キーワードで検索
1996年に日本で公開され、ロングラン大ヒットを記録した映画『イル・ポスティーノ』が製作30年 パブロ・ネルーダ生誕120周年を記念して『イル・ポスティーノ 4Kデジタル・リマスター版』となってスクリーンに戻ってきます。美しいイタリアの小島を舞台に詩人パブロ・ネルーダと出会った内気な青年マリオが友情を通して人として成長していく様子を描く感動作です。
イタリアのナポリ沖合にある緑あふれる小さな島。祖国チリを追われて島に滞在することになった高名な詩人、パブロ・ネルーダには世界中から毎日大量の手紙が届いていました。そんな郵便物を配達するため、島内で数少ない読み書きができるマリオがネルーダ専属の郵便配達人として抜擢されることからストーリーは始まります。純朴な青年マリオは、はじめこそ緊張していましたが、ネルーダの詩集を読むうちに言葉のパワーに惹き込まれていきます。今まで考えたことも無かった自身の生き方や社会の在り方について考えるようになり、彼に習い詩を書き始めるのです。
そんなある日、マリオは港のバーで働くベアトリーチェに一目ぼれします。ネルーダの応援を得て深まるマリオとベアトリーチェの関係ですが、突然ネルーダの追放令が解除され、チリに戻ることになります。
数年後、ネルーダが再会の喜びに胸を膨らませて島を再訪しますが、そこで彼が見た光景とは・・・
美しい地中海の風景や、さまざまな人間模様、時間をかけながらも詩を通してつながり合う気持ちを繊細に映し出したハートウォーミングストーリーです。
主人公のマリオを演じたマッシモ・トロイージはもともと心臓が悪く、撮影時には手術が必要な状態だったため1日2時間ずつの撮影を続けていましたが、クランクアップの12時間後に亡くなってしまい、映画の完成を見ることはできませんでした。彼の人生をかけた迫真の演技は作品に深みを与え、見る者を作品の世界に惹き込みます。
ナポリ湾にある有人島のなかで一番小さい島、プロチーダ島はカンピ・フレグレイの火山
活動でできた島で、入り組んだ海岸線に深い緑が広がります。島全体が絵葉書に出てくるような素晴らしい景色で、数々の映画のロケ地としても知られています。『イル・ポスティーノ』で出てくるタベルナ(大衆食堂)が現在も営業していたり、コッリチェッロの浜の一角には本作の撮影地となったことを示す看板もあり、世界中からファンが訪れます。
シチリア島の北東約30kmに位置するエオリエ諸島のひとつ、サリーナ島はネルーダが住む家がある島としてファンの間では有名です。
島内にはマッシモ・トロイージの名前が付けられた通りや、作品にちなんだアートが点在しており島のいたるところでネルーダとマリオを感じることができます。高台からは濃い青色の地中海を遠くまで見渡すことができ、映画の世界に入り込んだような錯覚を覚えます。
ナポリ、アマルフィ海岸、アルベロベッロと有名な観光地が目白押しの南イタリア。パレルモ、シラクーサ、アグリジェントなど個性的なシチリアの町々。世界遺産でも馴染みの地域だが、本書では「イトリアの谷の白い町、洞窟住居で有名なマテーラ、シチリアのバッロク都市」など、あまり知られていない魅力的な町も紹介!
A13 地球の歩き方 南イタリアとシチリア 2020~2021
ガイドブック ガイドブック ヨーロッパ
2020/04/01発売紺碧の海と輝く太陽。魅力ある自然美。歴史と文化が凝縮した世界遺産。安くておいしいグルメ。イタリアのワンダーランドへ出発!
紺碧の海と輝く太陽。魅力ある自然美。歴史と文化が凝縮した世界遺産。安くておいしいグルメ。イタリアのワンダーランドへ出発!