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今年夏、ソウルは日本人の人気海外旅行先で1位になりました。韓国料理やKポップ、韓国文化や韓国語など女性を中心にソウルやプサンへ渡航する日本人は増加しています。日本からも遠くなく、東京から沖縄に行くより近い海外として、気軽に行けるので非常に人気があります。日本人女性の中では欧州より韓国の方が人気があるかも知れません。
しかし、最近その人気のソウルで悲惨な事件が相次いでいます。ソウル市郊外の京畿道城南市で8月3日、男が突然車で人々に突っ込み、その後次々に人を刃物で刺すなどし、死亡1人、13人が負傷しました(うち人は重症)。韓国の警察は20代の男を現行犯逮捕したが、男は無差別に人を狙ったとされます。また、7月21日には、ソウル特別市の新林駅近くでも通り魔殺人事件が発生し、男が20代の男性4人を次々に刺し、1人が死亡、3人が負傷しました。犯人は30代の男で、警察に対してもう生きたくないなど人生への不満を示したといいます。
相次ぐ通り魔事件に、韓国警察はソウルを中心に警備体制を強化し、明洞や東大門、江南などの商業地では重武装の警察官がパトロールをするなど、市民の間にも動揺が広がっています。
そして、社会に恐怖や不安を与えるような出来事も続いています。たとえば、韓国警察は8月9日、ソウル市に対して日本大使館や日本人学校などを爆破させる内容の脅迫メールが届いたと明らかにしました。結局、この件で現場から爆発物などは発見されなかったようですが、他にも韓国野党の党首を殺害しないと爆破させる、済州島の空港でテロを起こすなど脅迫メールが相次いで届けられるなど、最近韓国社会では動揺が拡がっています。
韓国の犯罪情勢は決して悪くはありませんが、日本よりかは高い確率であらゆる犯罪が発生しているようです。たとえば、韓国警察庁が公表した2021年の犯罪発生総件数は142万9826件で、前年に比べ10%あまり減少しました。人口10万人あたりの事件発生件数は詐欺などの知能犯罪(699.3件)が最も多く、次いで交通犯罪(597.7件)、暴力犯罪(450.6件)、窃盗犯罪(322.3件)の順となっています。犯罪件数は京畿道が35万7243件と最も多く、ソウル市が25万7969件、釜山市が10万439件などとなっています。
日本人女性だけで旅行する人も多く、韓国の治安は悪くはありません。しかし、韓国は外国ですので、日本でいる感覚で現地で過ごしてはいけません。日本人女性を狙った犯罪を考えている人もいるかも知れません。現地の犯罪情勢には注意して旅行することが求められます。