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海に面する江の島周辺に対して、豊かな緑に囲まれた藤沢市北部は、大地の恵みを感じる食材の宝庫!車窓を眺めながら電車とバスで巡れば、こだわり抜いて作られた旬のフルーツや野菜、地元産のお茶など、知らなかった藤沢の魅力が待っています。あたたかな地元の人々とのどかな自然に身をゆだねて巡る1日小旅行へご案内!
豊かな自然に囲まれた藤沢市北部では、夏を迎えると同時に絶品フルーツの季節も到来!ブドウやナシ、柿……バラエティ豊かな果物が次々と旬を迎える絶好の時期に、藤沢産の絶品フルーツをゲットしませんか?
旬の果物のもぎ取り体験ができる「フルーツパーク長後」の最寄り駅は、小田急江ノ島線の長後駅。藤沢市を南北に走る小田急江ノ島線のなかで市内最北に位置し、新宿駅からも1時間程度で到着します。さらに長後フルーツパークまでは、駅から徒歩10分で簡単にアクセスできるのもうれしいポイント!
園内に足を踏み入れると、たわわに実った果物と約7000㎡の畑が一面に広がります。フルーツパーク長後では、シーズンごとに果物が入れ替わるため、5月~12月にかけては、ほぼ毎月フルーツ狩り体験が可能!何度来ても違った果物が味わえるのも魅力です。2023年7月下旬からはナシがシーズンを迎え、8月中旬からブドウ、洋ナシ、柿と続き、年内まで充実のラインアップが楽しめますよ。さらに春先の5月下旬からは梅狩りがスタート。梅狩り体験ができる貴重な農園ということもあり、子供から大人まで例年大人気の体験だそう。自分で収穫したもぎたてのフルーツは、まさに格別の味です!
収穫した果物は、重さに応じて金額が変わる買い取り式。品種によるものの、目安としてナシの場合は2~3個(1kg)で1150円。収穫シーズンは、園内でとれた新鮮なフルーツの売店も営業しています。実は藤沢産の果物は、市場ではなかなか流通しないため、ここでしか手に入らないレアな果物に出合えるかも?安全とおいしさを両立して作られたこだわりの果物を、ぜひゲットしてくださいね!
その土地のものを活かしたおいしいごはんを堪能することは、旅の醍醐味のひとつ。ここ藤沢にも、地元の野菜が味わえる人気のレストランがあります!緑に囲まれてひっそりとたたずむ「農家レストランいぶき」は、2018年にオープン。畑や住宅が点在するのどかな場所に立ち、藤沢の地野菜&発酵調味料を使ったランチがいただけます。
開店前から並ぶ地元客の姿も多く、店内も常ににぎわう人気ぶり。訪れる客のお目当ては、地元・藤沢産の野菜をたっぷりと使用した定食メニュー。いちばん人気の「発酵ミックスプレート」をはじめ、種類豊富な定食メニューは思わず目移りしてしまうほど!野菜は70%以上地元産を使用しているほか、無農薬野菜も取り入れるなど「健康になるレストラン」を目指しています。
加えて、オリジナルの発酵調味料もこだわりのひとつです。定食につく6種の季節野菜には、米麹、塩こうじ、醤油麹、醤の4種類の自家製発酵調味料を使用。素材のうまみが引き出され、食べなれた野菜でも味わいがグッと変化するの感じられるはず。
さらに、好評なのが店内で販売する無農薬野菜や調味料の数々。無農薬野菜は自家農園で収穫されたもので、定食メニューに使うこともあるそう!ほかにも野菜・フルーツの収穫体験や、生ごみを循環させるコンポスターの販売なども行います。「楽しめるレストランにしたい」と話すオーナー・里さんの言葉どおり、食事の提供にとどまらない新しい取り組みに挑戦する姿が印象的です。
店までは、長後駅のひと駅先にある湘南台駅からバスを乗り継ぎトータルで30分ほど。おいしい食事と緑に囲まれながら、心も体もリラックスできる至福の時間が待っています。
続いては、「農家レストランいぶき」から徒歩20分ほどの場所にある「茶来未」へご案内。こちらは、世界緑茶コンテストで2度の最高金賞に輝いた腕をもつ茶師・佐々木さんが営むお茶専門店です。
店へ一歩足を踏み入れると、洗練された空間の店内には、さまざまな銘柄の茶葉がズラリ!伝統的な日本茶以外にも、漢方茶やフレーバーティーなどの手に取りやすいラインアップが豊富に揃っています。
なかでも特筆すべきは、佐々木さんが立ち上げた新ブランドのお茶「丹沢大山茶」。「自分の好きなお茶を作りたくて」という思いから、神奈川県松田町で自社茶園をスタート。店裏には自社工場を構え、独自の製法でおいしく焙煎されています。こだわり抜いた味わいは、お茶好きはもちろん、ビギナーにもおすすめですよ。
