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セブはフィリピンを代表的なビーチリゾートで、エメラルドグリーンの海と白砂のビーチが広がる人気の観光地。ダイビングでウミガメやジンベエザメと一緒に泳いだり、滝でキャニオニングに挑戦したりと、美しい自然と冒険心をくすぐるアクティビティが待っている。セブの歴史や文化に触れてみるのもおすすめで、サント・ニーニョ教会やマゼラン・クロスを訪ねてみよう。この記事では、そんなセブの魅力的な観光スポットを5ヵ所厳選して紹介する。
フィリピンで最も古いカトリック教会のひとつであるサント・ニーニョ教会。教会内には、大冒険家フェルディナント・マゼランがセブの女王に贈ったサント・ニーニョ像がある。この像はフィリピンにおけるカトリック信仰の始まりを示すもので、多くの信者や観光客が見学に訪れる。特に、毎年1月の第3日曜日に行われる「シヌログ祭り」は、フィリピン全土から巡礼者が集まる大規模なイベントで、町全体が祝祭ムードに包まれる。教会の外観は歴史を感じさせるが、内部は美しく装飾されており、壮麗な雰囲気のなか祈りをささげることができる。
セブ市の歴史的ランドマークとして名高いマゼラン・クロスは、1521年にマゼランによって造られ、フィリピンにおけるキリスト教の信仰の始まりを示す記念碑として六角堂に納められている。かつて、十字架を煎じて飲むと万病に効くとされ、それを信じた人々が少しずつ削り取って持ち帰るようになったという。損傷を防ぐため十字架は木製のカバーで保護され、六角堂に収められている。セブ市のにぎやかなエリアに位置し、町の活気を感じながら歴史散策を楽しむことができる。
セブの英雄ラプラプをたたえるために建てられたマゼラン記念碑&ラプラプ像は、セブの歴史を象徴する重要なスポットだ。ここは、1521年に起こったマクタンの戦いでマクタン島酋長ラプラプがマゼランを退けた場所として知られる。これを記念し、ラプラプ像とマゼラン記念碑が建てられた。海に面した広場は、当時の戦場を彷彿とさせ、訪れる人々にその歴史的背景を感じさせる。また、ここからは美しい海が広がり、ラプラプの勇気をたたえながらその壮大な景色を楽しむことができる。マクタン島の歴史を知るうえで、このスポットは欠かせない。
サン・ペドロ要塞は、スペイン統治時代の遺構。200年の歳月をかけて1738年に完成したこの要塞は、かつてフィリピン防衛の要として機能していた。現在は観光スポットとして公開されており、要塞の内部にはフィリピンの歴史に関する展示が豊富に揃っている。特に、大砲や当時の兵士たちが使用していた武器は見どころ。また、周囲は公園のようになっており、歴史を学ぶ合間に散策してみるのもいい。セブ市内の喧騒から離れ、静かな時間を過ごしながらフィリピンの歴史を感じられるスポットだ。
ヤップ・サンディエゴ・アンセストラル・ハウスは、17世紀後半に建てられた中国人の商人ドン・ファン・ヤップの邸宅だ。この家は、フィリピンの伝統的な木造家屋と中国の建築様式が融合した独特なデザインで、当時の生活様式や文化を垣間見ることができる。壁にはサンゴ石が使われ卵白で接着しているのがユニーク。現在は博物館として公開されており、屋内にはアンティーク家具などが展示されている。家の雰囲気は当時のまま保存されており、訪れる者に過去の生活を伝えてくれる。
抜群の透明度を誇る海と大迫力の自然に囲まれているセブ。セブの魅力はその歴史や文化にもあり、歴史的名所を訪ねてその奥深さを感じてみるのもおすすめ。次の旅は、エキサイティングな体験ができるセブを訪ねてみよう。