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ポルトガルのおすすめ観光スポット10選!大航海時代の遺産やアズレージョの芸術を巡る

地球の歩き方ウェブ運営チーム

地球の歩き方ウェブ運営チーム

更新日
2024年12月3日
公開日
2024年12月3日
©iStock

ポルトガルは、エリアごとに特有の魅力があり、町歩きも絶景巡りも楽しめる。リスボンの情緒ある町並み、大西洋を望むロカ岬など、どれも訪れる価値があるスポットばかり。この記事では、ポルトガルを存分に楽しめる10の観光スポットを紹介する。ポルトガルの豊かな文化と歴史を堪能し、特別な旅の思い出をつくろう。

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1.ジェロニモス修道院【リスボン】

©︎iStock

リスボンのベレン地区に位置するジェロニモス修道院は、1502年に着工し、約1世紀をかけて完成したマヌエル様式の代表的な建造物。1983年には世界遺産にも登録された。ここは、ポルトガルの偉大な航海者エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの功績をたたえ、新天地開拓への航海の安全を祈願して建てられたもので、教会に入って左側にはヴァスコ・ダ・ガマが眠る棺が置かれている。当時の技術を結集して建造されており、石材に施された彫刻の緻密さに圧倒されるだろう。修道院内には、かつて修道士たちが祈りを捧げた教会があり、ゴシックとルネサンスが融合した空間が美しい。じっくり見学すると2~3時間程度かかるので、余裕をもったスケジュールを。

ジェロニモス修道院の詳細情報

住所
Mosteiro dos Jerónimos, Praça do Império, Lisboa
電話番号
213620034
開館時間
9:30~18:00
※最終入場は閉館1時間前まで
休館日
月、1/1、聖日曜、5/1、6/13、12/25
料金
12ユーロ、学生・65歳以上6ユーロ
公式ページ
https://www.museusemonumentos.pt

2.国立アズレーショ美術館【リスボン】

©︎PIXTA

国立アズレーショ美術館は、マドレ・デ・デウス教会を改装して建てられた美術館で、ポルトガルが誇る装飾タイル「アズレージョ」の芸術と歴史を集めた場所。15世紀から現代にいたるまでのアズレージョが展示され、そのデザインの変遷をたどることができる。特に、修道院時代から残る礼拝堂の青と白のタイル画は圧巻で、繊細な美しさに見入ってしまう。館内にはアズレージョ製作の工程を紹介する展示もあり、工芸品としての価値だけでなく、ポルトガルの歴史や文化との関わりを深く理解できる。美術館内にはアズレージョが飾られたカフェも併設されている。

国立アズレージョ美術館の詳細情報

住所
Museu Nacional do Azulejo, Rua Madre de Deus 4, Lisboa
電話
218100340
開館時間
10:00~13:00、14:00~18:00
休館日
月、1/1、聖日曜、5/1、6/13、12/25
料金
5ユーロ、65歳以上2.5ユーロ

3.発見のモニュメント【リスボン】

©︎PIXTA

リスボンのベレン地区に位置する発見のモニュメントは、1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して建てられた巨大な記念碑だ。このモニュメントは、高さが56mもあり、航海の先導者エンリケ航海王子を中心に大航海時代を切り開いたポルトガルの偉人たちの彫像が配置されている。モニュメント内部にあるエレベーターで展望台に上がれば、リスボンの市街地やテージョ川の美しい景色を一望できる。下層には展示スペースがあり、ポルトガルの大航海時代に関する資料や模型が展示されいる。また、モニュメントの前には大理石の世界地図のモザイク画があり、ポルトガルが発見してきた世界が記されている。

発見のモニュメントの詳細情報

住所
Padrão dos Descobrimentos, Av. Brasília, Lisboa
電話番号
213031950
開館時間
【3~9月】10:00~19:00、【10~2月】10:00~18:00
※最終入場は閉館30分前まで
休館日
1/1、5/1、12/24・25・31
料金
10ユーロ、65歳以上8.5ユーロ、13~25歳5ユーロ
※展望台込み
公式ページ
https://www.padraodosdescobrimentos.pt

4.シントラ【シントラ】

©︎iStock

リスボンから電車で約1時間のところにある町シントラは、ポルトガルの王室や貴族が愛した風光明媚な避暑地である。1995年には「シントラの文化的景観」としてユネスコの世界遺産に登録されている。シントラの象徴であるペーナ宮殿は、イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなど多様な様式が融合しており、カラフルな外観が特徴的。宮殿内には当時の家具や装飾品が展示され、王族の暮らしぶりを垣間見ることができる。ほかにも、広大な庭園をもつレガレイラ宮殿、シントラの町を一望できるムーアの城跡など、見どころが多い。

シントラの詳細情報

住所
Sintra, Lisboa
公式ページ
https://visitsintra.travel/

5.ドン・ルイス1世橋【ポルト】

©︎iStock

ポルト市内を流れるドウロ川に架かるドン・ルイス1世橋は、ポルトのランドマークであり、1886年に開通した2階建て構造の橋だ。橋の設計は、エッフェル塔の設計者ギュスターヴ・エッフェルの弟子であるテオフェロ・セイリグによるもので、独特のアーチの形状が印象的だ。上層部はポルトのメトロ用、下層部は車両用で、歩行者は上層、下層とも通行することができる。橋からポルトの旧市街やドウロ川を一望でき、特に夕暮れ時の景色は美しい。ポルトから橋を渡った先はガイア地区で、ここからは世界遺産にも登録されたポルトの町並みがよく見えるので、写真撮影にも最適。