そんな丹沢大山茶をもっと気軽に食べられるのが、大好評のお茶アイス!香料や着色料は使用せず、お茶の味、香り、色、栄養など素材を活かして作られています。口へ運ぶと、ふわっと広がる茶葉の香りがたまらない一品。まさにお茶を知り尽くしたプロだからこそ、作り出せる味わいです。
店に並ぶ商品はパッケージもかわいらしいものが多く、自分みやげにはもちろん、旅のおみやげとして渡しても喜ばれること間違いなし!迷ったときには、ぜひお茶愛あふれる知識豊富なスタッフさんにも相談してみてくださいね。
6月から8月にかけて、今まさに旬を迎えている果物がブルーベリー!ぜいたくな“生”の状態を味わえるのはこの時期だけ。そんなひと粒をたっぷり味わえる、関東最大級のブルーベリー園をご紹介します♪
「藤沢ブルーベリーファーム」での楽しみは、種類豊富な品種を堪能できること!園内には、約2000本の木に28種類ほどのブルーベリーが栽培され、シーズンごとに次々と品種が入れ替わります。それぞれ異なる甘さや酸味、食感をもっており、食べ比べればその違いに驚くはず!取材日は、ピンク色の果実をした「ピンクレモネード」、500円玉サイズにもなる「タイタン」などが収穫期を迎えていました。
園長の山口さんがおすすめするのは、いろいろな品種を手のひらいっぱいに頬張る、通称・柿ピー食い!ひと粒ずつ食べるよりも濃厚な味わいが感じられるので、食べ放題ではぜひお試しあれ。一般的に、甘いブルーベリーは果実の中心が十分に開いていること、軸の付け根まで色づいていることなどが条件。そのほか「垂れている枝よりも、ピンと上を向いた枝先についた大きい実が甘くておすすめ」だそうですよ。
「藤沢ブルーベリーファーム」では、すべてのブルーベリーがプランターで栽培されています。そのため、しゃがまずに立ったままで簡単に収穫が可能。さらに園内は一面シートが敷かれているので、足元の汚れを気にせず収穫できるのが女性にうれしいポイントです。
食べ放題以外にも、ブルーベリーにちなんだ充実のカフェメニューにもご注目。キッチンカーではブルーベリーを使ったピザ、ベーグル、チーズケーキといったフードから、スムージーなどのドリンクも販売しています。たっぷりの果実を使用したジャムやジュース、ゼリーなどはおみやげにもぴったり!
長後駅に戻る場合、バスを使えば30分ほどで帰ることができますが、本数が少ないためあらかじめ調べておくのがおすすめ。周辺ではタクシーも拾いにくいため、事前に予約しておくと安心ですよ。
藤沢北部をたっぷり満喫したあとは、江の島に沈む美しい夕日で1日の締めくくりを。
藤沢市北部から江の島への移動は、とってもカンタン。長後駅発の場合は藤沢駅で乗り換え、江の島の最寄り駅・片瀬江ノ島駅まで約20分でアクセスできます。片瀬江ノ島駅に着いたら、江の島弁天橋を渡り江の島島内まで移動しましょう。
極上のサンセットを望める頂上までは、徒歩、または上り専用の「江の島エスカ―」が便利です。これを使えば、目的地の「江の島サムエル・コッキング苑」までたったの5分!2022年にリニューアルされたばかりで、上昇中は海をイメージした映像と音楽も楽しめますよ。足元が暗くなる夜は特にエスカレーターの利用をおすすめします!
同じく2022年にリニューアルを終えたばかりの江の島サムエル・コッキング苑は、南国ムード漂う広大な植物園。夜間イベントも定期的に開催しており、毎年7月下旬から8月31日までは幻想的な灯籠が楽しめるライトアップイベントを開催しています。夜までゆったり江の島を楽しみつくしましょう♪
美しい夕焼けを堪能できるのが、江の島シーキャンドルの下に広がる「THE SUNSET TERRACE」。大きな円を描くように広々としたウッドデッキが設置され、ソファやテーブルは全席がパノラマビュー!テラスキッチンでは、ドリンクのほか、ポテトやスパイシーチキンなど小腹を満たすフードも販売。1階にある「TODAI KITCHEN DELI & TEA」(10:00~19:00L.O.)のフードやドリンクの持ち込みもOKです。こちらでは藤沢産の野菜を使ったプレートや、手作りデザートが楽しめますよ。
テラスには雄大な富士山がそびえ、どこまでも続く海と空が視界いっぱいに広がります。思わず深呼吸したくなるほど開放感抜群!夕日をイメージした「サンセットカクテル」(700円)片手に、時間を忘れて浸りましょう。刻一刻と姿を変える夕日は感動的で、忘れられない時間になるはずです。