【ポルトガル】パッケージもかわいい老舗缶詰店
2024.6.6
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旅行・観光の基本情報
ポルトガルの歩き方
ポルトガルはヨーロッパの最西端に位置し、歴史と文化が築いた美しい街並みが広がる国。リスボンやポルトといった都市は、歴史的な建造物や街並み、大航海時代の栄光を今に伝えるスポットなど見どころがたくさん。大西洋に面した海岸線を訪ねれば、壮大な景色とともにリラックスした時間を過ごすこともできる。大西洋に沈む夕日も息をのむ美しさだ。また、ポルトガルは食文化が豊かなことでも知られており、新鮮な魚介を使った料理やパステル・デ・ナタというエッグタルトなど、日本人にもなじみやすいグルメが揃う。個性豊かなポルトガルのワインとともに味わってみては。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬は、ポルトガルの詩人カモンイスが「ここに地果て、海始まる」と詠った通り、果てしなく広がる大西洋を一望できる絶景スポットだ。特に夕暮れ時、太陽が大西洋に沈む瞬間は一生忘れられない光景になるだろう。また、カスカイスやエリセイラといったエリアも、大西洋の美しさを満喫できる場所として人気だ。海岸沿いのレストランで新鮮な魚介料理と景色を楽しむのも一興。南部のアルガルヴェ地方では、切り立った断崖絶壁や透き通るような青い海も見ることができる。
ポルトガルには世界遺産に登録された歴史的スポットも多い。リスボンのベレン地区にあるジェロニモス修道院とベレンの塔は、大航海時代の栄光を象徴する建造物。シントラのペーナ宮殿は、ファンタジックな風景と融合した華麗な建築様式が魅力だ。ポルトガル北部にあるポルト歴史地区に足を延ばせば、カラフルなアズレージョ(タイル)で装飾された建物や狭い石畳の路地が迷路のように続き、独特の雰囲気を味わえるだろう。
ポルトガル料理は、シンプルながらも素材の味を生かしたおいしさが印象的。米や魚がよく食べられており、日本人の口にも合う。名物のバカリャウ(干しタラ)を使った料理のバリエーションの豊かさに驚くだろう。人気はオリーブオイルとガーリックでシンプルに仕上げたバカリャウ・ア・ラガレイロ。ポルトガルの国民的スイーツ、パステル・デ・ナタは、クリーミーなカスタードとサクサクのパイ生地が絶妙にマッチしたエッグタルトで、一度食べたら忘れられない味わい。カステラのルーツといわれるパォン・デ・ローも人気だ。
ポルトガル料理に欠かせないのがワイン。ポルトガルはワインの産地として世界的に知られている。特に北部のドウロ川流域は美しいブドウ畑が広がり、上質なポートワインを生み出す地域として有名。深みのある甘口のポートワインは、デザートワインとしても絶品だ。ドウロ川沿いのワイナリーを巡り、試飲をしながら自分好みの一本を見つけてみよう。北部ミーニョ地方で生産されるヴィーニョ・ヴェルデは爽やかでフレッシュな味わいが特徴の白ワインで、地元のシーフードや軽めの前菜とよく合う。アレンテージョ地方ではフルボディで力強い赤ワインが多く生産され、肉料理との相性も抜群だ。
ポルトガルでぜひ楽しみたいのがファドと呼ばれる伝統音楽。ファドのルーツはリスボンの下町にあり、特にアルファマ地区やバイロ・アルト地区は、ファドが最も身近に感じられる場所だ。これらのエリアにはカーザ・ダ・ファドというファドが聴ける店があり、旅行者でも気軽に伝統音楽を楽しむことができる。薄暗い照明のなかでギターの音色とともに歌い上げられるファドは、どこか懐かしさを感じさせる旋律で、自然と心が引き寄せられるだろう。食事をしながらファドを鑑賞するスタイルが一般的で、夕食をとりながらリラックスした雰囲気で音楽を楽しむことができる。
ポルトガル共和国
約9万2225平方キロメートル
約1031万人
リスボン
キリスト教が大多数を占め、カトリックが圧倒的に多い。
公用語はポルトガル語、ミランダ・ド・ドウロ地域ではミランダ語も公用語として認められている。観光地や主要都市では英語が通じることが多いが、地方では通じにくいこともある。ポルトガル語の基本的なあいさつやフレーズを覚えておくと、現地の人々とのコミュニケーションがよりスムーズ。
日本からポルトガルへの直行便はなく、ヨーロッパの主要都市を経由するのが一般的だ。リスボンやポルトへの所要時間は、経由地を含めると約17~20時間。
一年を通じて温暖な気候。夏は乾燥しており、気温は東京の真夏の暑さに近いが、湿度が低いため過ごしやすい。冬は比較的温暖。雨が多くなるのは秋から春にかけて。北部は雨が多い傾向にある。
ビジネスアワーは、地域や業種によって異なるが、以下は目安。
日本との時差は9時間で、日本のほうが進んでいる。サマータイム実施中は8時間の時差になる。サマータイムの実施期間は3月の最終日曜AM2:00(=AM3:00)~10月の最終日曜AM3:00(=AM2:00)。
(※)は移動祝祭日で、年によって異なる。ポルトガルではカトリックに関連した祝日が多い。
習慣はあるが義務ではない。よいサービスを受けた際や感謝の意を表すためにチップを渡すのが一般的。以下が目安。
ポルトガルの水道水は飲用可能だが、硬水のため、敏感な人や心配な場合はミネラルウォーターを購入するとよい。スーパーやレストランでは、炭酸入り(ガス入り)の「コン・ガス(com gaz)」と炭酸なし(ガスなし)の「セン・ガス(sem gaz)」の2種類があるので、好みに合わせて選ぼう。
ほとんどの商品に23%の付加価値税(IVA)がかかっている(食品などは軽減税率)。旅行者は手続きをすれば税金の一部を還付してもらえるが、ホテル代や飲食代は還付されない。
比較的安全な国とされているが、観光地や大都市ではスリや置き引きに注意が必要だ。特にリスボンのアルファマ地区やバイロ・アルト地区、ポルトのリベイラ地区は観光客が集まるため、混雑するエリアでは荷物の管理を徹底しよう。ホテルのロビーやレストランでの荷物置き引きにも注意を。バッグは体の前に持ち、貴重品は分散して持ち歩くこと。
18歳未満の飲酒と喫煙が法律で禁止されている。また、レンタカーを借りることができるのは21歳以上(レンタカー会社によっては25歳以上)、若年層には追加料金がかかることがある。パスポートや運転免許証などの身分証明書の提示が必要となるため、事前に確認しておくとよい。
メートル法を採用しており、距離はメートル、重さはグラム、容積はリットルで表記される。量り売りの食品を購入する際に「meio quilo」(500g)という表現が使われることもある。洋服や靴のサイズ表記は日本と異なる。