ドン・ルイス1世橋の詳細情報

住所
Ponte Luís I, Porto

6.リヴラリア・レロ【ポルト】

©︎iStock

ポルトの歴史地区にあるリヴラリア・レロは、世界で最も美しい書店のひとつとして有名。建物はアールヌーヴォー様式であり、書店とは思えない美しさ。店内に入ると、木製のらせん階段やステンドグラスの天井が目を引く。入店にはチケットが必要だが、チケット代を書籍の購入に充てることができる。観光シーズンには行列ができることもあるため、早めの訪問が望ましい。なお『ハリーポッターシリーズ』の作者J・K・ローリングがポルトで英語教師として働いていたことがあり、この書店が物語にも影響を与えているのではないかといわれていたが、本人はそれを否定している。

リヴラリア・レロの詳細情報

住所
R. das Carmelitas 144, Porto
電話番号
222002037
開館時間
9:00~19:30
休館日
1/1、聖日曜、5/1、6/24、12/25
料金
8ユーロ
公式ページ
https://www.livrarialello.pt

7.ロカ岬(カボ・ダ・ロカ)【コラレス】

©︎iStock

ユーラシア大陸最西端に位置するロカ岬は、大西洋を一望できる絶景スポットとして知られている。岬には詩人ルイス・デ・カモンイスの「ここに地果て、海始まる」という言葉が刻まれた石碑があり、壮大な景観が旅情を誘う。ポルトガル西部の美しい海岸線が一望できるので、人気の写真スポットでもある。岬の崖の上には灯台が立ち、その周囲には遊歩道が整備されている。風が強いことが多いため、訪れる際は上着があると安心だ。レストラン兼ギフトショップもあり、インフォメーションでは最西端到達証明書を購入することもできる(11ユーロ)。

ロカ岬の詳細情報

住所
Cabo da Roca, Colares
電話番号
219238543
開館時間
インフォメーション:【5~9月】9:00~19:30、【10~4月】9:00~18:30
休館日
インフォメーション:1/1、12/25

8.アルコバサ修道院【アルコバサ】

©︎iStock

ポルトガル中部のアルコバサに位置するアルコバサ修道院は、1153年から約70年の歳月をかけて建てられたの修道院であり、1989年には世界遺産に登録されている。広大な敷地をもち、内部には王族が安置されている。特に、ペドロ1世とその愛人イネス・デ・カストロの墓は、ペドロ1世の遺言により、目覚めたときに最初に見る相手がイネスであるよう、足を向け合った配置にされているのだとか。修道院の教会部分はシンプルながらも荘厳な雰囲気。周辺にはカフェやレストランも点在しているため、見学後は食事も楽しめる。

アルコバサ修道院の詳細情報

住所
Mosteiro de Santa Maria de Alcobaça, Praça 25 de Abril, Alcobaça
電話番号
262505120
開館時間
【4~9月】9:00~19:00、【10~3月】9:00~18:00
※最終入場は閉館1時間前まで
休館日
1/1、聖日曜、5/1、8/20、12/25
料金
6ユーロ

9.モンサント【モンサント】

©︎iStock

ポルトガル内陸部のモンサントは、独特の景観をもつ小さな村で、巨大な岩と石造りの家々が一体化したような姿が特徴。「ポルトガルで最もポルトガルらしい村」と称され、村は古きよき時代の面影を残す厳かな雰囲気に包まれている。風情ある家々の間に続く石畳の道を歩きながら、素朴な魅力を味わおう。村の頂上に位置する城跡からは、周囲の自然と村の風景が一望できる。アクセスはやや不便だが、訪れる価値がある場所だ。

モンサントの詳細情報

住所
Monsanto

10.旧大学【コインブラ】

©︎iStock

ポルトガルで最も古い大学であるコインブラ旧大学は、1290年創立、1308年にコインブラに移転され、ポルトガルの教育と文化の中心としての役割を果たしてきた。2013年には世界遺産にも登録されている。キャンパス内には多くの歴史的建造物があり、特にジョアニナ図書館は、見事な金泥細工と豊富な蔵書で知られている。大学の中庭からはコインブラの町を見渡すことができ、町と学生たちの学びを見守ってきた場所であることを実感する。大学内にはポルトガルの文化や歴史に関する展示もあり、観光客が自由に見学できるエリアも多い。

旧大学の詳細情報

住所
Universidade de Coimbra, Biblioteca Joanina, Coimbra
電話番号
【平日】239242744、【週末】239242749
開館時間
【3/16~10/31】9:00~19:30、【11/1~3/15】9:30~13:00、14:00~17:30
休館日
1/1、5/25、10/6、12/24・25
料金
13.5ユーロ、65歳以上11ユーロ、7~17歳6.75ユーロ、6歳以下無料
※時計台は別途2ユーロかかる
公式ページ
https://visit.uc.pt/

まとめ

ポルトガルは、歴史、文化、自然が融合した魅力的な観光地だ。ジェロニモス修道院やシントラのペーナ宮殿などの建造物が、ポルトガルの豊かな歴史を教えてくれる。ドン・ルイス1世橋やロカ岬では美しい風景を楽しみ、ポルトやコインブラのような都市部では文化遺産と現代の生活が交錯する瞬間を体感してみよう。モンサントのような小さな村では素朴で静かな時間を過ごすこともできる。これらのスポットを訪れることで、ポルトガルの歴史や文化を深く理解し、心に残る特別な旅の体験を得ることができるだろう。

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