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イスラエルには聖地や世界遺産が数多くあり、数千年の歴史を肌で感じることができる。また、死海でぷかぷか浮かびながらリラックスしたり、テルアビブの町や市場で地元の活気を感じたりすることもできる。今回は、選りすぐりの10スポットを紹介する。それぞれの場所がもつ魅力や特徴を知り、イスラエルの魅力に触れてみよう。
エルサレム旧市街を歩けば、歴史の深さを感じずにはいられない。ヴィア・ドロローサ(悲しみの道)は、イエス・キリストが十字架を背負って歩いたとされる道。ピラトの官邸から聖墳墓教会まで14留あり、キリスト教徒が1留ごとに黙想しながら巡礼していく。特に復活祭の時期には多くの巡礼者が訪れる。
嘆きの壁は、ユダヤ教の最も神聖な場所のひとつ。かつてはこのあたりにユダヤ教の神殿が建っていたが、破壊されてしまった。破壊を逃れた神殿を囲む西側の外壁が、嘆きの壁である。ここで人々は祈りを捧げたり、祈りの言葉を書いた紙を壁の隙間に差し込んだりしている。宗教的に重要な場所のため、訪問時は、頭を覆うスカーフや帽子など服装、壁の前での振る舞いに注意しよう。
ベン・イェフダー通りはエルサレム最大の繁華街。バーでビールやワイン、カフェやレストランでグルメを楽しもう。陶磁器のギャラリーもあり、おみやげにちょうどよさそうな置物や食器がある。お気に入りの一品が見つけてみよう。
神殿の丘は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教の聖地。金色に輝く岩のドームやアル・アクサー寺院などがあり、歴史的にも宗教的にも重要な意味をもつ。訪れる者に深い印象を残すが、信者以外は入場禁止の場所もあるので注意しよう。
エルサレム旧市街の入り口にそびえるダビデの塔は、かつての要塞であり、現在はエルサレムの歴史を語る博物館となっている。入り口の近くにあるファサエルの塔の最上階からは旧市街を一望でき、歴史の流れを感じることができる。また、夜には光と音のショーが開催され、塔全体が幻想的な雰囲気に包まれる。
砂漠にたたずむ岩山にあるマサダ国立公園は、ユダヤ戦争の籠城の舞台となった場所で、戦いの歴史を物語っている。山頂に建てられた北の宮殿からは死海が一望でき、その景色は息をのむほど美しい。ロープウェイを使って登ることもできるが、ビジターセンターから蛇門へ続く遊歩道を歩いて行くのもおすすめだ。
塩分濃度が高い塩水湖である死海は、浮力が大きいので身体がぷかぷかと浮かぶ。自然と体が浮く感覚は一度体験すると忘れられない。エン・ボケックのパブリックビーチは、旅行者でも利用しやすいビーチ。死海の泥は美容効果が高いとされ、ビーチで泥パックを楽しむ人々の姿もある。死海の穏やかな水面に身を委ねながら、リラックスした時間を過ごしてみては。
ベツレヘムにある聖誕教会は、イエス生誕の地とされる聖地。小さな洞窟の中に銀の星の印があり、キリスト生誕の場所を示している。教会内部は装飾やモザイクが見事で、その美しさに圧倒される。特にクリスマスの時期には、多くの巡礼者が訪れ、荘厳な雰囲気が漂う。
テルアビブの中心部に位置するカルメル市場は、地元民が集まる活気ある市場。新鮮な野菜や果物、スパイスから衣料品まで、さまざまな商品が並ぶ。市場内のストリートフードも見逃せない。中東特有の香ばしいファラフェルやフムス、シャクシュカなど、味覚を刺激する料理が楽しめる。
ネゲヴ砂漠に広がるラモーン・クレーターは、地球の自然の力が生み出した壮大な窪地。長さ約40km、幅約9kmもあるクレーターは地殻変動や浸食によって形作られたもので、地質学的にも非常に価値がある。夜になると満天の星空が広がり、砂漠の静寂の中で星を眺める体験は一生の思い出となるだろう。
エルサレムの古代遺跡を巡れば、何千年もの歴史を追体験するような感動を味わうことができ、死海での浮遊体験やネゲヴ砂漠を冒険すれば、自然の驚異を実感できるだろう。テルアビブの市場やエルサレムのショッピングストリートではイスラエルの日常に触れることもできる。どのスポットも個性豊かで、訪れるたびに新たな発見が待っている。