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中央アジアに位置するトルクメニスタンは、歴史的な文化遺産と自然の奇跡が共存する国だ。近代的な都市アシガバットの町並みから、砂漠のなかで燃え続ける地獄の門まで、驚きに満ちたスポットが点在している。シルクロードの栄華を感じる遺跡群や壮大な自然の力を感じられるスポットは、人生で一度は訪れてみたいものばかり。今回は、トルクメニスタンを訪れるなら外せない観光スポット5選を紹介する。
トルクメニスタンの首都アシガバットは、白亜の大理石で覆われた未来的な都市景観が特徴。町には壮麗な建築物が建ち並ぶ。また、博物館や文化施設も数多く点在しており、トルクメン文化を学ぶには最適の場所だ。特にアシガバット市内にある独立記念塔は、トルクメニスタンの歴史と文化の象徴として訪れる価値がある。塔の周囲には美しい噴水や公園が広がり、散策するのも楽しい。
アシガバット近郊に位置するニサ遺跡は、かつてパルティア王国の首都が置かれた場所。紀元前3世紀~紀元後3世紀にかけてのものとされ、ユネスコの世界文化遺産に登録されている。高度な建築技術、壮大なスケールの城壁や建物跡がかつての栄華を物語っている。壁画や彫刻なども必見。遺跡を巡りながら当時の人々の生活や信仰に思いをはせてみよう。
マーリ近郊に位置するメルヴ遺跡は、かつてシルクロードの要所として繁栄した都市の跡だ。ここはユネスコの世界遺産に登録されており、アレクサンドロス大王やチンギス・ハーンといった歴史的な人物たちの足跡が残る場所でもある。広大な敷地には、古代ペルシャやイスラムの影響を受けた建築物が点在している。
クフナ・ウルゲンチは、トルクメニスタンの北西部ダシュホウズ近郊に位置する古代の都市遺跡だ。かつて、ホレズム王国の首都として栄え、シルクロードの要所でもあった都市であり、ユネスコの世界遺産に登録されている。遺跡群のなかでも、特にイスラム建築の美しさが際立つ。高さ60mを超えるクトルグ・ティムール・ミナレットや、精緻なタイル装飾が施されたテュラベク・ハン廟などの建築物が点在している。
カラクム砂漠の中心部に位置するダルヴァザ近郊の地獄の門は、燃え続ける巨大なクレーターだ。1971年、旧ソ連時代に行われた天然ガスの掘削が原因で落盤事故が起き、クレーターが形成された。クレーター内で噴出し続けるガスを食い止めようと点火した結果、炎は消えることなく今でも絶え間なく燃え続けている。夜になるとクレーターが放つ炎の光が一層際立ち、まるで地獄の門が開かれているかのような光景が広がる。砂漠の静寂のなかでこの壮大な自然の力を目の当たりにすれば、畏怖と驚嘆を感じるだろう。
トルクメニスタンは、歴史と自然が織りなす独特の魅力をもつ国だ。首都アシガバットの近未来的な都市景観や、シルクロードの栄華を物語る古代遺跡、砂漠で燃え続ける地獄の門など、ここでしか見ることのできないスポットが点在する。また、古代の栄光を感じながら、現代のトルクメン文化や人々の生活にも触れてみよう。トルクメニスタンはまだ多くの人に知られていない穴場スポットも多く、その魅力を自らの目で確かめる価値がある。ぜひ、この神秘的な国を訪れて、忘れられない体験をしてみてほしい。