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2006年以来約55シリーズにのぼる御朱印本を発行してきた「地球の歩き方 御朱印シリーズ」。編集部がおすすめする、絶景をテーマにした図鑑 『一生に一度は参りたい! 御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑』 のなかから新年の初詣に絶対オススメの絶景寺社を全国から厳選してご紹介します。壮大な作りの本殿をはじめ境内から絶景が望める寺社、神々しいご来光が望める神社など、見晴らしのよい一年を期待できそうな眺望の寺社は、御利益もたっぷりです!
まずは関東エリアの神社から。こちらは神奈川県の森戸海岸の岬に立つ、葉山の総鎮守。源頼朝が創建し、以来、鎌倉幕府の要人の信仰を集め、現在も開運厄除け、縁結びや子宝の神様として崇敬されています。景勝地としても知られ、境内からは青い海が一望でき、天気がよければ富士山も望めます。特に夕日が美しく、「森戸の夕照」として「かながわの景勝50選」に選定されました。
本殿の裏手、岩上に枝を広げる見事な松の木が「千貫松」。源頼朝がほめたたえたという言い伝えがあります。
「森戸の夕照」として賞賛される名島の夕景はとてもロマンティックです。
続いて、ダイナミックな自然と一体化した岩手のスポットをご紹介。こちらはおよそ1200年前、征夷大将軍の坂上田村麻呂が蝦夷征伐の成功を祝い、毘沙門天の加護に感謝して開いたお寺です。境内は御神域とされているため、鳥居が設けられ凛とした空気がただよいます。崖にはりつくように立つ毘沙門堂は、京都の清水寺を模した懸造りです。
強力な金運の御利益があるといわれる蝦蟆ヶ池辯天堂。池にすむ生き物は辯財天の使いとされています。
平安時代後期に戦没者を弔うために彫られたという岩面大佛も必見です。
新年の願いを込めてだるまを頂くのもおすすめです。こちらは中国禅宗の開祖、達磨大師の教えを受け継ぐ禅宗のお寺。眉毛はツル、鼻から口ひげはカメと、顔に吉祥を表現した縁起だるま発祥の地として有名。200 年ほど前、天明の飢饉で苦しむ農民の副業にと、9 代目和尚が「一筆達磨像」をもとに張り子だるまの作り方を考案し、伝授したのが最初です。全国のだるまを展示した達磨堂や、ドイツ出身の建築家、ブルーノ・タウトが暮らした洗心亭も見どころ。お寺では縁起だるまに祈願をしてお札を張り授与しています。願いを込めて左目を書き入れ、願いがかなったときに感謝を込めて右目を入れるのが伝統です。
霊符堂内には北極星を神格化した北辰鎮宅霊符尊と達磨大師をお祀りしています。
静岡市にある久能山は山全体がいにしえからの聖域で、7世紀頃の推古天皇の時代から寺院が築かれ祭祀が行われていました。徳川家康公は生前から久能山を墓所とすることを望み、その言葉どおりに御遺骸は埋葬され、東照宮が建立されました。
御社殿の後方にある廟門から石段を上ると、御神廟があり、三代将軍家光が建立した石造宝塔は重要文化財に指定されています。
華麗な装飾が施された御社殿は国宝に指定されています。門前からは駿河湾の絶景が望めます。
「すみよっさん」の愛称で大阪の人々から親しまれる住吉大社は、全国2300社を数える住吉神社の総本社。国宝の本殿や住吉の象徴として名高い反橋(通称太鼓橋)など多くの見どころと文化財があります。ここでは「祓」を司る神様をお祀りしています。
神社建築史上最古の様式のひとつといわれる住吉造の本殿もじっくり見学しましょう。
(写真提供:住吉大社)
夏の参拝にもおすすめなのが京都・三室戸寺。御本尊は千手観世音菩薩で、西国十番の観音霊場です。境内には5000坪もの大庭園が広がり、50種2万株のアジサイ、2万株のツツジが栽培されています。夏には本堂前の「蓮園」にハスが咲き、秋になれば鮮やかな紅葉が境内を彩ります。本堂前には御影石造りの福徳兎像や、なでると金運に恵まれるという宇賀神像があります。
広大な敷地内には、有名なあじさい園、蓮園や、近畿随一の規模のつつじ園、重要文化財の十八神社本殿などがあります。
中国地方からは古事記に記された「因幡の白兎」を祀る神社をご紹介。白ウサギの傷を癒やしたことから皮膚病や傷に霊験あらたか。そして大国主命と八上姫の縁を取りもった神様として恋愛成就、あらゆる縁を結んでくださると信仰されています。参道のウサギ像に授与品の「結び石」を乗せて御祈願しましょう。
神話の舞台、白兎海岸は日本最古のラブストーリー発祥地。境内にはかわいらしいウサギの像がたくさんあります。
霊峰・五剣山が背後にそびえる香川県の八栗寺は、平安時代より悠久の歴史を刻む祈りの寺。商売繁盛、学力成就、良縁祈願など、人々へ「喜び」を届けるお聖天様(歓喜天)を祀る聖天堂から、「お迎え大師」が鎮座する展望台、鐘楼堂のアートな梵鐘まで、さまざまな御利益と見どころに触れることができます。
「お迎え大師」が鎮座する八葉蓮華の形の展望台からは、高松市郊外はもちろん、晴天時は金毘羅の象頭山や徳島県の剣山までも見渡せます。
境内の絶景スポットのひとつ「お迎え大師」像は大師堂に祀られる青年時代の弘法大使の模刻です。
福岡県にある、テレビCMで一躍有名となった創建約1700年の由緒ある古社。シンボルの大注連縄をはじめ、大太鼓、大鈴という「3つの日本一」や黄金の屋根など、崇高な力に包まれています。海まで一直線の参道が夕日に染まる光景は「光の道」と称され大変な人気ぶりです。
新年は美しい絶景と御利益いっぱいの寺社で拝んで、すてきな一年を送ってくださいね。
大人気の「地球の歩き方 御朱印シリーズ」編集部が、死ぬまでに一度は参りたい絶景寺社を352紹介! 霊験あらたかで美しすぎる寺社を厳選しました。神話や仏像鑑賞のポイント、初心者向け参拝講座など寺社の基礎情報も充実。
52 一生に一度は参りたい! 御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑
御朱印
2022/12/01発売一生をかけて制覇したい! いにしえの絶景をめぐる御朱印の旅へ ありそうでなかった、絶景寺社と御朱印をまとめた図鑑
一生をかけて制覇したい! いにしえの絶景をめぐる御朱印の旅へ ありそうでなかった、絶景寺社と御朱印をまとめた図鑑
※初回掲載2022年12月1日
TEXT | 『一生に一度は参りたい! 御朱印でめぐる全国の絶景寺社図鑑』編集担当