アメリカ入国時に必須、電子渡航認証システム「ESTA」記入の手引き
2023.5.8
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2021年に導入されるはずだった“ヨーロッパ版ESTA”であるETIAS(エティアス)が2024年から導入されます。ヨーロッパ(EU諸国)へ入国するにはビザの代わりにこの事前渡航認証システムへの申請が必要となります。ヨーロッパへの渡航を検討している方はこちらの記事を参考にETIASの申請手続き方法を確認しておきましょう(この記事は2023年6月時点の情報です)。
目次
ETIAS(エティアス)とは、"European Travel Information and Authorisation System"の略で、EU諸国へ入国する際に必要となる「事前渡航認証システム」のことです。
アメリカ入国時に必要となるESTA(エスタ)と同じように、一般的な旅行や短期ビジネスであればETIASを取得すればビザが不要となります。飛行機での入国だけでなく、船で入国する場合、バスや車で入国する場合にも必要となります。
一度申請して取得すれば、90日未満の滞在が可能となります。
この制度は当初2021年の導入予定でしたが、現在時点で2024年に延期となっています。
以下の27ヵ国に渡航する際にETIASの申請が必要となります。
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン、クロアチア
EU加盟国と微妙に国のラインナップが違うところが注意点。こちらの27ヵ国が最終目的地ではなく、トランジット(乗り継ぎ)する場合も事前の申請が必要となります。
また、導入後はサンマリノ、モナコ、バチカン、アンドラへ渡航する際もETIASが必要となります。いずれの国も対象国からの入国が条件となります。これら加盟国はシェンゲン協定(国境検査なしでの往来を許可する協定)の加盟国で、今後加盟国は増えることもあります。
ETIAS申請時に必要なものは以下となります。
ETIASの申請はオンラインでのみ可能で、電話や郵送での申請はできません。必ずPCやスマホ、タブレットなど、事前にインターネット環境を整えておきましょう。
また、申請の際はパスポートの情報も必要になります。パスポートをお持ちでない方は、渡航が決まった段階でパスポートを取得しておきましょう。すでにパスポートを持っている方も、顔写真のあるページのの「有効期間満了日」を確認し、渡航にあたり期限切れとならないかを事前に確認しておくとよいでしょう。
申請費用は7ユーロとなり、クレジットカードでのみ支払うことができます。申請者本人名義のクレジットカードでなくても問題ありません。18歳以下と70歳以上の方は、申請費用は無料となります。
以下に申請から取得までの流れを記載します。
ETIASはオンライン上での申請フォームによる手続きが必要です。申請フォームの内容にしたがって名前、住所、パスポート番号、入国先の国名などの情報を登録します。
そのほか、渡航者が入国に際し適正か(健康状態や犯罪歴など)を判断するための質問事項があります。「はい」か「いいえ」で質問に回答してください。
2022年12月現在、実際の申請フォームはまだ提供されていません。詳細はETIAS申請に関するサイトをご確認ください。ETIAS申請に関するサイト:https://etias-web.com/form/entry/
申請フォーム登録後、ETIASの管理運営を行う専門の審査機関にて適格性の審査を行います。申請から審査、承認までは約4週間かかります。ESTA同様に当日申請できる書類ではないので、注意してください。
審査、承認を経て渡航認証がおりた場合、「渡航許可通知」としてETIAS番号が発行されます。この番号は渡航から日本帰国まで必要となります。番号発行後、必ずメモで控えるか、印刷をして携帯しておくようにしましょう。
現時点では未確定な情報が多いため、詳細は以下ETIAS(エティアス)申請サイトも合わせてご確認ください。