よい願いも悪い願いもかなう?スリランカの聖地、カタラガマを歩く
2023.7.26
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旅行・観光の基本情報
スリランカの歩き方
スリランカはインド洋に浮かぶ島国で、豊かな歴史と多様な文化が魅力だ。緑豊かな高原地帯から黄金色のビーチ、古代都市や仏教遺跡、野生動物が生息する国立公園まで、驚くほど多彩な体験ができる。また、紅茶の名産地としても有名で、香り高いセイロンティーは世界中で愛されている。そんなスリランカは、訪れる者に癒しと冒険を与える、心のオアシスともいえる場所だ。さらに、人々の温かいもてなしやおいしいスリランカ料理も見逃せない。スパイシーで風味豊かなカレーや、新鮮なシーフード、トロピカルフルーツのデザートなど、食文化も旅の楽しみの一つ。新旧が混ざり合う街並みと自然の美しさが織りなすコントラストは、どこを切り取っても絵になるだろう。
スリランカにはかつて王都として栄えた古都が点在している。アヌラーダプラやポロンナルワといった場所では、古代仏教の遺跡群を目にすることができ、悠久の歴史を感じることができる。特に、アヌラーダプラは仏教徒にとっての聖地でもある。また、遺跡巡りの合間に現地のガイドから聞く古代王国の伝説や、当時の人々の生活に思いを馳せることも、ここでの旅の醍醐味のひとつだ。
バワ建築は、訪れる者に自然と調和した建築美の真髄を伝える。ジェフリー・バワは「トロピカル・モダニズム」の提唱者であり、その作品は周囲の自然環境と一体化した空間を生み出す。たとえば、「カンダラマ・ホテル」では、建物がジャングルの中に溶け込むように設計され、訪れた者はまるで自然の一部になったかのような感覚を味わう。また、「ルヌガンガ」や「パラダイス・ロード・ザ・ギャラリー・カフェ」などの建築も、静寂と美を求める人々にとっての聖域となっている。自由を謳歌したバワの人生にも注目だ。
スリランカの中央高地は、世界的に有名なセイロンティーの生産地だ。ヌワラエリヤやエラなどの茶畑エリアでは、緑が広がる風景のなかで紅茶工場見学ができる。工場見学では、紅茶の製造過程を学び、フレッシュなティーリーフの香りを楽しもう。また、ティータイムには地元のカフェで、一杯のセイロンティーを味わいながら、その豊かな風味を堪能してみよう。
スリランカの南西部や南東部には、美しいビーチが数多く存在する。ゴールやウナワトゥナ、ミリッサといったエリアでは、透き通った海と白砂のビーチが広がり、リラックスした時間を過ごせる。サーフィンやダイビングといったアクティビティも楽しめるほか、ミリッサでは、ホエールウォッチングのツアーも人気だ。穏やかな波の音に耳を傾けながら、海風を感じる時間は、心も体もリフレッシュされる。
スリランカはアーユルヴェーダの本場としても知られており、伝統的な治療法を体験できる施設が数多くある。アーユルヴェーダは、自然の力を利用したホリスティックな健康法で、心と体のバランスを整えることを目的としている。デトックスやリラクゼーションをしながら、日常のストレスから解放される時間を過ごせるだろう。治療を考えて専門リゾートに泊まる場合は、できれば10日間はみておいた方がいい。スリランカの旅をきっかけに、自身の食事や睡眠習慣を見直してグッズを日本にお土産として持ち帰ろう。
スリランカ民主社会主義共和国
約6万5610平方キロメートル
約2204万人
スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ
仏教が約70%、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教など。
公用語はシンハラ語とタミル語、英語も広く通じる。
東京からコロンボまで直行便で約13時間。アジアで乗り継ぎができる航空会社複数も運航している。
南・西部は4〜6月と10〜11月が雨季、12〜3月が乾季。雨季にはスコールが頻繁に降り、コロンボは平均気温約27℃。高原地帯のヌワラ・エリヤは約16℃で、春のような気候が続く。北・東部は10〜3月が雨季、5〜9月が乾季。乾燥していて雨が少なく、平均気温は30℃近くと暑い。
ほとんどの会社は月〜金曜の8:00〜17:00が営業時間。一部の会社は土曜も13:00まで営業している。
日本との時差は3時間半。スリランカの方が遅れている。サマータイムは実施していない。
目安としては、リゾートホテルのポーターには50〜100ルピーくらい、ドライバーやガイドにはお願いした時間にもよるが500〜1000ルピーくらい。レストランの場合10%のサービス料が含まれていることがほとんどなので支払う必要はないが、気持ちよくサービスを受けたときは、ウェーターに20〜50ルピー程度のチップを渡してもいいだろう。
生水は絶対に避ける。一度沸騰させたボイルドウォーターや、ミネラルウォーターなどを飲用するように。購入する際には、キャップがしっかりと締まっているかを確認しよう。ミネラルウォーターの値段は、大きさによるが50〜100ルピー。どんな小さな商店にも基本的には置いてある。
一部のホテルやレストランを利用した場合、付加価値税(VAT)15%とサービスチャージ(SC)10%が上乗せされる。これに加え、観光税(TDL)などが上乗せされる場合もある。
2024年9月現在、外務省は全土で危険レベル1としている。スリランカは仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒を問わず、敬虔な人が多いので、マナーには十分気をつける必要がある。