レソトのおすすめ観光スポット5選！天空の王国で文化と自然を探訪

マセルに位置するRC大聖堂は、レソトの精神的な中心地として長年にわたり機能してきた。この教会はマセルのランドマークであり、レソト全土から信者が集まる場所だ。内部に足を踏み入れると厳かな雰囲気が漂い、ステンドグラスから差し込む光が神秘的な空間を作り出している。外観の美しさもさることながら、内部の装飾や礼拝の様子など、教会全体がひとつの芸術作品ともいえるだろう。

首都マセルから10kmの距離にあるタバ・ボシウは、レソトの民族的シンボルとして知られる小高い山。バソトランドを興したモショエショエ1世が要塞として造らせたもので、歴史的に重要な意味をもつ。要塞跡は現在も残されており、歴史遺構としてレソトの誕生と発展の歴史を肌で感じることができる。丘の上からはレソト全土を見渡す壮大なパノラマビューが広がる。山頂へは徒歩で行く必要があるが、その道のりもまた自然と歴史のなかに身を置く特別な体験となるだろう。

レソトで最も壮大な景観のひとつが、セモンコンにあるマレツニャネの滝だ。落差192mで、南部アフリカ屈指の高さを誇る。轟音とともに流れ落ちる滝とその前に広がる景色は圧巻で、自然の力強さを肌で感じることができる。特に雨季には水量が増し、一層の迫力を見せる。滝の周辺にはハイキングコースが整備されており、季節ごとに異なる自然の風景とともに、角度から滝を眺めることができる。

レソトの歴史と文化を感じるなら、ロマにあるハ・バロアナの壁画へ。壁画は、石造りの建物が建ち並ぶ町ロマの北にあり、歴史的な壁画が残る貴重なスポットである。壁画には狩猟の様子や動物たちが生き生きとした姿で描かれており、当時の生活や信仰をうかがい知ることができる。また、近郊では恐竜の足跡も発見されているのだそう。

モリジャ博物館は、国内唯一の博物館。モリジャは古くから教育と宗教の中心地として知られており、博物館には歴史的資料や文化的遺産が展示されている。古代の道具や衣装、工芸品のほか、恐竜の化石なども見ることができる。歴史好きの旅行者は有意義な時間を過ごすことができるだろう。

レソトは、標高の高さが生み出した独特な風土により、ほかのアフリカ諸国とは一線を画す魅力がある。観光スポットを巡れば、感動を与えてくれるだけでなく、その背景にある歴史や文化を学び、人々の暮らしと自然との調和を感じることができる。天空の王国と呼ばれるレソトは、訪れる者に深い感動と新たな視点を与えてくれるだろう。ぜひ、レソトの美しい絶景とともに、その魅力を感じてほしい。