩がてら買い物が楽しめるのでおすすめです。
画像のショップ
■ByDesign
・住所: 145 Soi 5, Ratchadamnoen Rd.
チェンマイ郊外の見どころとして、大自然の造形2ヵ所を見学しました。ひとつはチェンマイの南、ラムプーンにあるワット・プラ・プッタバート・プラタート・イン・カウェーン。ミャンマーのチャイティーヨー・パヤー(ゴールデンロック)同様、岩の上に別の岩が落ちそうで落ちないバランスで乗っており、そこにブッダの力を感じた地元のカレン族が岩を仏塔に見立てて祀ったものです。金泥を塗られてまばゆく輝く黄金の岩は、山上から仏陀の教えで四方をあまねく照らしているかのようです。もうひとつはチェンマイ北部にあるチェンダーオ洞窟。山中に開いた入口から続く大きな鍾乳洞で、内部にはところどころ仏像も祀られており、神秘的な雰囲気。明かりのない枝洞窟もあり、そちらはランタンを持ったガイドさんの案内で見学できます。
画像の仏塔
■Wat Phra Phuttabat Phrathat In Khawen
・URL: https://www.facebook.com/พระพุทธบาทพระธาตุอินทร์แขวน-ลำพูน-1607532416189623/
そしてチェンマイ郊外は、おしゃれカフェが次々にオープンするカフェ好き大注目のエリアとなっています。地元チェンマイやチェンラーイ産の豆を使った、味にも店の作りにも凝ったこぢんまりしたかわいらしいカフェが、少し通りを走ると次々に現れます。郊外の見どころやリゾートホテルを訪れる際には、途中見かけたカフェに立ち寄ってみてはいかがでしょう。きっとおいしい一杯が待っています。
画像のカフェ
■Hoklhong
・住所: Chiang Dao
・URL: https://www.facebook.com/Hoklhong-401206493405812/
大都会バンコク、世界遺産スコータイ、古都チェンマイ、人気リゾート・プーケット……。初心者からリピーターまで、タイでかなえたい夢が、全部実現できるパーフェクトガイド。巻頭では大好評の「したいこと ベスト10」やグルメ特集に加え、「色で旅するタイ寺院」も大特集。色彩豊かなタイの旅に彩りを添えます。
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※当記事は、2022年4月14日現在のものです
取材協力: タイ国政府観光庁
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック タイ』編集担当 水野 純
PHOTO: 水野 純
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記を参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
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