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【ラグビーW杯2023】南仏ニースの歩き方(前編)大野均さんと行く日本戦スタジアム

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2023年9月15日
公開日
2023年9月3日
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フランス最大のリゾート地、南仏ニース。青い海と空がまぶしいこの場所でラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本対イングランド戦(日本時間9/18 朝4:00~)が行われます。大会開催前のニースを、日本ラグビー界のレジェンドでありフランス観光親善大使の大野均(おおのひとし)さんと取材しました。前編では日本戦の舞台となるスタジアムやスポーツミュージアム、スポーツ観戦におすすめのパブを紹介します。

リゾートエリアを抜けてスタジアムへ

ニースに来たらまずはここを歩きたい「プロムナード・デザングレ」

かつてヨーロッパ中の王侯貴族の避寒地であり社交場だったニースは、いまも世界中の旅行者が一度は訪れたいと憧れるリゾート地。パリから飛行機で約1時間半のニース・コート・ダジュール空港に降り立つと、窓の外にはヤシの木が揺れリゾート気分を高めてくれます。旧市街に着いたらまずは約3.5kmにわたる海岸通り「プロムナード・デザングレ」をそぞろ歩いて、南仏の風を感じてみましょう。

©︎KickOffProd-ArchitectestadeWilmotte&Associés 日本対イングランド戦が行われるニースのスタジアム

スタジアムはニース市内の北西に位置し、旧市街からはトラム2号線でスタジアムの最寄り駅サン・ティジドール(Saint-Isidore)までアクセスできます。2013年に建てられた「スタッド・ド・ニース」は、太陽光パネルや骨組みに木材を多用し、エコスタジアムとも称されています。貯水槽に溜めた雨水で芝生の水やりをしたり、トイレの水洗にも利用しているのだそう。

上階には芝生を挟んでプレジデンシャルサロンと呼ばれるVIP専用の観戦スペースも

取材時には芝生が外された状態でしたが、地下には熱源をコントロールする装置が埋められており、夏は涼しく、冬は暖かい状態にできるといいます。風の通りがいい場所に建てられていることも特徴で、試合中大量の汗をかく選手にとってはかなりありがたいと大野さんは話します。陸上競技のトラックがないぶん観客席とグラウンドが近いのもサポーターにとっては魅力的。

選手たちはここを通ってグラウンドに向かいます。がんばれニッポン!

スタッド・ド・ニースStadedeNice

住所
BddesJardiniers,06200Nice
URL
https://www.ogcnice.com/en/stadium/allianz-riviera.html

スタジアムに隣接する国立スポーツミュージアム

スタジアムに併設されたスポーツミュージアム

このスタジアムにはパリから2014年に移設されたスポーツミュージアムが併設されています。五輪のメダルやトーチをはじめ所蔵数は約4万5千点。4つの展示スペースがあり、すべて何かへの「挑戦」をテーマに分けられています。最初のスペースは「自己への挑戦」つまりソロスポーツ、次はボクシングや柔道など「ふたりで対峙する」スポーツ、3つめはラグビーやサッカーなど「集団で戦う」スポーツ、そして最後のコーナーは「エクストリーム」スポーツです。

ミュージアムの入口にはこれまでの五輪メダルがずらり
当時の対戦映像とともに展示されている

ふたつめの部屋で目に飛び込んでくるのは青と赤が鮮やかなガウン。これはフランス出身のプロボクサーで元世界ミドル級王者マルセル・セルダンのもの。彼は『愛の讃歌』で知られるシャンソン歌手エディット・ピアフの恋人でした。1949年、不慮の飛行機事故で33歳の若さで亡くなりましたが、今でも歌い継がれる『愛の讃歌』はピアフがマルセル・セルダンを想って作った曲。そんな歴史の一幕を知りながら見学するのも楽しいもの。

サッカーコーナーには宗教画のごとく光輪が描かれたジダンの肖像画とサイン入りのユニフォームが
青のキャップはフランスラグビーのパイオニアのひとりアンリ・アマン選手のもの(1890年)

ラグビーコーナーでは代表選手に授与される帽子やかつてのラグビーボール、土が付いたままのユニフォームなどが展示されています。ラグビーでは各選手の代表戦の出場試合数を「キャップ」という言葉で表しますが、それはこの「帽子」からきているんですね。ちなみに大野さんは98キャップ、日本最多のキャップホルダーです。

おみやげにしたいキーホルダーなどが揃うミュージアムショップ

ラグビーW杯期間中もミュージアムの見学は可能で、期間中は施設内の大ホールでラグビーに関する特別展示も行われるとのこと。ミュージアムショップには大会オフィシャルのTシャツやキーホルダーなどのグッズがいろいろ。現地に行かれる方はぜひ記念にゲットしましょう。

国立スポーツミュージアムMuséeNationalduSport

住所
6AlléeCamilleMuffatStadeAllianzRiviera06200Nice
営業時間
9~5月:月曜を除く10:00~17:00、6~8月:毎日10:00~18:00※最新情報はHPで確認を
URL
https://www.museedusport.fr/

ラグビーサポーターが集うパブへ

ニース市内にもう1店舗とカンヌにもある「マ・ノーランズ」

夏の夕暮れ、ニースの町なかはテラス席で過ごす人々であふれかえります。海沿いのプロムナード・デザングレから1本町なかに入った通りは飲食店やみやげ物屋が立ち並ぶにぎやかな界隈。なかでも「マ・ノーランズ」は店内のテレビでスポーツ観戦が楽しめるアイリッシュパブ。

スポーツ中継のない時間帯は店内のほうが空いている
1664BlancやKronenbourgなどのフランスビールをはじめアイリッシュビールのGuinnessも

店内には生演奏用のステージもあり、夜の深い時間にはさらににぎわいを見せそうです。ビールはもちろんワインも白、赤、ロゼ、オレンジに泡まで揃い、ハッピーアワーは約2割引き!ニースでは日本戦を含めて4試合開催予定なので、地元っ子と一緒に飲み交わしながらラグビー観戦するのも旅の楽しい思い出になるはず。

日本代表の検討を祈ってSanté!(サンテ=乾杯)

マ・ノーランズMaNolans

住所
2RueStFrançoisdePaule,06300Nice
営業時間
毎日11:00~翌2:00
URL
https://ma-nolans.com/

ニース取材記事の後編では、旧市街の朝市巡りやおいしいニース料理レッスンなど、グルメなニースの楽しみ方をご紹介します。

南仏ニースの歩き方後編はこちらから

TEXT & PHOTO:地球の歩き方 由良暁世 Akiyo Yura

取材協力
フランス観光開発機構 Atout France www.france.fr/ja
プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方観光局 Provence-Alpes-Côte d’Azur Tourisme
www.provence-alpes-cotedazur.com
メトロポリタン・ニース・コートダジュール観光局 Office de Tourisme Métropolitain Nice Côte d’Azur www.explorenicecotedazur.com
東芝ブレイブルーパス東京 Toshiba Brave Lupus Tokoyo www.bravelupus.com

ガイドブックの画像

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パリを満喫したら、“その先のフランス”も旅してみたい。パリとフランスの各地方を旅するための詳細マップと徹底ガイド。

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〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

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