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ウインターシーズンのスイスを巡る旅。今日は多くの日本人旅行者のスイス旅行の目的地でもあり、このトリップ最大の見どころともいっていいヨーロッパ最高所の駅・ユングフラウヨッホJungfraujochを目指します。(3日目の様子はこちら)
昨日は日が暮れてからグリンデルワルトに到着したので、町の様子をつかむことはできなかったのですが、曇りながらも景色が見えてきました。本当に山と山の間に町が張り付いているようなこじんまりとした場所です。
鋭角を活かした素敵なデザインのターミナルです。中に入ると……。
今回はVIPゴンドラというプレミアムなゴンドラに乗車させていただけたので、ひと通り館内を巡ったあと、ラウンジへ向かいます。
このVIPゴンドラのプログラムではラウンジ内での飲食がすべて無料。
豪華なソファでひと時を過ごしたら、いよいよゴンドラ乗り場へ向かいます。
乗り心地はスムーズのひと言。ゴンドラの揺れがかなり少ないです。液体の入ったグラスをおいていても破綻感がなく、外の山々の厳しそうな景色と乗り心地が反比例しています。あとで知ったのですが、この乗り心地のよさの秘密は、アイガー・エクスプレスを通す際の課題にありました。4000m帯を通るこのゴンドラ風の強さに悩まされてきました。これを解消するために、ゴンドラをつるケーブル(ザイル)を3つにし、さらに三角形に配置することで風への耐性を強め、それが快適な乗り心地に繋げているのです。さすが観光立国を自認するだけあるなぁと感動しました。(ゴンドラの性能ファクトシートという掲示があったのですが、風速が時速100㎞にも耐えると書いてありました。本当かな?)
シャンパンを飲み終えたくらいに時間でゴンドラは列車との乗り換え駅であるアイガー・グレッチャー駅に到着しました。
ここからは登山列車に乗り換え、ユングフラウヨッホを目指します。
ユングフラウ鉄道はもともとクライネシャイデック発の列車で、グリンデルワルトとラウターブルンネンからの観光客をユングフラウヨッホまで運ぶ路線です。Vバーンルートの開通により、ここから乗り込むルートがメジャーなルートになりました。
ユングフラウ三山はアイガーグレッチャーから向かって左から、アイガー、メンヒ、ユングフラウの順に並んでいます。列車が向かう終着駅、ユングフラウヨッホは向かって右側に見えるメンヒとユングフラウの鞍部(山と山の間の標高が低い場所)に位置していますが、列車はアイガーを左側から裏側に大きく回り込みながら地下を進んでいきます。
トンネルを進んだ列車はほどなくユングフラウヨッホ駅へ到着します。
ここはもう標高3466m、富士山で言うと9合目に位置します。一気に標高を上がってきたからかシャンパンを口にしてしまったからか、空気も薄く感じます。
通路を進みたどり着くのがショッピングやランチなどが楽しめる複合施設「トップ・オブ・ヨーロッパTop of Europe」です。
展望台に上がる前にまずは地下20mの氷河に作られた通路「アイスパレスIce Palace」を歩きます。
アイス・パレスをあとにしたらいよいよスフィンクス展望台へ……
展望台では世界中からの観光客が思いおもいの時間を過ごしています。
(この日はそこまで遠くは見えませんでしたが)たっぷりと景色を楽しんだら、建物内に戻ります。
2時間強ユングフラウヨッホを楽しみ、そこから1時間ほどかけてターミナル駅へ再び戻ってきました。
今回、悪天だったのは残念ですが、ユングフラウヨッホは最新の設備でヨーロッパ最高所を楽しめるという点でグリンデルワルトに来たら必ず立ち寄りたいスポットです。個人的にも、アイガー・ミッテルレギ稜を初登攀し、日本山岳史に名を刻む槇有恒の足跡を辿れたことは感動でしたし、今回は歩いただけでしたが、次来るときにはぜひこの風景の中でスキーをするために帰ってきたい、憧れの地になりました。
ユングフラウヨッホ
詳細をみるターミナルにつくともう夕方でした。次の予定まで少しだけ時間があったため、グリンデルワルトのホテルまで歩いて帰ってみます。住宅の間をゆっくりと歩いていて、ふと顔を上げると、この旅初めてといっていい晴れ間がのぞきました。メッテンベルグです。
駅へと続く通りに合流してからすぐに山は雲に隠れてしまいましたが、とても気持ちのいい瞬間になりました。
夜に着いたため閉まっていた街のスポットにも寄りながら帰ります。
この日のディナーはホテル近くのレストラン・ピンテです。
ホテルのご飯もいいですが、同じホテルに複数泊することが出てきた時には、ぜひ街場のレストランでもディナーを楽しんでください。
ピンテ
詳細をみる明日はグリンデルワルト観光もうひとつの目玉である、フィルストに向かいます。