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2022年6月より日本の水際措置が見直され、国際的な人の往来再開に向け、一部の国・地域からの入国者に対する入国時検査の免除などが行われています。またフランスでは、5月に今まで義務だった公共交通機関のマスク着用も解かれました。現在の様子をお伝えします。
2022年5月16日から、フランスではそれまで義務が続けられていた公共交通機関でのマスク着用の義務が解かれています。医療機関などでは引き続き義務となっていますが、旅行をする上ではマスク着用が義務である場所がなくなりました。そのため地下鉄、バス、TGVなど長距離高速鉄道、国内線のフライトではマスク着用率がとても低くなっています。
また飲食店や文化施設など、屋内公共スペースでのマスク着用義務は、2022年3月14日より解除されています。一部飲食店では、席の間隔を開けるなど感染対策を行なっている店舗もありますが、多くの場所ではコロナ前とほとんど変わらない様子に戻っています。
観光客も随分戻ってきています。少し前まではヨーロッパ域内および北米からの旅行客ばかりでしたが、最近では韓国などアジア方面からの旅行者も見る機会が増えました。パリ市内の各観光スポットはすでに賑わっており、ポストコロナの観光需要を実感させます。イベントなどもすでに復活していて、経済が再び回り出しています。
日本からパリへ行く際の制限は、現在とても軽いものとなっています。フランスは海外の国と地域を、感染状況によって「緑」「オレンジ」「赤」と3段階に分類しています。日本はもっとも軽度である「緑」に分類されています。
緑の国からフランス入国する場合で、ワクチン接種済みであれば(ワクチン接種証明書を所持していれば)、制限はほぼありません。ワクチン未接種の場合は、出国72時間以内のPCR検査または出国48時間以内の抗原検査の陰性証明、もしくは新型コロナに罹患した際のPCR検査または抗原検査の11日以降6カ月以内の陽性証明が必要です。
これらにルールに加えて「欧州デジタル式旅客位置情報フォーム(dPLF)」の記入が必須となっています。これはフランス渡航する全ての人が入力する必要のある書類で、オンラインでも提出できます。
日本は2022年6月1日から、海外の国や地域を「赤」「黄」「青」の3つに分け、その区分に応じて日本入国の際の水際対策を行なっています。フランスからの日本入国は、もっとも軽度である「青」です。
青の国から入国する際は、ワクチン3回目接種の有無によらず、入国時の検査は行われません。入国後の自宅等待機もありません。ただし、滞在国(フランス)を出国する前72時間以内に実施した検査証明書(新型コロナ陰性である証明)は引き続き必要です。MySOSアプリのインストール、健康フォローアップ、誓約書、質問票Webなども以前と同様に求められます。
検査証明書は、2022年6月1日以前と同じく、MySOSアプリから事前提出できます。事前提出していれば、日本の空港に着いた際に検査証明書などの提出手続きを早く終わらせることができます。
[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/
このように一時期と比べてフランス渡航のハードルは随分下がりました。休暇を取ってフランス旅行の計画を練ろうかと考えている人もいるかと思います。ただ、1つだけ注意点があります。フランス出国前に必要な新型コロナ検査です。
ここで陽性が出てしまうと日本へ戻るフライトに乗れず、フランスで一定期間とどまる必要があります。そのため、あまり考えたくはないですが、万が一の可能性も考慮しつつ予定を組むことをおすすめします。
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※当記事は、2022年6月1日現在のものです
〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html