「気になる現地の今!”ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート”最新レポートと事前準備を徹底解説 with大人気ディズニー研究家吉田さんファミリー」 第23回 地球の歩き方大学 開催レポート
2022.12.28
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ディズニーファンであれば、一度は行ってみたいのがフロリダ州オーランドにある「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」(以下ディズニー・ワールドと表記)。ディズニーの世界をたっぷりと満喫できる場所ですが、規模が広いゆえに計画的な攻略が必要な場所でもあります。今回は現地でインターン経験のある筆者が、効率よく楽しめる方法を紹介します!
目次
ディズニー・ワールドには、「マジックキングダム・パーク」、「ディズニー・アニマルキングダム」、「エプコット」、「ディズニー・ハリウッド・スタジオ」と4つのテーマパークがあり、敷地内には25以上の宿泊施設があります。その規模の大きさから、すべてのパークを制覇するには少なくとも1週間はかかる、とも言われています。
そんなディズニー・ワールドの敷地面積は、なんと約111平方キロメートル。アナハイムのディズニーランドは約2平方キロメートルの広さなので、約55個分のディズニーランドが、ディズニー・ワールドの中に入る計算となります。
ちなみに日本のディズニーの広さは、ディズニーランドが126エーカー、ディズニーシーが122エーカー(いずれも約0.5平方キロメートル)です。つまりディズニー・ワールドは日本のテーマパークの約110個分に相当します! このようにディズニー・ワールドでは、テーマパークを行き来するだけでも時間がかかるため、移動時間をより短くした攻略が必須となります。
ディズニー・ワールドといえば、欠かせないのがエプコットにあるワールド・ショーケースです。ワールド・ショーケースにはフランスやモロッコ、日本など11ヵ国のパビリオンがあり、ここを回るだけで世界各国を旅したような気分になれる人気のスポット。
多くのガイドブックではメキシコからスタートするルートが推奨されていますが、個人的におすすめなのはカナダからスタートするルートです。カナダからスタートすることで、比較的地味な展示を先に攻略すると同時に、人混みを避けることができます。また、最後の国、メキシコのパビリオンでタコスやマルガリータを楽しみながら、21:00から22:00の間に開催されるハーモニアス*と呼ばれる花火ショーを楽しめます。
*2023年1月10日、ディズニーはハーモニアスショーが4月2日をもって終了することを発表しています。4月3日からは"EPCOT Forever"(エプコット・フォエバー)が開始となり、新しい花火ショーは2023年後半から開催される予定です。
テーマパーク内には多くのショップがあり、盛り上がった気分のついでに思わずいろいろ買ってしまいがちですが、正直コスパはよくありません。オーランド市内のコンビニエンスストア、雑貨店、アウトレットなどでは、ディズニー・ライセンス商品がより手頃な価格で販売されていることがほとんどです。また、オンラインのディズニーストアでもお買い得品を見つけることができます。
テーマパークに出向く前に、最寄りのコンビニなどに寄ってグッズを揃えておくと比較的割安で購入できるほか、テーマパーク内で並んで買う手間と選ぶ時間も省けます。もしどうしても限定品などをゲットしたい場合は、閉園まで待つ方法がおすすめです。テーマパークの前方に位置するショップは、通常、閉園後も1時間以上営業しています。そのため、アトラクションやイベントを見逃すことなくショッピングができますよ。
フロリダ州にあるオーランドは、季節にもよりますが、日中はかなり温度と湿度が上がる場所です。賢くディズニー・ワールドを楽しむ方法としてぜひおすすめなのが、朝食を早めに済ませ、早めにテーマパークに行き、昼過ぎにホテルに戻り、午後にテーマパークに戻るというスケジュールです。
昼過ぎのいちばん暑い時間帯は、ホテルのプールサイドでゆっくり休憩しておくと、気温が下がる夕方から精力的に活動を行えます。特に小さな子供がいる場合は、午後の時間をお昼寝に充てることで、夜のイベントも一緒に楽しめます。時差ぼけもあることですし、予定はギチギチに組まず、午前と午後に分けて計画を組むと、体力を消耗せずに気温が低い時間帯に行動できます。
