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スリランカは古代から現代にいたるまで多くの文化遺産があり、訪れる者を魅了してやまない。仏教遺跡やイギリスやオランダが残したコロニアルな町並みなど、多様な顔を見せてくれる。キャンディの仏歯寺やシーギリヤロックのような歴史的名所から、ゴール旧市街のエキゾチックな雰囲気、そしてヤーラ国立公園での野生動物との出合いまで、スリランカの魅力を存分に味わおう。アーユルヴェーダ体験やライス&カレー、紅茶を楽しむこともお忘れなく。今回は、そんなスリランカの中でも特に訪れる価値のある観光スポットを10ヵ所厳選して紹介する。
古代都市シーギリヤにそびえる巨大な岩、シーギリヤロック(シギリヤロック)。別名「空中の城」とも呼ばれる。5世紀にカーシャパによって築かれた宮殿跡で、フレスコ画や庭園、ライオンの門などが残されている。険しい階段を登りきった先に広がる絶景も見どころのひとつ。
キャンディの静かな湖のほとりに建つ仏歯寺は、スリランカ仏教の聖地として広く知られており、国内外から多くの巡礼者や観光客が訪れる。寺院の名は、ブッダの歯が祀られていることに由来する。寺院内では繊細な彫刻や壁画を見ることができ、寺院全体がスリランカの仏教文化を象徴する場所となっている。特に、毎年7~8月にかけて行われるペラヘラ祭では、仏歯を乗せたゾウの行列が町を練り歩くので必見。なお、仏歯の部屋が開扉されるのは1日3回のみ。
ダンブッラ石窟寺院(黄金寺院)は、5つの石窟からなる国内最大の石窟寺院。ユネスコの世界遺産にも登録されている。石窟内には多数の仏像が並んでおり、壁や天井には美しい壁画が施されている。石窟はそれぞれ異なる意味をもち、ガイド付きで訪れると理解が深まる。
インド洋に面したゴール旧市街は、スリランカの歴史と異国情緒が融合したエリア。16世紀にポルトガル人によって築かれ、その後オランダとイギリスによって要塞化された。当時の姿が残されており、白壁の教会や灯台、堅固な城壁がその歴史を物語っている。石畳の道を歩いて異国の風情を楽しんでみよう。
ヤーラ国立公園はスリランカ最大級の国立公園であり、スリランカヒョウの密集生息地として知られている。早朝や夕方に行われるジープサファリでは、ヒョウやゾウ、水牛、ワニ、クジャクなど多種多様な野生動物に出合うことができる。広大なサバンナ地帯をジープで走りながら、自然の息吹を感じてみよう。また、湿地帯には数百種類の鳥類が生息しており、バードウォッチングも楽しめる。
スリランカの歴史的中心地のひとつであるポロンナルワ遺跡群は、10~12世紀にかけて栄えたシンハラ王朝の古都。この広大な遺跡群には、当時の宮殿や寺院、仏像が数多く残されており、かつての栄華を今に伝えている。なかでも巨大なガル・ヴィハーラの仏像群は圧巻。
アヌラーダプラは、かつてシンハラ王朝の都が置かれた場所。ユネスコの世界遺産にも登録されている。町のあちらこちらにダーガバ(仏塔)が点在し、旅人を出迎えてくれる。イスルムニヤ精舎やスリー・マハー菩提樹、ルワンウェリ・サーヤ大塔など、見逃せないスポットが点在している。
スリランカの中央部に位置するピンナワラには、世界的に有名なゾウの孤児院がある。この施設はゾウの保護を目的に設立され、現在では多くの観光客が訪れる場所となっている。ゾウは自然に近い環境で暮らしており、その姿を間近で観察することができる。飼育員による餌やりやゾウとの触れ合いも体験でき、子供から大人まで楽しめる場所だ。
スリランカの首都コロンボの中心にあるガンガラーマ寺院は、仏教徒にとって非常に重要な場所であり、多くの巡礼者が訪れる。この寺院は美しい建築と静かな雰囲気が魅力で、伝統的なシンハラ様式と現代的な建築が融合した独特のデザインが施されている。寺院内には、多くの仏像や彫刻、古代からの工芸品が展示されており、仏教の歴史と文化を深く理解することができる。
スリランカの首都コロンボのペタ地区に位置するジャミ・ウル・アルファー・モスクは、外観の紅白の柄が特徴。1908年に建立され、イスラム教の信仰の中心として機能している。外観もさることながら、精巧な装飾が施された内部も必見。金曜の礼拝時には多くの信徒が集まり、深い信仰心を感じさせる。
スリランカは多様な歴史と文化、自然の美しさが詰まった魅力的な国だ。古代からの遺産を今に伝える寺院や遺跡群、異国情緒あふれる旧市街、そして大自然のなかでのサファリ体験と、訪れる場所によって異なる顔を見せてくれる。スリランカの旅では単なる観光以上に、地元の人々や、その地に根づく信仰や文化に触れることを忘れないでほしい。ほかにもおいしいライス&カリーや紅茶、アーユルヴェーダ体験などで癒やされて、エネルギーチャージしてから帰国しよう。