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台湾の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)がプロデュースする『オールド・フォックス 11歳の選択』が2024年6月14日(金)より全国公開されます。メガホンをとったのは、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐシャオ・ヤーチュエン(蕭雅全)監督。80年代バブル期の台湾が舞台の本作には、俳優門脇麦さんも出演。舞台挨拶で語った思いとともに、本作の魅力を紹介します。
目次
舞台は1980年代後半のバブル期を迎えた台湾の台北郊外。レストランで働く優しくて誠実な父とふたりで暮らす少年リャオジエは、いつか自分たちの店を手に入れて亡き母の夢だった理髪店を開くことを目標に、倹約する日々を送っていました。しかし、バブルの影響で不動産価格は高騰の一途をたどり、リャオジエの夢は遠のくばかり。
そんなある日、リャオジエは“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主のシャと出会います。成功のためならなりふり構わないシャは、優しく誠実な父とは正反対。何もかも手に入れているように見えるシャと優しさゆえに夢を実現できない父……。ふたりの大人の生き様を目の当たりにしたリャオジエが下した選択とは?