オーランドには数多くの魅力的な宿泊施設があり、どこを選ぶか悩んでしまいがちですが、もし予算内に収まるのであればテーマパーク内にある直営ホテルがおすすめです。なんといっても24時間、ディズニーの世界にどっぷり浸ることができるのは直営ホテルだけ。ホテルでキャラクターからお出迎えをしてもらったり、ミッキーからモーニングコールを受けたり、ホテルの部屋から花火を見るというほかでは味わえない経験ができます。
ディズニーホテルのなかでも価格帯はさまざまですが、大きく2種類に分けられます。ひとつがバリュー・リゾート、もうひとつがデラックス・リゾートです。バリュー・リゾートは通常、アメニティが少なくパークからやや遠い場所にあります。対してデラックス・リゾートは、クイックフードサービスだけでなくフルサービスのレストランも選べるほか、パークに接続しているため徒歩、もしくはモノレールを使ってテーマパークまでスムーズにアクセスできます。ハネムーンなど一生に一度の思い出の旅であれば、ラグジュアリーなサービスと空間、そして便利な立地条件を楽しめるデラックス・リゾートをおすすめします。
ディズニー・ワールドでは、コロナ禍前までは無料で利用できたファストパスが2021年夏から廃止となり、変わりに“Genie+”と、“Lightning Lane”という有料システムが登場しています。
これはひとつのアトラクションにつき、最大ひとり17ドルを支払うサービスですが、パークチケットや宿泊費、食事代などを支払ったあとに、さらにアトラクションに短い列で並ぶためだけに支払うとなると出費もかなりかさむもの……。
そこでおすすめなのが、ディズニー直営ホテルに宿泊すると活用できる早期入場特典です! 直営ホテル宿泊客はテーマパークに毎朝30分早く入場でき、朝イチで人気のアトラクションを長時間並ばずに楽しめます。
また、毎晩の花火ショーの時間帯も狙いどきです。どこのテーマパークでも花火ショーはほぼ同じような感じなので、一回しっかりと堪能したなら、花火の時間帯にアトラクションに並ぶと比較的スムーズにライドを楽しめます。特にマジックキングダム・パークの「ビッグサンダー・マウンテン」や「スペース・マウンテン」、エプコットの「テスト・トラック」に乗るには最適な時間帯だといえます。加えて、各ライドは閉園時間になっても営業を停止せず、キャストが列を閉じるだけです。そのため列が長い人気アトラクションは、閉園時間直前も狙い目です。
滞在日数にもよりますが、できるならテーマパークの移動はせずに1日中滞在してその演出を楽しむ方法をおすすめします。どのパークも丸一日楽しめるアトラクションやエンターテインメントが揃っており、早朝から閉園時間までもれなく楽しめる工夫が凝らされています。
いろいろなテーマパークを行き来できるパークホッパー・オプションを使うと、1日に複数のパークを訪問することができますが、これも割高です。
午後に急いでふたつ目のパークに移動するより、今日はこのテーマパーク、と決めてゆっくり楽しむ方が移動時間も費用も体力も賢くセーブできます。
事前に“My Disney Experience”のアプリをスマホにダウンロードし、アカウントを作成しておきましょう。このアプリはディズニー・ワールドの旅に使えるプランニングツールで、チケット、パークの予約、ダイニングの事前予約など、すべての情報を一元管理できるため大変便利です。直感的に操作できるようになっていますが、旅行に出発する前に自宅でアプリの予習をしておき、バーチャルキューに入る方法、ダイニングの予約を変更する方法、フォトパスを見る方法などを知っておくと現地でスマートに活用できますよ。
特にほとんどのクイックサービス・ダイニングでは、モバイル・オーダーが利用できます。食べたいレストランと時間帯を選択し、前もって料理を注文しておけば、レストランでの待ち時間を大幅に減らすことができます。
テーマパーク内にいなくても、花火ショーを楽しめる場所があります。ディズニー初日や最後の夜など、以下の場所で鑑賞したり食事をしたりすると、旅の始まりやフィナーレを実感できますよ。
ディズニー・ワールドで過ごすにあたっては、ホテル、レストラン、テーマパーク、そしてアクティビティと、計画することがたくさんあります。できるなら時間をかけて事前にリサーチをしておくと、自分が何を優先したいのかのアイデアがより明確になります。
筆者のおすすめは、プランディズニーのビデオライブラリー。いろいろな場所を視覚的に見ることができるのでイメージがしやすくおすすめです。
こちらの記事を参考に、ディズニー・ワールドをスマートに楽しみ尽くしてくださいね。
監修:地球の歩き方