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『地球の歩き方 シアトル ポートランド』は約5年ぶりに改訂し、発売となりました。最新刊の巻頭特集では、シアトルとポートランドの魅力をぎゅっと凝縮して掲載。物価高&円安でもありがたいお手頃価格のフードも紹介しています。ここでは、現地の最新ニュースとあわせて、シアトルとポートランドの「コーヒー」「ビール」「フード」のおすすめ情報をお届けします。
スターバックス・コーヒーは、ワシントン州シアトルで誕生しました。アメリカの本格的なコーヒー文化はここから始まったのです。1年をとおして雨が多く、それを避けるように地元の人はコーヒショップに逃げ込むのだそう。そのため、数多くのカフェがシアトルで生まれたのではないかといわれています。そのコーヒー文化は、隣のオレゴン州ポートランドにも流れ込み、「サードウエイブ」というかたちで広がりました。町歩きの合間にコーヒーショップのハシゴをするのが2都市での観光の楽しみ方です。
シアトルにあるエスプレッソ・ビバーチェは、小さなコーヒースタンドから始まったカフェ。オーナーのデイビッド・ショーマさんは創業時からカフェラテにハートや葉のマークを描き話題になりました。エスプレッソコーヒーを顔料にしたカウンターにも注目です。
ポートランドを代表するカフェ&コーヒー焙煎所のスタンプタウン・コーヒー・ロースターズ。スタッフが農園に直接買い付けに行き、独自の焙煎方法でコーヒー独特のおいしさを追求するサードウエイブという流れを生み出しました。焙煎技術はポートランド市内でトップクラスとのこと。2020年には京都にも進出し話題になりましたね。
ビールを造るうえで重要な3つの資源(水、ホップ、モルト)が豊富にあることから、ワシントン州とオレゴン州ではおいしいビールを造ることができるといわれています。この2都市は、1年をとおして雨の降る時期が多いことから水が十分にあるうえ、モルトが大量に収穫されています。また、ワシントン州は世界でも有数のホップの生産地。本誌では、普段ビールをあまり飲まない人でもブリュワリーで迷わないTipが盛りだくさん。4〜6種類のビールを少量(約120ml)ずつ提供しているサンプラーもあるので、気兼ねなくブリュワリーに立ち寄れるはずです。
シアトルのクラフトビールシーンを盛り上げる、エリジアン・ブリューイング・カンパニー。1995年に創業して以来、ビールのコンペティションで数々の賞を獲得しているブリュワリーです。1年をとおして味わえるオリジナルビール11種類を含め、約20種類の樽生ビールを取り揃えています。
ポートランドのローカルコミュニティー交流の場所にもなっている、スティープルジャック・ブリューイング・カンパニー。1909年に完成したメトロポリタン・コミュニティ教会を改装し、2019年にブリューパブとしてオープンしました。教会として機能していた時代からあるステンドグラスや講壇はそのまま残っているので、内装もおしゃれに見えます。
日本よりも物価が高いシアトルやポートランドでは、食事代もけっこうかかります。IT企業が多く集まっていたり、全米に展開しているファストフード店が少なかったりするからなのですが、地元の人は穴場を知っています。ここでは、取材時に現地在住の方がおすすめしてくれたリーズナブルで、おいしい料理をご紹介。
2008年にシアトルで生まれたモッドピザ。シアトル市内に8店舗あるほか、全米で500店舗以上展開しています。30種類以上あるトッピングはすべて無料なのが特徴で、6インチ($9.29)から11インチ($13.29)まで3つのサイズがあります。
ポートランドの食文化を語るうえで欠かせないフードカートは、地元の人たちに大人気。なかでも2019年「ポートランド市内のベスト・フードカート」に選ばれたマッツBBQタコスは、注文が入ってから作る自家製のトルティーヤがやみつきになるおいしさです。
コロナ禍でもシアトルやポートランドでは、博物館や公共施設が新しくできたり、屋内競技場がリニューアルオープンしたり、ライトレイルが延伸したり、以前よりもさらに発展していました。特にシアトルのウオーターフロント沿いは大規模工事の真っただ中。地元住民は2025年のリニューアルオープンを心待ちにしています。
2021年、シアトルにプロ・アイスホッケー・リーグのチームが誕生しました。クライメット・プレッジ・アリーナを本拠地にするシアトル・クラーケンは、チーム創設2年目の2022-23シーズン、プレーオフに進出。メジャーリーグベースボールのマリナーズやアメリカンフットボールのシーホークスと並んで、あっという間に大人気のチームになりました。
ポートランドに2021年5月、日系アメリカ人の歴史を伝えるオレゴン日系博物館がオープンしました。1890年代から日系人はポートランドに移り住んできましたが、太平洋戦争中に強制収容所に抑留されました。ダウンタウンの観光とあわせて、当時の写真や展示物で日系人の歴史を学ぶのもいいでしょう。
エコでオシャレな町シアトル&ポートランドの行くべきスポット、必食グルメなど最新情報をお届け。また、太平洋に臨む長い海岸線や雄大な山々など、ぜひ満喫したいオレゴン州とワシントン州の大自然から魅力的な郊外の町まで詳しくガイド。
B05 地球の歩き方 シアトル ポートランド 2024~2025
ワシントン州とオレゴン州の大自然
Bシリーズ(南北アメリカ) 地球の歩き方 海外
2023/10/12発売アメリカ西海岸北部にある、美しい2都市シアトルとポートランドと自然豊かなワシントン州、オレゴン州の魅力・見どころを紹介。
アメリカ西海岸北部にある、美しい2都市シアトルとポートランドと自然豊かなワシントン州、オレゴン州の魅力・見どころを紹介。
■地球の歩き方 ガイドブック B05 シアトル ポートランド 2024年~2025年版
・URL:https://www.arukikata.co.jp/web/directory/item/100913/
※当記事は、2023年10月13日現在のものです
TEXT:『地球の歩き方 ガイドブック B05 シアトル ポートランド 2024年~2025年版』編集担当 菊地俊哉
PHOTO:菊地俊哉
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◎外務省海外安全ホームページ
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◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html